──打ち込みのデジタルサウンドと肉体性に富んだバンドサウンドを大きなスケール感をもって融合させた4thフルアルバム『NEW WORLD』(2014年10月リリース)以降、ライブのアプローチも大きく変化しましたよね。
カナタタケヒロ(Vo, Gt) かなり変化しましたね。『NEW WORLD』以降は、よりお客さんとひとつになろうと、どんどん積極的なモードになってます。これまで、そういう意識は希薄だったんです。自由に楽しんでくれという意識のほうが強くて。でも、ライブで『NEW WORLD』の曲を鳴らしていくうちにまさにもっと新しい世界に行きたいと思ったし、お客さんにもそれを見せたいと思ったんですよね。
──2015年はライブに重きを置いた1年だったと思います。
タナカヒロキ(Gt) そうですね。リリースはシングル1枚(『Strike a Bell』)のみだったんですけど、その分、ライブかなりは充実してましたね。結成10周年の2016年もワンマンツアーから始まりますし。最近、年下のバンドと対バンすることが増えてきたんですけど、つねに堂々としたライブせなあかんという思いも強くなっているんです。セットリストも対バン相手によって変えるというよりは、今は自分たちが鳴らすべき音が明確にあるから、ブレないんですよね。
ヤマモトシンタロウ(Ba) 10周年を間近に控えて、今が一番貪欲な状態だと思いますね。曲を面ではなく、細部まで伝えたいという思いがどんどん強くなっていて。やっとここまでこれたなという思いがあります。
アサカワヒロ(Dr) 自分のプレイスタイルも変化したんですよね。以前までは“どうや!俺を見ろ!”みたいな自己顕示欲ばかりが先行していたし、他のメンバーもそういうところがあったと思うんですけど、『NEW WORLD』以降はひとつのまとまったグルーヴをお客さんに投げることを自然と意識するようになりました。
カナタ 今、来年に向けた楽曲制作をしてるんですけど、『NEW WORLD』をきっかけに、これが俺らのスタイルだと断言できる音楽性を得たので。曲の方向性も全然ブレないんです。
──今のレゴのサウンドと歌はライブ会場の規模が大きければ大きいほど映えると思う。
カナタ もうね、ほんまにそう思うんです!
タナカ 前はどれくらいの規模の会場を目指すのかというイメージも漠然としてましたけど、今はたとえば横浜アリーナクラスの会場でライブするイメージをはっきり持っていて。そうじゃないとこれだけスケールの大きな音楽を鳴らしてるのにもったいないなと。
カナタ ほんまそうやな。
──10周年の皮切りとなる年明けのツアー、そのファイナルは赤坂BLITZです。
タナカ BLITZでワンマンするのは、デビューツアーの追加公演以来なんですよ。
カナタ 10周年のキックオフツアーなので、LEGO BIG MORLとはどういうバンドなのかがわかるような、僕らがこの10年で見てきた景色、描いた思いをすべて表現するライブをしたいと思います。
インタビュー/三宅正一