インタビュー/東條祥恵
儿(ジン/Vo)、樹(イツキ/Gt)、誠(マコト/Gt)、RENA(レナ/Ba)、煉(レン/Dr)の5人からなるTHE BLACK SWANは、昨年煉と煉が保護した子猫“虎徹(こてつ)”が各メディアに取り上げられ、お茶の間までその名前が知られるようになったヴィジュアル系バンドだ。
そんな彼らが3月8日にシングル「RAGE」をリリース。
それを引っさげてワンマンツアー「Rage Against…XXX」を初開催し、ファイナル「BLAZE OF THE RAGE」ではバンド史上最大キャパの公演に挑む。
構築されたダークでヘヴィなサウンドにのせて、人間の本質を暴き、リスナーに問いかける哲学するヴィジュアル系バンド、THE BLACK SWANに話を訊いた。
──まずは、自分の隣に座っているメンバーの魅力を動物に例えて紹介していただけますでしょうか。
いきなり攻めてきますね(微笑)。
じゃあ僕から行きます。儿さんこそがTHE BLACK SWANなところもあるので“黒鳥”でお願いします。いい意味でいろいろと黒いところを持っている人です。
RENAはコロコロと変わるので“カメレオン”ですね。髪色はここ1年ぐらい定着してますけど、メイクやらなにやらコロコロ変えるんでカメレオンみたいな存在です。
煉さんは、いわずと知れた猫好きなので“猫”。猫が好きすぎて、自分まで猫になってしまったパターンです。
誠っちゃんはなんだろうなぁ…鼻が長いから“象”さん?それしか思い浮かばない。
樹さんは、動物じゃないんですけど“蟻”ですね。いつもせっせと働いてるイメージがあるんで。
──なるほど。次は、この5人が集まって、バンドを結成して現在に到るまでの経緯を教えて下さい。
僕が前のバンドを解散したときから、こんなバンドをやりたいなというビジョンは見えていて。それに賛同して集まってくれた部分もありつつ、ドラムの彼以外はお酒、ビールが大好きで。真面目なところは真面目だし、ふざけるところはふざける。そういう波調が合ったんです。それで、去年1stフルアルバム『OUSIA』を出したんですけど。いろいろ年月を経て、やっとそこで5人が自分の色を出せるようになって。ようやくバンドらしくなってきたんです。去年1年ですごくバンド力が高まって、バンド結成してからいまが一番いい状態になってきたかなと思ってます。音楽的に真面目な部分と、でもビールが大好きというようなふざけた部分。その両方でメンバー同士波長が合う感じが、いまは出せてる気がしますね。
──ああ。だから、ワンマンライブを二部構成にして、バンドの二面性をパフォーマンスでも表現してたんですね。
それは、どうなんだろうね?
反映されてると思いますよ。ステージ上でメンバー同士が絡む部分も自然と増えてきたし。じょじょに変わってきて。
前はカッチリしすぎてたから。
自然と楽しい方向になりましたね。
──そうなれたのは、猫の虎徹で脚光を浴びた影響もあるんですか?
全員:それはない(微笑)。
──でも、明らかにあそこからバンドが与える印象は柔らかになりましたけどね。
僕らの入り口を広げてくれたかなとは思います。
でも、それ以上に人間としてメンバーのいいところも悪いところも含めて知れたところが大きいと思います。人間を知るのって、時間がかかるじゃないですか? バンドも、ある程度時間をかけないとメンバーの良さとかを引き出したりできないんで。そのための必要な時間を経て、いまバンドがいい状態になれてるんだと思います。
──その必要な時間でもあった期間に、バンドはずっと人間とはということを追求し、リスナーに問いかけてきた訳ですけど。例えば、正しい人間の定義とはどうあるべきかという命題が出たとしたら、それに対してメンバー内で意見を交わしてあって意識を共有していくというようなことはやられてるんですか?
だいたいそういうことは儿が考えてるんですけど。それをみんなで話し合ったりはしないで、それに向かってる。そこが、逆にいいんじゃないかなと思いますね。正解は絶対に一つじゃないんで。