PENGUIN RESEARCHメンバーが初めて立ったステージでのエピソード

スペシャル | 2018.05.14 12:00

編集部:PENGUIN RESEARCHのみなさん、初めて立ったステージを教えてください!

生田鷹司(Vo)「コピーバンドでのライブ」

生田鷹司(Vo)

コピーバンドで初めてライブをやったときですね。高校1年の頃だったんですけど。当時の僕はすごいコミュ障だったんですが、なぜかライブをしたいという欲だけが高まり。やっぱ、自己顕示欲はあったんですよ。学校とかでみんなの前で発表するのは恥ずかしいから、人前には出たくない。でも、ライブはそれとは違う気がして。「じゃあ1回やってみるか」って友達とライブをすることにしたんです。僕は最初ギターをやってたんで、ライブのために初めて中古のエフェクターを買って。それでライブをしたんですが。自分ではまあまあよかったんじゃないかという感触のライブができたんですね。その日のライブはDVDを撮ってもらってたんで、意気揚々と家に帰り、DVDを再生しました。そうしたらですね、まず僕はすごい堂々とやってるつもりだったんですけど、映像を見たらずーっとギターの指板を見て弾いてたんですよ。そこでまずあれ? となって。次に、僕のなかではギターの音作りは「大好きだったJanne Da Arcのyouさんの音と一緒だ! 完璧だ!」と思ってた音も、DVDを見るとギャンギャンギャンギャンって耳をつんざくような音が入ってて。僕はその1曲目でDVDを見るのをやめたんですよ。そこから僕はライブをしたくないと思っちゃって。「こんなんなら家で弾いてたほうが楽しいぞ」ってなって、1年ぐらいライブから遠ざかって引きこもりギタリストになるという。そんな悲しい思い出の初ステージでした。いま住んでる家にそのときのDVDがあるんですけど、見れたもんじゃないです。こっちに越してきたときに1度見たんですけど、死にたくなりました(笑)。

新保恵大(Dr)

じゃあ今度ペンギンリサーチで上映会しようよ。

神田ジョン(Gt)

ファンクラブイベントでもいいけど?

生田鷹司(Vo)

やだやだやだやだ。見せられないっす。

堀江晶太(Ba)「ピアノの発表会」

堀江晶太(Ba)

小学校の頃にピアノを習ってて。その発表会が初ステージですね。発表会は一人ずつ順番に弾いていくんですけど。「次は自分の番だ、初めての発表会だから怖いな〜」って思いながら舞台に出ていって。おじぎをした後、頑張って弾こうと思って椅子に座ったら、僕の前に弾いた子が緊張のあまり失禁してて(笑)。座った瞬間に“あれ、これは?”と思ったらいろんなことが頭の中を駆け巡って。ピアノのことよりも、俺はここに座ってしまったからズボンに付着したぞとか、これは下手したら俺がもらしたと思われるなとか、すっごい考えて。そこからは頭が真っ白になって、逆に緊張しないでピアノを弾けたんですけど。椅子に座った瞬間に洋服が湿った感覚は忘れられないです。

神田ジョン(Gt)

拭いたりしてくれてなかったの?

堀江晶太(Ba)

失禁してることに誰も気づいてなかったの。発表会だからみんな静まり返ってて、ここで自分が「すいません」っていうのもどうかなって感じだったからそのまま弾くしかなくて。

神田ジョン(Gt)

終わったあとは申告したの?

堀江晶太(Ba)

した。

神田ジョン(Gt)

「あいつだよ」って?

堀江晶太(Ba)

少なくとも自分じゃないというのは主張したと思う。そんな散々なステージだったけど、失禁してくれた子のお陰で、初ステージでも緊張がないまま無心に弾けました。

神田ジョン(Gt)「LUNA SEAのコピーバンドでのライブ」

神田ジョン(Gt)

僕の初ステージは中3のときですね。当時はLUNA SEA、L’Arc〜en〜Ciel、X JAPAN、SIAM SHADEとかがきててバンドブームだったんですよ。なので、当然のように僕も中2の終わりからギターを弾きだし。同じ中学校の楽器やってるヤツとバンドを組んで、自分たちで公民館、PAセットやドラムセットまで借りてきてライブをやったんですよ。他にもそういうことをやってるヤツがいたから手伝ってもらって。LUNA SEAのコピーバンドだったんですけど、その初ライブがいきなりワンマンライブですからね。ワンマンライブなんだから気合い入れようって、よく雑誌の裏のほうに原宿のV系の衣装の広告が載ってたじゃないですか? これは衣装を買うしかないって、自分で買った訳ですよ。当日は、そこで買ったシルバーのペラッペラのオープンカラーのサテンシャツにワイドパンツを合わせた衣装でライブをやりまして。僕は最強にイケてるなと思ってたんですね。でも、その当時僕はサッカー部で角刈りだったんですよ。頭が。

