8月1日(木)19:00 佐野元春 & THE COYOTE BAND @ KT Zepp YOKOHAMA
福岡・大阪・名古屋・札幌・横浜・東京×2、と全国のZeppを回る……あ、仙台はZeppがないので(昔はあったんですが。仙台駅に隣接していて便利でした)SENDAI GIGSですが、それも含めて8公演を回ったツアー「2024年初夏、Zepp Tourで逢いましょう」の追加公演=9本目のファイナルが、この日。
6月5日に配信リリースされた「Youngbloods(New Recording 2024)」を、生で聴けるのを楽しみにしていたが、それだけではなかった。「君をさがしている」「Youngbloods」「ジュジュ」「誰かが君のドアを叩いている」「欲望」「インディビジュアリスト」と、なんと1曲目から6曲目までが全部ニューアレンジによる演奏。
「Youngbloods」だけじゃなかったのか!ダブ化した「インディビジュアリスト」なんて、特におそろしくかっこいい。そうか、「Youngbloods」以外の5曲も、もうレコーディングしてあるんだな、待ってればそのうち出るんだな、と決めつけたくなった。
で、7曲目から本編ラストの19曲目までは、THE COYOTE BANDになってから発表してきた曲が並ぶ。「愛が分母」や「クロエ」や「エンタテイメント!」のような、最近の曲が特にうれしい。
アンコールは「Vanity Factory」を歌ってから、「悲しきRADIO」「ダウンタウン・ボーイ」「アンジェリーナ」と、バック・トゥ・ザ・80’sな選曲。本編を観ている時はいつも「もうアンコールで昔の曲やらなくてもいいですよ、今が最高だから」と思う。でも、アンコールで赤いストラトキャスターを持って、このあたりの曲をやられると、結局、狂喜してしまう。と、いつも書いている気がする。
6月からスタートし、Zeppホールを中心に全国7ヶ所、全9公演を巡った佐野元春 &ザ・コヨーテバンド「Zeppツアーで逢いましょう」横浜・追加/最終公演が終了。今夜のライブレポートを公式Facebookページで公開。#佐野元春https://t.co/Mwa1Hgo5nD
— 佐野元春 DaisyMusic Info.(公式) (@DaisyMusicInfo) August 1, 2024
8月3日(土)18:00 カネコアヤノ @ 日比谷野外大音楽堂
この日が日比谷野音で、9月14日に大阪城音楽堂、という東阪の野音ライブの東京編。大阪がまだ終わっていないので、セトリには触らない方がいいですね。同じセトリでやるかどうか知らないけども。とりあえず、なので、この日もっとも記憶に残ったことについて書きます。
ラストの曲を終え、メンバー3人を紹介してから、カネコアヤノは言った。
「私からお知らせがあるんですけど。このメンバーで、バンドになりました!」
4人が去って流れた終演のアナウンスでも、「この4人でバンドになりました」ということが告げられた。で、家に帰ってから公式サイトを見たら、「大切なお知らせ」として、以下のような文章がアップされていた。
「この度、サポートメンバーとして活動していた、林宏敏(Guitar)、takuyaiizuka(Bass)、Hikari Sakashita(Drums)が正式メンバーとしてバンドに加入することとなりました。それに合わせて、今後バンドでの活動名義は『kanekoayano』となります。ソロ活動名義は『カネコアヤノ』での表記となります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
すんごい納得した。ライブを観るたびに、「これ、ソロアーティストとバックメンバーじゃなくて、4人のバンドだよなあ」と思うことが多かったので。それこそ今のこのメンバーになる前、ドラムがBobでベースが本村拓磨だった頃も、そう感じていた。ということは、今のメンバーも前のメンバーも、それぞれとてもいいプレーヤーだが、それが理由で僕が「バンドだなあと思った」のではなくて、カネコアヤノ自身が、そのようにこの集団を組織しているから、ということなのだと思う。
名義はソロだけど、ライブを観ると「バンドだなあ」と思わせる人もいれば、逆に、名義はバンドだけどソロとバックにしか見えない人たちもいる。で、必ずしも、前者は良くて後者はダメ、というわけでもない。
ないが、カネコアヤノの場合、バンドとして組織することが、いろんな意味で、いろんな点で、自分たちにとっても、聴き手にとっても、よかったのだと思う。なので、その実態に合うように、「kanekoayano」というバンドにしたのだろう。
なお、今年10月から12月までかけて、「カネコアヤノ」として10本の弾き語りツアーを行うことも、この日、発表された。
日比谷野外音楽堂公演にお越しいただいた皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。
バンド「kanekoayano」としての4人での初ライブ、とっても素敵な日となりました。
皆様にとっても素敵な時間になっていたら嬉しいです✴︎これからもカネコアヤノ、kanekoayanoをよろしくお願いします🐈🐈⬛ pic.twitter.com/uWQnKaKtIg
— カネコ商店(カネコアヤノ スタッフ) (@kanekoayanoinfo) August 3, 2024
8月4日(日)15:30 マキシマム ザ ホルモンvs生田斗真 @ ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024の2日目 @ 千葉市蘇我スポーツ公園
