そんな気概が伝わって来る、月に吠える。のロック・ミュージック。
その音を鳴らすロックな男たちの首謀者の名前は大森南朋(Vo,Gt)と塚本史朗(Gt)。
聞けば、初めて観に行ったライブが「The Street Sliders」(大森)、「エアロスミス」(塚本)という。
大人になってから結成したこのバンドが、本気で音楽と向き合っている。
ならば、その音楽のルーツや二人のあれこれをもっと知りたいと思った。
大森さんと塚本さん、酒を嗜みながら交わすいつもの会話を、手紙に託した文通がスタートです。
月に吠える。大森南朋(Vo,Gt) 塚本史朗(Gt)の「聴き捨てならない歌がある」第11回
塚本史朗様
街ではなにやらすっかり春のフリして、花見だのなんだのと おっしゃっておりますが、まだまだ四十代には軋む寒さが続いております。しろーさんも御自愛ください。
細野晴臣 ホチョノハウス
なんていいますか、ちょうど僕も聴いていたりしていました。ホソノハウスと聴き比べたりしていたりしました。偶然ですね。
例えば、それを、ユング辺りに言わせると、それは、シンクロニシティとでもいうのでしょうか
意図的ではない偶然の一致とか…。
たまにありますよね
ちょうどアレが聞きたいなっていう時に、そのアレがラジオから流れてきたり、ふと時計をみたら自分の誕生日の数字と同じ時間のような… それは関係ないか いやあるのか…。
まぁ どっちでもいいか…。
或いは、五年もバンドやってると、そんな事も起こるモノなのかともね。あぁぁぁあ シンクロニシティだってよ、細野さんは やっぱエグいくらいのミュージシャンだよ。
でも
例えばラジオから流れてきた、そのアレは、人にはそれぞれ思い入れとかさ、思い出があったとしてもさ オレにある日、聴こえて来たのは、この曲だったんだから
しょうがないよね。
ロックンロールの向こう側にはさ
しっかりと歌いあげるこんな曲があるんだなぁ とか思うわけ
今夜も これ聴いて寝るわ
キース・リチャーズのファーストソロアルバムから
「Make No Mistake」
おやすみなさい
大森南朋
キース・リチャーズ「Make No Mistake」
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──次回は更新は5月上旬頃の予定です