それなりに長いことやっている連載ですが、こんな状況が続くのは初めてです。まだコロナ禍なのに。というわけで、今後もそんなふうに、多い月は3回、少ない月は2回、くらいのフレキシブルな感じで、続けていきたいと思います。今回は6本、うち3本は他のメディアにレポを書いたやつです。
3月31日(木)17:00 空気階段@よみうりホール/fany、PIA LIVE STREAM
日付は3月なのに、この『4月上旬編』に入れたのは、配信チケットを買ってアーカイブで観た時、もう4月になっていたからです、ご容赦ください。
前回の単独ライブ『anna』は、サイトを見て「あ、まだチケットあるわ」とのんきに構えていたら、売り切れてしまったので、配信で観た。で、今回は、『キングオブコント2021』の優勝を経ての単独なので、ハナからあきらめて(実際即完だった)配信で観ました。4都市・15公演の、空気階段初の全国ツアー形式で、そのファイナルの公演がこれ。
すばらしかった。そう、「おもしろかった」とか「笑った」とかよりも「すばらしかった」という言い方の方がしっくりくる。全8本のコントで、最後のコントで1本目からの伏線をすべて回収していく作り、なのは前からだが、その精度というか見事さが、前回よりさらにジャンプアップしている。
『キングオブコント2021』における、空気階段とザ・マミィのネタを観た伊集院光が、コントというもの自体が次の新しいフェーズに入っている、より演劇に近づいている、というような話をしていたが(2021年10月4日放送のTBSラジオ『深夜の馬鹿力』)、僕がこのライブを観ながら感じたのも、そういうものだった。「笑わせることを目指さない」ではなく、「笑わせるだけではすませない、観る人にそれ以上のものを食らわせたい」という意志を感じる。来年も楽しみ。
fart全公演終了!!!!
皆様ありがとうございました!!このあとアフタートーク収録します。#空気階段fart をつけてネタバレ無しの感想ツイートお願いします!
アーカイブは、4月10日(日)まで!https://t.co/7oNxvc3hXl pic.twitter.com/j4PrOhdYz3
— 空気階段 第5回単独公演「fart」 (@kuki_tandoku) March 31, 2022
4月1日(金)19:00 indigo la End@中野サンプラザ
『Helpless』と銘打ったホール・ツアーの2本目=中野サンプラザ2デイズの2日目。4月7日(木)の朝日新聞夕刊にライブ評を書きました。ウェブ記事は有料会員限定ですが、読める方はぜひ。≫ 朝日新聞デジタル:(評・音楽)indigo la End 精密さと激しさ、共存する音
4月3日(日)18:00 初恋 from 突然少年(w/コネクリ、のっぺら、どついたるねん)@下北沢 SHELTER/TwitCasting
初恋、しばらく観ていない。ライブは頻繁にやっているんだけど、いつも別のライブとぶつかって予定が合わない。と思っていたら、2月20 日に行われるはずだったが、メンバーのコロナ陽性で延期になった、コネクリの企画(ツイキャスで配信もあり)が、この日に。
他のライブは入っていない日だったが、翌朝までに送っておかないとまずい原稿が、各方面に山積み。でもシェルターだったらうちから近いので、パッと行ってパッと帰れば……というわけで、他のバンドはあきらめて、初恋だけ観に行った。なお、家に帰ってから、コネクリの「ホワイト」という曲のMVを観たら、とてもいい曲で、「観りゃよかった」と後悔したが、それはともかく。
久々に観た初恋、またかっこよくなっていた。もともと、骨と筋肉だけで皮すらない、みたいなバンドだったが、さらにストイックに、さらにむき出しになっている。知らない曲が増えていたのも気になったし(昔の曲なのか、新曲なのか。たぶん後者)、そのどれもが強く耳にひっかかるのも、さらに気になる。
次はいつ行けるだろう、と思いながら、日々彼らのツイートを追っているのだが、今のところ、5月4日も14日も22日も、もう別のライブが入ってしまっていて、行けないのだった。6月くらいになるかなあ。
🎈コネクリ🎈
切羽詰まりまくり祭ツアー💨これにて完結!
本当にありがとうございました。
ツアーは終わったがこれからなのだ!
