4月27日に発売となる相対性理論の最新フルアルバム「天声ジングル」の収録曲目が発表。本作の収録曲は『天地創造SOS』からはじまり『FLASHBACK』までの計11曲。
CD+金属オブジェで作られた相対性理論×Jeff Millsによるコラボレーション作品「スペクトル」に収録された『ウルトラソーダ』も、本アルバムに合わせテッド・ジェンセンによるリマスタリングで収録される。
「天声ジングル」
- 天地創造SOS
- ケルベロス
- ウルトラソーダ
- わたしがわたし
- 13番目の彼女
- 弁天様はスピリチュア
- 夏至
- ベルリン天使
- とあるAround
- おやすみ地球
- FLASHBACK
また、収録曲のちょうど真ん中に当たる6曲目の『弁天様はスピリチュア』は、2014年6月10日に惜しまれつつ30年の歴史に幕を閉じた吉祥寺の映画館・バウスシアターの解体作業直前、2014年6月12日・13日のバウス館内で、相対性理論が密かに行ったシークレットレコーディングから曲作りがスタートし、1年半以上の歳月を経て完成した楽曲。
バウスシアターで長年に渡り爆音映画祭を主催してきた映画批評家・音楽批評家のboid 樋口泰人氏は、本作「天声ジングル」に以下のコメントを寄せている。
歌っているのはオーディオ機器のようでもありわたしのようでもあるような、不思議な錯覚に陥った。
そしてこの歌たちの生まれてきた、果てしなく遠い彼方の場所と時間のことを思った。
過去でも未来でもある彼方のその場所が、今ここにいるわたしの身体を震わせているのだ。
しかしそれは不思議なことでもなんでもない。
あなたもわたしもそして機械も、生まれながらにして今ここと彼方とをつなぐ共鳴マシンであるからだ。
このアルバムから聞こえてくる音楽が、当たり前のように、そんなことを告げる。
だからわたしがそこにいるだけで、その歌はきっとどこからか響きだすはずなのだ。
「相対性理論」はそれらの共鳴音の収集家たちなのだろう。
飛び交う様々な周波数にチャンネルを合わせ、彼方からのメッセージに心震わせる、『コンタクト』(ロバート・ゼメキス監督)のジョディ・フォスターとしてのやくしまるえつこを妄想する。樋口泰人
更に、2016年7月22日に開催される相対性理論 日本武道館自主企画公演 相対性理論 presents「八角形」を記念して、本アルバム「天声ジングル」には封入特典として『”八角形のなにか”引換券』が添付される(CD、LP、ブルーレイ、カセット、いずれのメディアにも封入)。この引換券は、7月22日の公演当日会場にて、”八角形のなにか”と引き換えることができる(公演チケット購入者が対象)。
「天声ジングル」はCD、アナログ盤(180g 重量盤LP)、高音質ハイレゾ盤(Blu-ray・BDM仕様)、カセットテープ、の4つのメディアで同時発売(収録曲目はいずれも同内容)。
レコーディング&ミキシングエンジニアには相対性理論・やくしまるえつこ作品でお馴染みの盟友・米津裕二郎、マスタリングはグラミー賞受賞エンジニアのテッド・ジェンセンが担当。アナログカッティングは、近年ではデヴィッド・ボウイ「★(Black Star)」、カニエ・ウェスト「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」などのカッティングも手がけるレイ・ジャノスが担当。
やくしまるえつこは、今春より放送スタートとなる「美少女戦士セーラームーンCrystal」第3期<デス・バスターズ編>のオープニング主題歌の歌唱・作詞・作曲・編曲・プロデュースも担当。この主題歌CD「ニュームーンに恋して」やくしまるえつこ/「eternal eternity」セーラーウラヌス(CV.皆川純子)・セーラーネプチューン(CV.大原さやか)も、相対性理論「天声ジングル」と同日の4月27日に発売となる。
また、3月30日にはYakushimaru Experiment名義による実験コンセプトアルバム「Flying Tentacles」も、坂本龍一氏のレーベルcommmonsよりリリースされる。