※本記事は、DI:GA5月号掲載のUEBO新連載コラムの完全版となります。
紙面ではスペースの都合上割愛させていただいたコラムをフルで掲載!
このコラムは【シンガーソングライターUEBOがその日その時その場所で感じたことや疑問を、イラストを添えてお届けする煩悩エッセイ】として普段はDI:GA ONLINEで連載しています…が!今月から3ヶ月、出張編としてこのフリーペーパー版に連載させて頂けることになりました。初めましての皆様に僕のことを知ってもらえるよう、1回目は僕の音楽のルーツのお話をしようと思います。
「どんな音楽やってるんですか?」
って、僕にとって一番困る質問の一つなんです。髪切りに行った時とか聞かれがち。ギターを持ってその場で歌うわけにもいかないし、CDを渡したところですぐ聴けるわけでもない。結局、「ぽ、ポップスですかね、ふへへ」みたいにお茶を濁してやり過ごすしかない。何かうまい説明の仕方がないものか…と思っていたら、大好きな岡村靖幸さん、通称岡村ちゃんがインタビューで素晴らしい回答をしていたんです。岡村ちゃんは自分の音楽を「松田聖子・プリンス・ビートルズで三角形を書いた、その真ん中にある」と表現していました。
…コレだ。
聴いてきた音楽の中でも最も色濃く血になっている3アーティスト。
僕にとっての三角形は〈スピッツ、ジョン・メイヤー、岡村靖幸〉です。
スピッツは姉の影響で聴き始めた、僕にとっての音楽の原体験です。抽象的な様でなぜか伝わる歌詞の世界、そして何よりボーカル草野マサムネさんのメロディーセンスに影響を受けました。
ジョン・メイヤーは大学のサークルで先輩に教わった、アメリカのシンガーソングライターです。ブルージーなエレキギターの節回しと、アコースティックギターのどこかジャジーでおしゃれなコードセンスに影響を受けました。
そして最後に岡村ちゃん。音楽を始めて間もない頃、とあるライブハウスの店長さんに「UEBO君、岡村ちゃんのカルアミルク歌ってよ~」と不意に言われた事が岡村ちゃんとの出会いでした。ナルシスティックで衝撃的なビジュアル、癖のある歌い回し、色々スレスレなステージパフォーマンス…どこをとっても異物感の塊のようで、次第にそれなしでは居られないようになりました。岡村ちゃんからはファンクミュージックの消化の仕方、そして何よりセルフプロデュースのなんたるかを教わったのです。
というわけで!私UEBOは「スピッツ、ジョン・メイヤー、岡村靖幸で三角形を書いた、その真ん中にある」ポップスを歌う男です。よろしくお願いします!!!
………
ますます分かりづらくなってないか?
おしまい。