やるぞコネクリ! pic.twitter.com/Y8VcHM1iZ2— コネクリ (@conekuri_band) April 4, 2022
4月8日(金)19:00 スケボーキング@渋谷 CLUB QUATTRO
解散から10年後の2020年3月に再始動を発表、と同時に世の中がコロナ禍になってしまったが、あれやこれやの末に、2022年2月には13年ぶりのニューアルバムをリリースしたスケボーキングが、それを携えて行った、ワンマンライブ。
解散前はよく取材していたし、2年前の再始動の時にインタビューしたこともあって(音楽ナタリー:スケボーキング復活記念インタビュー)、ようやく実現したことが、ただただうれしいステージだった。
バンドが各ウェブメディアに発信する、オフィシャルレポを書きました。THE FIRST TIMESにアップされたものを貼っておきます。≫ THE FIRST TIMES:Kjも登場! スケボーキング、12年ぶりの復活ワンマンライブにファン熱狂
昨日のワンチャンワンマン最高でした!
ご来場いただいた皆さんどうも有難うございました。メンバー、スタッフにとっても本当に素晴らしい大切な一日となりました。次は4/29(金)CONNECT歌舞伎町に出演します。
昨日観た人も観れなかった人も、是非観に来てください!📸 by @nekozephoto pic.twitter.com/uISzhCOVkz
— SUKEBO-KING OFFICIAL / スケボーキング / SBK (@SUKEBO__KING) April 9, 2022
4月9日(土)13:45 『カクバリズム20周年記念SPECIAL VOL.01』@日比谷野外大音楽堂/Streaming+
カクバリズムは今年設立20周年なので、11月までかけて各地で記念イベントをやる、とのことで、その一発目がこの日。配信もあり。YOUR SONG IS GOOD、在日ファンク、キセル、スカート、mei ehara 、思い出野郎Aチームの6組が出演。野音、夏みたいな晴天。
ceroは高城晶平がコロナ陽性でキャンセルになってしまったが、それはまあしゃあない、事情が事情だから、と素直に思えるくらい、どのアクトもよかった。ユアソンは、参加できないメンバーの代わりのサポートがゴセッキー(サックス)と恒岡章(ドラム)、というスペシャル編成だったし、在日ファンクは、1曲目からハマケンが霞が関に「爆弾こわい」を捧げるし。
特に、トリの思い出野郎Aチーム。もともと好きなバンドだが、これ以降の数日間、このバンドしか聴かなくなってしまったくらい最高だった。ソウルなのも、ファンクなのも、大所帯であることも、素朴で明快で強いメロディも、はっきりとヒアリングできる唱法で日本語で歌うのも、もう何から何までが「こうでなくてはいかん」だけでできている。
ソウル・ミュージックって、いや、音楽って、人にこういうことを伝えるために、聴き手にこういう効果をもたらすために、為されるものだよなあ、本来。というようなことまで、聴きながら考えてしまった。
なお、トランペットでファンファンが参加していた。この前日に、こんなツイートをしておられました。
明日ライブやのにめばちこできた。そんなん誰も見てへんって、とだんなに言われた。ふん。
— ファンファン (@fanfanchan) April 8, 2022
【カクバリズム20周年Vol.01】本日野音にご来場の皆様ありがとうございました。出演者のみんな、スタッフの皆さんも本当にありがとうございました!最高でした!20年やってきて良かったッス!20周年記念公演はまだまだ続きますので、よろしくお願いします!!!
写真:三浦知也#カクバリズム20周年 pic.twitter.com/FWBwQwQ7oM— カクバリズム (@kakubarhythm) April 9, 2022
4月10日(日)18:45 the McFaddin、gato@渋谷WWW
1月29日に行われるはずだったがメンバーのコロナ陽性で延期になった、the McFaddinのレコ発企画。gatoとの2マン。どちらもめちゃくちゃ良かった。OTOTOYにレポを書きましたので、ぜひ。≫ OTOTOY:視覚と聴覚を同時に刺激するバンド、the McFaddin──〈“Something is likely to happen”Release Party〉ライヴレポート
2022-4-10 at SHIBUYA WWW、お越しくださった皆さん、出演してくれたgato、ありがとうございました!
neighbors projectは現在準備中、もう少し続報をお待ち下さい!https://t.co/9HcCJ3N4KA pic.twitter.com/FcnPnVLz9x
— the McFaddin (@the_mcfaddin) April 11, 2022