ソロデビュー15周年を迎える椎名慶治にインタビュー!「いつもと違ったメンバーで」開催するスペシャルライブについて大いに語る

インタビュー | 2025.09.17 18:00

今年ソロデビュー15周年を迎える椎名慶治のロングインタビューを2回に分けてお届けする。前編では、10月25日(土)日本橋三井ホールでのスペシャルライブ開催の経緯、すでに発表されているバンドメンバーの出演に至るまでのストーリーを語る!

[第二弾は9月18日(木)18:00公開予定]

──今回は10月25日(土)日本橋三井ホールにて行われる“Yoshiharu Shiina Special Live 2025 「WE ARE @LIVE」”について、お話を伺いたいのですが。どんな経緯で企画されたライブだったのでしょうか?
僕は自分自身で企画案や年間プランニングを立てて、「こういうことがしたい」とか「こういう作品が作りたい」というタイプのアーティストではなくて、「こういう風にやったらどうですかね?」と会社側から提案してもらって、「分かりました、そうしましょう」っていうのがいつものやり方なんです。10月25日に関しても、「なにか一夜、ライブをやりましょうよ」ってスタッフから言われて、「だったら、いつもとは違ったメンバーで」という流れになって。「例えば、1stアルバム『RABBIT-MAN』に収録された、ソロの代名詞にもなった「RABBIT-MAN」でドラムを叩いてくれている、TRICERATOPSの吉田佳史さんはどうでしょう?」と言われて、「お忙しい方なので何回も断られてるけど、出来るんだったらお願いしたい」という話になって。TRICERATOPSが活動休止していたので、もしかしたらと思ってオファーしてみたら、スケジュールが取れて。佳史さんを獲得できたところから、バンドメンバーを選出していきました。

──あ、そういう流れだったんですね。
はい。そこでいつもとは違ったベーシストは、誰かいないか?と探してた時、去年知り合ったばかりなんですが、元doaで、B'zのサポートをやられていた徳永(暁人)さんというベーシストがいらっしゃって。徳永さんは、B'zのサポートギタリストの大賀(好修)さんと同い年の猪年で。お二人で去年から『WILD BOAR HUNTING』というイベントを立ち上げたんですけど、大賀さんからLINEで「椎名くん、出てくれない?」と誘われて。シークレットで出させていただいて、WANDSの「Secret Night~It's My Treat~」を歌ったんですが、その時に徳永さんと初めてお会いして。そしたら、僕をいたく気に入ってくれて、「また絶対、一緒にやろうね」って言って下さってLINEも交換していたので。「徳永さん誘ってみたらどうですか?」ってなるんですけど、「いやいや、まだそんな感じじゃないよ!?」と。

──一度ご一緒しただけなのに、恐れ多いと(笑)。
そう。そしたら、『WILD BOAR HUNTING』の第2回目があって。また誘っていただいたんですけど、僕が渋谷PLEASURE PLEASUREでのライブの日で。「だったら、打ち上げだけでもおいでよ」って言っていただいて、ライブ終わりで六本木に行って。「本当に来たの!?」って大賀さんに言われて、「呼んだのあなたでしょ?」と思いながら(笑)。そこで徳永さんのマネージャーさんにお声がけして、「ベースお願いしていいですか……?」ってお願いしてOKいただいて。それで出演が決定したという流れがありました。
──なんだか、引き寄せてる感がありますね。
足で稼いでます(笑)。徳永さんとはこれから仲を深めていく段階ではあるんですが、もう一緒にやってもらえることになって。僕はB'zが好きなんで、B'zのアルバムを見ても、アレンジに徳永さんの名前がいっぱいあって。当時、僕はSURFACEのデビュー前だったんですけど、そのアルバムを聴きながら「うわぁ、B'zはこんなすごいアルバムを作ってるんだ。俺たち、大丈夫かな?」って不安になったことを思い出して。そんな方と一緒にやれるということは、僕にとってすごくスペシャルなことだと思うし。佳史さん、徳永さんが揃ったら、これはスペシャルライブと言っていいだろうと思うんです。そして、そこにいつもの安心出来るメンバーとして、キーボードの村原康介。あとは僕の最近のアルバムを全部弾いてくれている、ギターの香取真人にお願いして。このメンバーにさらなるゲストをお招きして、やってしまおうというのが『WE ARE @LIVE』の全貌です。

──ソロ15周年を目前にしたライブで、まずはどの曲をやろうか?とか、どんな内容にしようか?とか考えそうなところですけど、まずバンド編成から考えたというのが面白いです。
そうですね。楽曲に関しては15周年にむけて、やらざるを得ないことってあるじゃないですか? 15年間の奇跡を振り返って、いままで自分がやってきたこと。そこにはSURFACEも含まれるし、JET SET BOYSも含まれて、それを無視しても作れないと思うし。今年の2月から4月に、15周年を5年区切りで総括したライブをやったんですよ。なので、ベスト的なライブはそこでやってはいるんです。やってはいるんですけど、それをもう一度ギュッとまとめたものを、もう一回やる必要があるだろうなと思ってて。セットリストに関しては、悪く言えば表面上をなぞるような、一番上っ面の部分をごっそりやるしかないだろうなと思ってて。
──良く言えば、ベスト・オブ・ベストってことですよね?
そう(笑)。Music Videoがある曲に関しては、YouTubeで見れるわけですから。そうなると、僕のことをあまり知らなくても、YouTubeを見ればある程度分かる曲っていうのも、やっぱり無下にできないだろうなっていうのも思ったりしながら。セットリストを考えるよりは、メンバーを考える方が楽しかったですね。セットリストを考えるのは、僕にとっては全然面白くないんです(笑)。

「RABBIT-MAN」Music Video

──わはは。でも、「このセットリストをこのメンバーでやったら?」って想像すると面白いし、ワクワクするでしょう?
そう、それです!まさにそれなんで、「本家本元のレコーディングで叩いてくれた人のドラムで歌う「RABBIT-MAN」はどうなるんだろう?」とか思うし。佳史さんには他にも何曲か叩いてもらってるので。佳史さんが叩いてくれた曲を網羅していくと、いつもは歌わない曲も入ってきたりするので、そういうのも面白いなと思います。

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