ASH DA HERO 2MAN SHOW SERIES 2017「CONNECT X」
2017年2月27日(月) TSUTAYA O-WEST
TEXT:武市尚子
2月27日。ジャンルレスに存在するASH DA HEROだからこそ出来る、ASH DA HEROらしい3ヶ月連続企画ライヴをスタートさせた。
『CONNECT X』と題された企画の意味は、いろいろなアーティストと“繋がる=CONNECT”して、“いろいろな可能性=X”を生み出していきたい、というASH (ASH DA HERO)の強い想いが込められたものであり、初日となったO-WESTでのライヴは、そんな彼の想いが見事に具現化されたSHOWとなった。
【ACT.1】として、先陣を切ったのはBULL ZEICHEN 88だ。BULL ZEICHEN 88とは、Vo.栄二郎(ex. Dread Nought Fuse) Gt. sebastian (ex.BOOZE / ex.BAGGY CONNECTION) Ba.IKUO(Cube-Ray / Rayflower / The Choppers Revolution / ex.Ex-iT / ex.Lapis Lazuli) Dr.淳士(SIAM SHADE) という、卓越したテクニックを持ったプレイヤーたちが、圧巻のパフォーマンスで攻めまくる、まさに、ぐうの音も出ない実力最高峰バンドだ。後輩でもあるASHとの対バンということもあり、いつも以上に熱を放っていたBULL ZEICHEN 88は、淳士のドラム台の前に集まり、互いの闘志を確認し合うと、同期と爆音のバンドサウンドと、その音に埋もれる事無く絶対の存在感で声を伸ばす栄二郎の、さすがのボーカルで幕を開けた。
淳士の華やかなプレイと鮮やかなタムまわしと、隙間無くスラップを埋め込んだ“ロータリー奏法”で攻めまくるIKUO、完璧なリズム隊が作り上げる土台の上で、フレーズをループさせ、サウンドを構築していくsebastian。この音の重圧に屈することなくはっきりと歌を響かせていく栄二郎。栄二郎のMC中も、BGMにはならないほどの音量で音を放ち続けるという、“栄二郎イジメ”なサディスティックな快感を持って挑む彼らの“相変わらず”のライヴは、狂人度を増していた。オーディエンス掛け声とセッションさせる参加型のテッパン曲「Ride on time」で盛り上げ、「モンスター」で再びこれ以上にないという激しさにハンドルを切り返し、ASH DA HEROへとバトンを渡したのだった。
見事なステージを魅せてくれたBULL ZEICHEN 88に敬意をもって挑んだASH DA HERO。
私は、そこに明らかな触発を見ることになった。そして、まさしく、この“触発”こそ、ASHがこの『CONNECT X』を通して感じたかったものだったのだろうと再確認出来たのだ。