生田斗真(とヤン・イクチュン)主演の映画『告白 コンフェッション』の主題歌をマキシマム ザ ホルモンが担当、「殺意vs殺意」を書き下ろし、その曲に生田斗真が参加したバージョンもリリース。そのMVも作られた。
ということなどが発表された際の、ホルモンの公式YouTubeチャンネルで、今年のROCK IN JAPAN FESTIVALのホルモンの出演時にのみ、生田斗真が参加することが、アナウンスされた。なので、これは観なければ!となったのだった。
で。生田斗真、旧ジャニーズにおいては数少ない「歌わないし踊らない」「グループに所属していない」「専業の俳優」じゃないですか。Jr.の頃は先輩のバックで踊ったり、グループの一員だったりしたこともあったけど、もう大昔じゃないですか。演劇の舞台での経験は豊富にある人だけど、何万人もの前で、しかもホルモンと一緒に歌う、ってどうなん?大丈夫?と、正直思っていたのだが。
大変失礼しました。生田斗真、この人数(4〜5万人くらい!)の前に立つのがあたりまえ、ぐらいの、自然、かつ堂々たるパフォーマンスだった。5曲目が終わったところで、上ちゃんにピストルを突きつけながら登場。ダイスケはんが使っている「津田製麺所」の木箱の「津」を「生」に貼り替えて「生田製麺所」にし、ホルモンと共に「殺意vs殺意」を、シャウトしまくり&暴れまくりながら歌う。さらにホルモン恒例の「恋のおまじない」を主導して行い、「見たことない景色だー!」と絶叫。続くラスト曲「恋のメガラバ」でも共演、オーディエンスを盛り上げまくった。
あと、ホルモンに生田斗真が出ることを知らなかった、というかそもそも「殺意vs殺意」のことも知らないと思われる参加者たちの反応が、おもしろかった。「え、生田斗真!?嘘、なんで!?」みたいな具合で、びっくりしまくっていて。そりゃまあびっくりしますよね。
昨日8月4日(日)は “ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024”にホルモンが出演。
ホルモンYouTubeでの予告通り生田斗真がステージに降臨!
『殺意vs殺意(共犯:生田斗真)』MV公開後初となるライブでの共演が実現しました。… pic.twitter.com/HuaQmP5cw4— マキシマム ザ ホルモン (@MTH_OFFICIAL) August 5, 2024
8月4日(日)18:00 ROTH BART BARON @ LINE CUBE SHIBUYA
この日、ROCK IN JAPAN FESTIVALにホルモンを観に行くことに決め、その手配を終えたあと、同じ日のROTH BART BARON「BEAR NIGHT 5」@LINE CUBE SHIBUYAの、レポの依頼があった。
電車のアクセスを調べたら、ホルモンが終わってすぐ会場を出て、すんごい急いで移動すれば、開演時刻の18時前にLINE CUBE SHIBUYAに着ける、でも電車1本遅れたら、18時をちょっと過ぎてしまう、ということがわかった。
なので、すんごい急ぎました。間に合いました。DI:GA ONLINEにレポを書いたので、未読の方、ぜひ。
≫ ROTH BART BARON、今年も豪華ゲストを招き「BEAR NIGHT 5」開催!過去最大規模の動員を記録し、真夏の夜を彩る
ROTH BART BARON
〜BEAR NIGHT 5〜
Set List
1. MΣ
2. BLOW
3. Ghost Hunt
4. TAICO SONG
5. KAZE
6. Innocence
7. ひかりの螺旋
8. 極彩|IGL(S) feat. 崎山蒼志
9. 燈 feat. 崎山蒼志
10. ATOM feat. YONCE
11. 論理はロンリー feat. YONCE
12. 1999 feat. 塩塚モエカ
13. Crystal feat. 塩塚モエカ… pic.twitter.com/kf9lFLH6w7— ROTH BART BARON |ロットバルトバロン (@ROTHBARTBARON) August 5, 2024
8月9日(金)19:00 真心ブラザーズ @ なかのZERO小ホール
年イチ恒例の弾き語りツアー『真心道中歌栗毛』のファイナル。ライブで聴いたのいつ以来か憶えていない、ひょっとしたらリリース当時のライブ以来かも(1991年のサード・アルバム『あさっての方向』収録曲) 、というほどレアな「赤いラジカセ」、「三楽会」コーナー(開演前にお客さんが書いたリクエストを箱から引いて歌うコーナー)は「COSMOS」と「真夏といえども」、RCサクセションのカバー「2時間35分」、桜井秀俊も今日初めて聴いたという新曲「鈍感音頭」、服部良一トリビュート・アルバムでカバーした笠置シヅ子「ヘイヘイブギー」、本編ラストは「Dear,Summer Friend」(特に好きなんです)などなど、レアな曲やうれしい曲がいっぱい、いつもながらYO-KINGと桜井の掛け合い爆笑MCもいっぱいの、それはもう楽しい時間だった、のだが。
10曲目に「真夏といえども」のイントロを経て、ふたりが歌い出した、と思ったら、けっこうでかい地震が発生したのだ。会場のあちこちであのイヤな音でスマホが鳴り、曲がストップ。安全を確認するためインターバルを、ということで、いったんふたりは退場、お客さんたちは「待ち」の時間になった。が、7〜8分でふたりが戻って来て、「真夏といえども」をやり直すところから再スタート。大事に至らなくてよかった。
なお、再度「真夏といえども」のイントロを弾き始める前に桜井、「こんな時こそ、『鈍感音頭』の心意気で」。確かに。
真心道中歌栗毛ツアー終了!