新保恵大Dr)

ぶはははははっ(笑)。

神田ジョン(Gt)

スポーツ刈りといわれるやつで。しかも、むちゃくちゃ日焼けしてて(笑)。真っ黒に日焼けしたスポーツ刈りのヤツが、シルバーのサテンのシャツ着てワイドパンツ。僕は当時それでもほんっとーに「イケてる」「カッコいい!」と思ってたんですよ。でも、いま振り返ってみると、やばいっすね。黒歴史以外のなにものでもない。それが僕の初ステージです。

新保恵大(Dr)「大学生のとき、オリジナルバンドでのライブ」

新保恵大(Dr)

初めてステージに立ったのは、大学生のときにやったオリジナルバンド。僕はそれが初オリジナルバンド、初ステージだったんで、MCで何をしゃべるかというのを仲間と飲みながらずっと考えてたんですよ。飲んでるときって、テンションが上がってるから何いっても面白いんですよ。で、そのときに僕が「ラピュタは?」っていって、(アニメ『天空の城ラピュタ』に出てくる)ドーラっていう海賊のおばさんがパズーにいう「40秒で支度しな!」っていうセリフをいったらめちゃくちゃその場で受けたんですよ(微笑)。そうしたらメンバーが「それMCでやろうよ!」っていいだして。そいつが機材がトラブったふりをして「“ちょっと機材が…”っていうから、そうしたらそのセリフいってよ!」っていうから「よしわかった!」って。当日は初めてライブだったんで、友達とか100人ぐらい呼んでやったんですけど。リハでMCの流れも準備万端にして、本番を迎えて。「ちょっと機材が…」っていうセリフが聞こえたから、俺が「40秒で支度しな!」って勢いよくいったら、場内はシーン(笑)。ボーカルがその瞬間すげぇテンパって「え、いまのは『天空の城ラピュタ』っていうアニメのドーラのセリフを新保くんが真似してくれたんです」って解説しだして。そんな、地獄のような瞬間を過ごした初ステージは、いまでも忘れられません。そのあと4回ぐらい僕、スティック落としましたからね(笑)。

神田ジョン(Gt)

よく続けたな〜。そこまですべって。

新保恵大(Dr)

あのままライブが止まっててもおかしくないぐらいの空気だったからね。そこで強い心を身につけ、ここまできました(笑)。なにがあっても折れない心は、そこら辺からできてきたかもしれないですね。

柴﨑洋輔(Key)「エレクトーンの発表会」

柴﨑洋輔(Key)

小学校に入ったときからエレクトーンを習ってて。エレクトーンの発表会でステージに立ったのが一番最初ですかね。それが小学校1〜2年だったと思います。『ルパン三世のテーマ(Lupin The Third)』を弾いたんですけど。

神田ジョン(Gt)

すげー。

柴﨑洋輔(Key)

エレクトーンはグレードがあるんですけど、ちょっと背伸びして6級というグレードの曲に挑戦したんですよね。いまと変わらず、ステージに立って演奏するというのがその当時から好きで。初ステージをやってからは発表会だったりエレクトーンの大会にも出始めて。いま思い返してみると、大会とかに出たのも、賞が欲しかった訳じゃなくて、ただ単純に人前で弾きたかったんだと思います。ステージで弾くというだけで嬉しくて、緊張もしなかったですよね。

堀江晶太(Ba)

そうなんだ。

柴﨑洋輔(Key)

一番緊張したのは、演奏が終わってお辞儀をするときでした。ステージにでるときの衣装は、Tシャツに短パンみたいな感じでしたね。他の友達はみんなお金があったんですけど、うちはエレクトーン習っててもいろいろあって貧乏だったので(笑)。

「近日公開第二章」MV

編集部:鷹司さんのライブDVD、見てみたいですね〜!
堀江さんのエピソードは椅子に座るときトラウマになりそうですよね。
神田さんの当時の格好を想像してニヤニヤが止まりません(笑)。
新保さんのスベりエピソード、やっちまった感満載で面白かったです。
柴﨑さんが緊張よりも人前で演奏できる嬉しさの方が優っていた、というお話は印象的でした!
みなさん、ありがとうございました!

後日、ロングインタビューを公開!
お楽しみに!

  • 東條祥恵

    インタビュー

    東條祥恵

    • ツイッター

SHARE

PENGUIN RESEARCHの関連記事

アーティストページへ

最新記事

もっと見る