いれいす One Man Live in 日本武道館「Irregular Dice」
2024年2月12日(月・振休)日本武道館
「イレギュラーな毎日を、君と」をコンセプトに活動する6人組歌い手グループ・いれいす(Irregular Dice)が、結成から3年4ヶ月で初の日本武道館公演“いれいす One Man Live in 日本武道館「Irregular Dice」”を開催した。結成当初から目標としてきた、ファンとの「約束の地」でのワンマンライブは、見切れ席やステージバック席まで満員。さらには47都道府県計143館の映画館でライブビューイングも開催され、全国各地のファンが夢を叶える瞬間を見守った。
ライブ活動の軌跡を遡るオープニングムービーが流れると、白バックに「さぁ、約束の時間だ。」の文字が映し出され、それをバックにメンバーが上段ステージへとせり上がりで登場。割れる黄色い歓声のなか、1stオリジナル曲「恋の約束」で晴れやかにこの日の幕を開けた。
自己紹介ソング「推しが見つかる3分ちょい!2023ver.」では-hotoke-が手拍子を煽り、りうらと悠佑が「アクロバット」と称してでんぐり返しを見せるなど、和やかな空気が広がる。「推せ推せ!いれいす応援団!」でないこが「約束の武道館、叶えにきました!」と叫ぶと大歓声が沸き、序盤から会場の一体感、テンションともに最高潮の盛り上がりを見せた。
MCではメンバー一人ひとりがこの日の意気込み、武道館のステージに立てたことへの感謝と喜びをそれぞれの伝え方で個性豊かに語り、この日を楽しんでほしいと呼び掛ける。その後も「Irregular Quest」「言いたいことがあるんだよーーー!!」とコール&レスポンスで楽しめるポジティブな楽曲を畳みかけた後は、誠実な歌声が突き抜ける「Brave」、ピュアなムードで高揚させる「恋の方程式」と、煌びやかなステージを繰り広げた。
するとブリッジムービーとして、メンバーとの出会いや武道館公演への思いが語られる、-hotoke-と初兎のインタビューが流れる。シリアスな様子からも、彼らが本気でいれいすの活動に向き合い続けてきたことがうかがえた。ここで空気が一転し、「Place to be」などミステリアスで色気のある楽曲を連続で歌唱する。アンチや誹謗中傷を打ち負かすラップが炸裂する「Paparazzi」ではMVと同じく長椅子に並び記者会見風のシチュエーションでパフォーマンスすると、予想だにしない展開に会場も熱狂。曲の後半では挑発的なダンスを見せた。「Clutch」もクールでセクシーな表情を見せ、いれいすの二面性を強く印象付ける。
この日のために用意されたスペシャルメドレーでは、「Advance」など6曲を続けざまに披露する。短尺にした楽曲をつなぎ合わせたシンプルなものではなく、「ジダンダーナイト」ではりうら、初兎、悠佑の3人で、「DOG BOY」の前半は-hotoke-、ないこ、Ifの3人でパフォーマンスするなどのギミックも効果的だった。りうら・悠佑の迫力のアクロバット、Ifの帰国子女ならではの英語スキルとそれぞれの特技も発揮される。いれいすが全方位の強みを持ったグループであることを証明するセクションだった。