本日は、公演中の緊急地震速報に不安な瞬間がありましたが、皆さまが冷静にご対応下さったおかげで、無事続行出来ました。感謝いたします。改めまして、各地ご来場いただきありがとうございました😊
真心35周年は、まだまだモリモリ続きます!ご一緒に楽しみましょう🙌 pic.twitter.com/StvUYeK6TN
— Magokoro_official (@magokoro_bros) August 9, 2024
8月11日(日)14:00 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024の4日目 @ 千葉市蘇我スポーツ公園
8月4日のROCK IN JAPAN FESTIVALは、自分の都合でマキシマム ザ ホルモンだけしか観れなかったが、この日はわりとゆっくりできた。観たのは以下。全部観たのも一部観たのも含みます。
NiziU→ハルカミライ→宮本浩次→Creepy Nuts→Tani Yuuki→yama→サバシスター→星野 源→なとり
NiziUがMCの度に「今日は見せたい曲がいっぱいあって」とか「次の曲ではまた違ったNiziUが見られると思います」という言い方をしているのが新鮮で、「聴かせたい」「聴ける」じゃないんだ、そらまあ確かにそうよね、と納得したり。初めて宮本浩次を観たと思しき人たちが、その歌のすさまじさに唖然としている光景に、関係ないのに自分まで誇らしい気持ちになったり。
Creepy Nutsのヒット曲連発っぷりが、もうえぐいくらいのレベルだったり(ヒット曲を選んでやっている、のではなくて、普通にやるとヒット曲連発になる、という感じ)。サバシスターのパワー爆発っぷりにやられたり。
そのまま街のライブハウスに持って行けそうなシンプルな編成で、とんでもない音&声を出している星野 源に圧倒されたり。なとりのライブにシークレット・ゲストでimaseが出て来て「観ててよかった!」と思ったり──と、どのアクトも刺激いっぱいで、楽しい日でした。
余談。蘇我に移ってからのROCK IN JAPAN FESTIVALのいちばんの問題って、会場のキャパの割に、最寄り駅が小さいことなのですね。なので、ヘッドライナーの星野 源が終わってそのまま出たら、大混雑の渦中に飛び込んで行くことになる。でも星野 源の前に帰るのはありえない。だったらもう開き直って遅くまでいよう。と決めて、なとりを観終わったあとも、しばらく会場でうだうだして、空くまで待ってから帰りました。
[RIJF2024] 星野源 - ライブ写真&セトリ公開 #Jフェスアプリ#RIJF2024#星野源 https://t.co/sUrsHDsQ4f
— JフェスOFFICIAL|ROCK IN JAPAN FESTIVAL開催 (@rockinon_fes) August 11, 2024
8月14日(水)19:00 曽我部恵一、大武茜一郎 @ 下北沢440
4月30日の新代田FEVERのワンマンを最後に活動休止した突然少年の大武茜一郎は、その休止のちょっと前から、下北沢440で、先輩ミュージシャンと弾き語りの対バンを、シリーズ・ライブみたいな具合で行っている。奇妙礼太郎とか、トモフスキーとか。で、この日は御大、曽我部恵一だったわけです。
いつもながら突然少年の曲は一切やらない、オリジナルのソロ曲で勝負する大武茜一郎の歌、すんごいエモーショナル、かつ切ない。弾き語りで聴くと、そのメロディと言葉の強さが、いっそうよくわかる。この組み合わせなので、当然曽我部恵一のお客さんの方が多かったと思うが、そこにもちゃんと刺さっている空気感だった。
で、曽我部恵一。もう圧倒的。自分が初めて彼のライブを観たのは、サニーデイ・サービス『若者たち』のリリースの時の渋谷クラブクアトロなので、もう30年近く観てきたことになるが、今がいちばんすごいと思う、この人のライブ・パフォーマンス。
歌もギターも自在の極み、その二者で表せない感情などない、というくらいの按配。ここで歌われる曲を、ひとつも知らない人でも……というか、曽我部のことをまったく知らない人でも、観れば、聴けば、このすごさは伝わると思う。
アンコールでは、大武茜一郎を呼び込んで、ふたりで「シモーヌ」。サビでハモるハモる。で、ダブル・アンコールは曽我部ひとりで「One Day」でした。
明日は曽我部さんとのツーマンです。セミより鳴いて散りに行きます。
チケットこのあと18時まで買えます!https://t.co/i1CDo4A8eP pic.twitter.com/dBvVG2AsM0— 大武 茜一郎 (@senichiakg) August 13, 2024