去年の12月に出した2枚目のアルバム『JUKE BOX』の制作が終わってすぐに、次はロックテイストで、エモーショナルをテーマにやろうって決めたんです。
大人になっていったときに、もう1つ武器になるものを自分の中で作りたいなという思いがあったし、カッコいい井上苑子というか、新しい私を見てもらいたいなと思って。ただ、エモーショナルと言っても、人によって何がエモいかは全然違うじゃないですか。だから、『私の中のエモ』っていう意味で、『Mine.』にしました。
泣きっぽい感じが綺麗にさらっと流れるのが私は好きなんです。今回のアルバム中でいうと、ストリングスが入ってる『ワンシーン』がぐっとくる感じで、『リメンバー』の方が私のエモのイメージとあってる。疾走感があって、サビのキャッチーな感じが、自分のイメージしてたものとマッチして。自分の中では一番しっくりきたというか、これが井上苑子の中のロックなのかなって思う曲になりました。
未練ですね。フラれてから1年も経ってないくらいかな。そのときは超納得してたし、自分もスッキリしたつもりだったけど、やっぱりそうじゃなかったっていう。私的には、女の子から『やっぱり会いたくなっちゃった』って誘ってるイメージ。歌詞は、もともと付き合ってた人とまた会うって決まったところから始まっていて。付き合ってた時のことを思い出しながらその人に会って。やっぱり、気持ちが消えなかったっていう物語です。
ありますよ! 次に行ったとしても、ぜんぜん違った、やっぱり前の人の方が良かったって。行ったとしても違ったなと思って戻ってきたりとかするので、そういう子の気持ちなのかなって思います。みんなそんな感じですよ。周りの人には『やめとけ、同じことになるから』って言われたりして。逆に、女の子の方から振ったとしても、後悔して次にいけない子も多い。うわ、振らなきゃよかったかもっていうのもあると思いますし、この子は、彼の中でまだ自分が特別でいたいって思ってる。諦めてないし、いつか絶対にこっちを向けって思ってる感じです。
私は忘れないでいいと思うんです。どうしてもスッキリしないままだと、例えいいなと思う人が現れても、前の人のことを思い出して、違うかも〜って思ったりして。やっぱり、前の人の方がいいかもって思ったら、その人にも失礼じゃないですか。だから、自己中ですけど、自分が納得するまで、うざいくらい、行っちゃえばいいと思います(笑)。大人だったらそんなことしないのかな。
そうですね。今までの井上苑子にはなかった曲調だなって思ってて。私、この曲が大好きなんです。ライブを大事にしたいので、この曲はすごくライブ映えするなって思っているし、これからたくさん歌っていきたいなって思える曲です!歌詞は<My Dear One>っていう言葉にして、大切な人を思って作ったんですけど、私的には友達をテーマに書きました。普段は言えないありがとうと伝えたいと思って書いた曲です。
恋の本音と、友達への本音って全然違うと思ってて。友達への本音は、すぐには話せないけど、いつか話すことで絶対にうまくいくと思うんです。でも、恋の場合は、うまくいくかどうかはわからないし、言わない方がいいこともある。ときには我慢する必要がたくさんあるんだけど、友達に話せていない本音は、この曲の中でどんどん解いてけたらいいなと思って。サビでは告白じゃないけど、ちゃんと伝えているものにしたいなって思いました。
私は本当に友達が大好きなんです。小中と女子校だったのが大きくて。女の子の力ってすごいあるなって。女子って固まったらすごいんだよっていうのを知ってるから。
あははははは、私の性格が出てますよね。『リメンバー』みたいに、この人は忘れられないな、特別だなって思うんですけど、やっぱり、何にも代えられないのは友達なんです。自分の中で親友って呼べる友達が二人いるので、その子たちに向かって書いてますね。友達、大切です。