マンスリーライブは最初、3回くらいの予定だったんですけど、気が付いたら7カ月も続いて、その後も3カ月お休みしてまたすぐに11月とクリスマスイブにも開催したので、計9本もやっていました(笑)
今までで一番のステージ数でしたし、「こんなにたくさんのステージに立てるなんて、幸せだな」と思いました。
そもそもマンスリーライブをやろうと思ったきっかけは2021年7月のワンマンライブ(halca 6th LIVE 『Help Me!!!!!! 3×2×1』 & 『live playground #002』at日本橋三井ホール)でした。全力でパフォーマンスしたけど、自分自身反省点が多くあった事が始まりでした。自分自身を鍛え直さないといけないという危機感を感じて、事務所の先輩や他のアーティストさんのライブを見に行かせていただいたり、宝塚歌劇団も観劇することで、プロのアーティスト、パフォーマーとしてどうあるべきなのか、学ばせていただきました。ステージの見方自体がまず変わって、以前は他の方のライブではお客さんと同じようにただ楽しむだけでしたが、見せ方やお客さんの盛り上げ方、演出など、『こうすればいいのか!?』とか『私のライブでも取り入れてみたい』と気付きやヒントをたくさん見つけられた気がします。
実際、自分のライブを制作する上でも変化がありました。例えばセットリストを組む時は以前なら1枚のアルバムを作るイメージで組んでいましたし、MCも歌っている時とは別で皆さんに休んでいただくための時間くらいにしか考えられていなくて、MCの前後でせっかく作った空気感や世界観がぶつ切りになってしまっていたかもと思ったり。お客さんの気持ちが曲に入りやすいような流れや、曲頭や最後の曲にした意味があるセットリストにしなくてはいけないと思えるようになりました。そしてマンスリーライブが1回終わるごとに反省点を踏まえて、活かしていくことで、成長できた気がします。
』)を見させていただきましたが、堂々としたパフォーマンスやお客さんの盛り上げ方、MCなど、マンスリーライブ以前よりもすごく進歩しているなと思いました。
ありがとうございます。マンスリーライブをやり遂げたことで自信につながりましたし、1本マンスリーライブが終わると、次のマンスリーライブのことを考えて、と毎月ライブに集中できる環境は貴重でした。自主練も以前はただ闇雲にやっていたけど、毎月ライブがあることで、逆算してやらなければいけないことが自然と見えてきたし、心や体のコンディションの整わせ方やタイミングも考えるようになったことも大きいです。
またライブの企画やロゴ、グッズについても更に積極的に意見や提案ができるようになりました。せっかく毎月あるのだからと、自由参加ですけど今回は青い服で着て来てくださいとゆるゆるドレスコードを決めてみたり、皆さんから歌ってほしい曲を投票してもらっただけではなく、MCで話してもらいたいテーマも投票してもらったり。私だけでなく、皆さんにも参加してもらってライブを作れたのも嬉しかったです。
そしてスタッフさんともちゃんと話し合いができるようになったのもこのマンスリーライブからだと思います。それまでは打ち合わせをしていても、スタッフさんからの提案にうなずくだけでどこか通過儀礼的でしたが、マンスリーライブでは提案された選曲に対して、『私はこの曲のほうが合うと思います』と主張したり、想いの丈をぶつけ合うことで本当の意味で心を通じ合わせて、今までよりも絆も深まったと思います。振り返ってみれば、今まではレコーディングのことばかり考えていましたが、2022年はライブのことばかり考えていた1年でした。
私はずっと2ndアルバムを作ることを恐れていました(笑)。1stアルバムの時は、4枚のシングルなどいろいろな曲があるので、お菓子の詰め合わせBOXみたいだなと思って『Assortrip』というタイトルにしましたが、それ以降も4枚のシングルをリリースさせていただいている上に、1stの時以上に曲たちの幅が広がっていて。まるで曲たちが暴れているような(笑)。もちろんそれぞれのレコーディングは楽しかったですし、自分の糧になりましたが、果たしてアルバム1枚にまとめることができるのだろうか? という不安も大きくて。だからいつ次のアルバムの話が出るのか、ずっと怯えていたんです(笑)
もちろん2ndアルバムの制作が決まった時は嬉しかったですけど、いっぱい悩みましたね。色々と考えた末に今の私はこのゴチャゴチャ感をアピールポイントにしようと。だからジャケットも私がファンシーなものに囲まれた、コミカルな感じにしようと思いました。
ジャケット制作と新録曲の制作がほぼ同時進行で、「時としてバイオレンス」(アニメ『邪神ちゃんドロップキック'』)や「告白バンジージャンプ」(アニメ『彼女、お借りします』)、「キミがいたしるし」(アニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』、『ロマンティックマニフェスト』(劇場用アニメ『かぐや様は告らせたい -ファーストキッスは終わらない-』)などのタイアップ曲とのバランスを取りつつ、存在感がある新曲が欲しいなと思い、私が曲を作ってほしいと思っていた方々にオファーさせていただきました。それぞれ曲調の違いはあれど、一度聴いたらフレーズが頭に残るようなキャッチーな曲ばかりで嬉しかったです。
タイトルは、本当はもっと長い、おしゃれな文章っぽいものにしようと思っていました。穴埋め式に自分に合う英単語をかたっぱしから探していた時に、意味のほうで「伸るか反るか」を見つけて。私が入れたかった意味は「伸るか反るか」とも言えるんだなと。でも言葉の意味もいいし、響きも自分の名前に似ているのはいいけど、ちょっとおもしろ系だからどうかな…と思って、タイトル案の2番目にこっそり忍ばせて提出しました(笑)。そうしたら、おもしろいじゃん!とスタッフさんたちが言ってくれて。おもしろいもの好きの私を理解し、周りも似ている感性の人たちなんだなとわかって嬉しかったです(笑)
幅広いけど、なぜかまとまりがあって、何度もリピートしたくなる1枚になったと思います。
ありがとうございます! 私はデビューした時から『どんな曲でも歌いこなせるアーティストになりたい』という目標を掲げていたので、素直に嬉しいです。
本当ですか!? レコーディングで苦労することも多いけど、ライブでは皆さんにそう感じさせないのが美しいと思っていて。必死に歌う姿も素敵だなと思うし、応援したくなりますが、私は頑張っているところを見られるのが恥ずかしいタイプなので、さらりとやってます風で。たぶんカッコつけなんでしょうね(笑)
そうですね。「放課後のリバティ」(4th SINGLE)の時、レコーディングは大変だったし、ライブでもちゃんと歌えるかなと不安でしたが、何とか乗り切ったところで1stアルバムが決まったので、「もう行くところまで行けたのかな?」と思ったけど、全然まだまだでした。ディレクターさんや曲を作ってくださる作家さんたちが、その時の私がギリギリ乗り超えられそうなハードルをちゃんと用意してくれたおかげで、当時は気付かなかったけど後で曲を聴いてみて、「変わったな」とか「成長できたな」と思うことも多くて。私に関わってくださる皆さんがプロデュースしてくれているんだなと思いました。