人は何故、造形に美や醜を見出すのだろう。
世評が作る価値観に踊らされている部分もあると思うが、根本は本能的に刷り込まれている部分が大きいと思う。
「黄金比」自然界が作り出した美しい造形の比率、人の容姿を見るときでも、
瞬時に様々なパーツを潜在意識の中にある1.618の物差しで測っているのかもしれない。
自然界が作り出した美しい比率が本能的に分かっているのに、何故私達は「皆美しく」生まれることが出来なかったのだろう。
人間は欠落だらけだ。
しかし誰もが完全な美しいモノに惹かれるとは限らない。
「B専」なんて言葉がある様に、欠落したモノに魅力を感じる人だっている。
その度合いや種類も様々で、ブスが好き、デブが好きなんて言う人でもそれを一概には言い表わせない。
造形に惹かれ恋をする…どんなに美人と言われる人でも、ブスと呼ばれる人でも、
「その形」を作っている成分、細胞や分子等に大差は無い筈なのに、それに近付くことに喜びを感じたり、嫌悪感を感じたりもする。
何とも愚かで不思議な生き物だ。
美醜とは何だろう。
私ももっと美しく生まれたかった。
造形も心も。
しかし自分の醜さを知ってしまった。
まるで忌み嫌われる蟲の様。
そんな想いを歌った、ニューシングル「蟲聲」が10月25日に発売されます。
気持ち悪い…グロテスク…眼を塞ぎたくなる様な蠢く蟲達にも、何処か美しさがあることも知った。
とても個人的で独りよがりな歌ですが、少しでも共感した方は是非。
(儿-じん-/Vo.)
■「RAGE」MV SPOT