兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第168回[2024年8月後半・SONICMANIA、MONSTER baSH、ユニコーン × 氣志團&スカパラ、GLIM SPANKY]の6本を観ました]編

コラム | 2024.09.12 19:00

イラスト:河井克夫

音楽などのフリーライターである兵庫慎司が、自分が観たすべてのライブのレポを書いて月二回ペースでアップしていく連載の168回目=2024年8月後半編。この季節なので、全6本中3本がフェスです。
SONICMANIAには、2年ぶりに行きました。MONSTER baSHは、2019年に初めて行って、コロナ禍で開催が叶わなかった2020年と2021年は行けなくて、2022年・2023年・今年は行けたので、これで4回目か。来年も行けますように。あと、去年まで9月開催だった山口のWILD BUNCH FEST.が、今年はMONSTER baSHと日程がかぶってしまい、あきらめざるを得なかったので、来年は元の日程に戻ることを望みます、個人的には。

8月16日(金)19:40 SONICMANIA 2024 @ 幕張メッセ

サマソニ2日間の前夜=金曜日に行われるオールナイト・イベント、SONICMANIA。自分的には、SUMMER SONICの1日目よりも2日目よりも、観たいアクトが多いことが多いのだが、今年はもうその極みみたいなブッキングだった。なので、サマソニは1日目も2日目もチケットを買わずに、ソニマニだけ買う、という選択をした。何か間違っているような気がしないでもない。
ステージは3つ、最初のアクトは19:40に始まって、最後のアクトが終わるのは朝5時。今年もほんとに、休憩を取る時間を見つけられないくらいの充実ぶりだった。自分が観たのは以下。
サカナクション→YOUNG FATHERS→UNDERWORLD→PHOENIX→MAJOR LAZOR→坂本慎太郎→NIA ARCHIVES→Young Coco、Jin Dogg→TESTSET→CreativeDrugStore→牛尾憲輔(OST Dance Set)
サカナクションとPHOENIXと坂本慎太郎とTESTSETと牛尾憲輔は、頭から最後まで観た。それ以外は、同時刻にやっている裏のアクトとハシゴで、途中まで、もしくは途中から観た。以下、雑感を箇条書きにします。
・サカナクションの、というか山口一郎の、完全復活ぶりに惚れ惚れ。そんな簡単に完全復活とか言うてはいかんぞ俺、と思いながらも。
・自分がUNDERWORLDよりもPHOENIXを優先する将来が訪れるとは。と、何か複雑な気持ちになる。
・MAJOR LAZOR、笑った笑った。とにかく痛快なパフォーマンス。
・坂本慎太郎、最高。「死者より」「まともがわからない」「あなたもロボットになれる」「愛のふとさ」「仮面をはずさないで」「ずぼんとぼう」「物語のように」「君はそう決めた」「ディスコって」「ナマで踊ろう」という、イントロが始まるたびに「おおおお!」となる10曲でした。
・TESTSET、1ヵ月前にリキッドルームで観たばかりだが、観る度に良くなっている気がする。先月に続いて新曲もやった。なので、近々リリースがあるとみた。楽しみ。
・「牛尾憲輔(OST Dance Set)」の「OST」というのは「Original Soundtrack」、つまり、自分がサウンドトラックを手掛けた作品の曲でDJをやる、ということ。最初は『チェンソーマン』から何曲か、次は『デビルマン』から、そして『ピンポン』も──というふうに、DEVICE GIRLSがそれぞれのアニメ作品の画素材でVJをやり、それと楽曲がシンクロしていく。という、とても刺激的で楽しい時間だった。

8月24日(土)9:55 MONSTER baSH 2024の1日目 @ 香川県・国営讃岐まんのう公園

SPICEにアップされるオフィシャルレポの仕事で、2019年から毎年行っている香川のモンバスの1日目。関西の雑誌ライター・インタビュアー・ラジオDJの鈴木淳史と、ふたりでリレー形式で書くのが、毎年の恒例になっています。アップされたら貼ります。

8月25日(日)9:55 MONSTER baSH 2024の2日目 @ 香川県・国営讃岐まんのう公園

モンバスの2日目。この日は、終演間近になって天候が急激に悪化し、大トリのSaucy Dogと、『SMA50周年×モンバス25周年企画』の最後の2曲を残して、フェス自体が途中終了になってしまった。
もちろん、レポの中でそのことについても書いたが、レポ以外の場所でも書いたので、貼っておきます。こちらです。
第六話:2024年の綾小路翔と、2006年のDJ OZMA (前編)
レポも、アップされたら貼ります。

8月28日(水)18:30 ユニコーン、氣志團 @ 神奈川県民ホール

SMA(株式会社ソニー・ミュージックアーティスツ)は、今年2024年で創立50周年、ということで、4月30日から2025年3月までの間に、数々のライブイベント等を行っている。その中のひとつとして企画されたのがこれで、ユニコーンの神奈川県民ホール2デイズで、1日目が氣志團、2日目が東京スカパラダイスオーケストラと対バン、というもの。
2日とも行って、ぴあ音楽にレポを書きました。1日目はこちらです。
ユニコーン×氣志團『SMA50&Uc300祭〜横浜ユニパラ團〜』1日目ライブレポート

なお、この3日前に、MONSTER baSHでの綾小路翔の一件を目撃したばかりだったので(ご存知ない方は、その8月25日のところに貼ってあるリンクから飛んでください)、この日、バッキバキのパフォーマンスをぶちかます團長を観ながら、何か、なんとも言えない気持ちになりました。

8月29日(木)18:30 ユニコーン、東京スカパラダイスオーケストラ @ 神奈川県民ホール

というわけで、ユニコーンの神奈川県民ホール2デイズの2日目、対バンはスカパラの日。ぴあ音楽にアップされたライブレポはこちらです。
ユニコーン×東京スカパラダイスオーケストラ『SMA50&Uc300祭〜横浜ユニパラ團〜』2日目ライブレポート
このレポでも触れている、「Paradise Has No Border」で、持ち場を離れられないキーボード沖祐市・ドラム茂木欣一・パーカッション大森はじめの3人以外のスカパラの6人+ユニコーンの5人=総勢11人で、ステージの右ソデから左ソデまで民族大移動的に移動しながら、プレイしまくるさまが(あるいはプレイするフリをしまくるさまが)、大変に良かったです。
楽しそうなおじさんたちって素敵。「おじさんたち」とか、人に言えた年齢じゃないが、自分も。スカパラ加藤隆志より年上だし。スカパラNARGOと同い年だし。

8月30日(金)19:00 GLIM SPANKY @ Zepp Shinjuku

東京・大阪・名古屋を回って最後にまた東京、の4本の、デビュー10周年ツアーのファイナル。この10年の間に生んできた代表曲もあり、レアな曲もあり、デビュー前(インディーズ時代)の曲もあり、そして新曲もあり、というセットリスト。
10周年だし、もちろん過去を総括する内容になっているんだけど、「新曲も入っているから」だけが理由ではなくて、「これまで」よりも「今と未来」を強く感じさせるライブになっていた。きっと、本人たちが、そういう気持ちでステージに立っているからだと思う。
このセトリを再現したプレイリストが、Apple MusicとSpotifyに上がっていて、よく聴いている。ランニング中に聴いたり、かけっぱなしにして仕事をしたり。公式サイトにアップされている、オフィシャルのライブレポの文末から飛べます。
「GLIM SPANKY 10th Anniversary Tour 2024」東京公演の オフィシャルライブレポート到着!

  • 兵庫慎司

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    兵庫慎司

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