halca が2つのアニメ新番組のOP曲を収録したダブルAサイドシングルを引っ提げて、9月3日にワンマンライブを開催！

『Engage Kiss』はオリジナルアニメで、近未来で悪魔が起こす事件に対処する主人公のシュウくんと、彼に献身的に尽くす悪魔のキサラちゃんがメインのお話ですが、キサラちゃんがすごくかわいいけどヤンデレなのも良くて。私、ヤンデレ好きなので（笑）。ファッションも制服姿の時は右足の太ももに包帯を巻いていたり、悪魔になった時のゴシックな衣装もかわいいし、バトルシーンになるとカッコよくて。私は『プリキュア』シリーズ世代ということもあり魔法少女が好きなので、大好きな要素が詰め込まれているアニメです。どんな展開になるのか楽しみです。

テーマ曲を歌わせていただいた作品で、続けて担当させていただいたのは今回が初めてだったので嬉しかったです。主人公の邪神ちゃんは、上半身は金髪の美少女で、下半身が蛇の悪魔で、女子大生のゆりねちゃんに偶然、現代に召喚されてしまって。召喚主のゆりねちゃんが死ぬと契約が切れて魔界に戻れると知って、ゆりねちゃんの家に居候しながらスキあらばと狙うけど、いつも返り討ちに遭うんです。それもすごいやられ方で、放送してもいいのかなと心配になるくらい（笑）。邪神ちゃんのダメダメさも含めて、微笑ましいし、アニメやネットサーフィンが趣味な私のような人は元ネタもわかって、より楽しめると思います。デフォルメっぽいキャラクターのかわいさと笑いやコメディの要素に加えて、いろいろな意味で刺激的なので（笑）、アニメファンの方ではなくても楽しんでいただけると思います。3期ということでよりパワーアップしていると思うので、私も期待しています。

最初にデモを聴いた時、思わず口がポカンと開いて、曲が終わった後も何が起こっていたのか理解できませんでした（笑）。今までも歌うのが難しい曲はたくさんありましたが、すごくスピードが速いし、歌詞もめいっぱい言葉を詰め込んでいるので譜割もキツくて。早口だし、音域も広いし、1曲の中でいろいろとやることも多くて。酸欠になりそうだし、頭もフル回転しないといけないし。ライブなど、フルパワーで歌えるのは1日2回までが限界だと思います（笑）。
レコーディング本番前日のキーチェックの日に田淵さんと初めてお会いしました。せっかくいい曲をいただいたので、さらりと歌ってカッコいいところを見せたいなと思っていましたが全然ついていけなくて。でも「一音だけ溜めて歌うともっとよくなるよ」とアドバイスをいただいてから徐々にできるようになったし、家に帰ってからも一生懸命練習して翌日レコーディングに臨みました。その音源を田淵さんに送って聴いていただいたら、「1日で何があったんですか？」とほめていただけて嬉しかったです。
実は「誰彼スクランブル」は1年前くらいにレコーディングしていて、アーティスト生活の中でも高いハードルでしたが、それ以降は、例えばライブで以前歌っていた曲も「こうしたほうが気持ちよく歌えるかも」とか「素敵に聴こえるかも」とわかるようになって、歌い方や考え方に影響を与えてくれた1曲になりました。

本当にそうだと思います。田淵さんにも言いました。「誰ですか？　こんな曲を書いたのは？」って（笑）。でも田淵さんらしい曲を作っていただきたかったし、「難易度は気にしないで、好きにやっちゃってください」とお願いしたので。そうしたらとんでもない曲が生まれてしまいました。

全部楽しい歌詞なんですけど、文字量もすごく多くて。普段、レコーディングではA4用紙にプリントされたものが譜面台に置かれますが、端っこから端っこまでギッシリで（笑）。
歌詞を見ていくとシュウくんとキサラちゃんの契約を交わした時を描いたような「誓いのキスは、ほら少し苦いでしょ？」という歌詞があったり、作品に寄り添った内容になっていると思います。またタイアップが発表された時、田淵さんから「結論は『ぶっ飛ばす』ということでいいんじゃないでしょうか？」というコメントをいただいて。「あー全員ぶっ飛ばすわ」はキサラちゃんの戦闘シーンにもとれるし、ヤンデレでヤキモチが人一倍強いので、シュウくんも今後ぶっ飛ばされるのかもしれないし（笑）。

ありがとうございます。ちなみに「あー独りにしないでI miss you, honey !」のところはキサラちゃんの情緒不安定っぽい感じを出してみたので、私的な聴きどころです（笑）。
恋や仕事、学校などでモヤモヤした時、キサラちゃんのようにぶっ飛ばすことはできないので、この曲を聴いて、心のモヤモヤをぶっ飛ばしてスッキリしてください。

ダブルAサイドシングルと決まった時、『誰彼スクランブル』がバンドロックだったので、もう1曲はバラードになるのかなと思いつつも、『邪神ちゃん―』のにぎやかな感じも出したくて。2期のOP曲『時としてバイオレンス』を歌わせていただいた時も初めてOP曲を担当させていただいたので、かわいさを出しつつ、halcaならではの要素も入れさせていただきました。今回は1期のOP曲の7人のキャラたち、邪神★ガールズが歌う「あの娘にドロップキック」みたいなガヤガヤして、いっぱい掛け声が入った感じも取り入れつつ、halcaらしさも詰め込んだ、いいとこどりした曲になりました。

そうなんです！　愛奈さんとは『邪神ちゃん―』のイベントでご一緒する機会があってもコロナ禍ということもあってあまりお話しできなくて。でも昨年の『Animelo Summer Live 2021-COLORS-』（以下、『アニサマ』）というイベントライブで「時としてバイオレンス」を歌った時、コラボさせていただいて。企画もおもしろかったけど、愛奈さんの人柄も好きになってしまいました。例えば、お話しした時に目線を合わせるだけじゃなく、全身で私の方に向いてくれるのがかわいくて（笑）。それから一緒にお食事したり、ショッピングに行く間柄になりました。
そして『邪神ちゃんドロップキックX』のOP曲を担当させていただくことが決まった時に、すぐに愛奈さんの顔が浮かんできて。『アニサマ』では邪神ちゃんとして共演しましたが、愛奈さんもアーティスト活動をされていて素敵な歌声ですし、今後ライブやフェスで一緒になった時に歌える曲にしたくて、今回は鈴木愛奈さんとして歌っていただきました。

声質など、お互いを補い合っている感じがして。愛奈さんは芯のある声で、私は下から持ち上げる感じ？　説明するのが難しいんですけど（笑）。他の人と歌うと埋もれてしまう気がして、それがコンプレックスだった時もありましたが、愛奈さんとは声質が正反対なところが逆に相性が良くて。2人で歌う意味がある曲になったし、新しい発見もできました。
最初はフィーチャリングアーティストとしてお迎えするということで、例えばBメロなど特定の部分だけお願いするイメージでした。愛奈さんはお忙しい方なので、「ここだけください」みたいにピンポイントで歌っていただいたんですけど、それが良すぎて、もっと愛奈さんの声が欲しいと思って、もう1回レコーディングに来ていただいたんです。ソロパートやユニゾンなどパートもほぼ半分半分くらいになって、ほぼユニットみたいになりました（笑）。

邪神ちゃんらしさが詰まった歌詞ですね。私のお気に入りポイントはBメロの「アーメン邪神これ幸い 祝福せよドラスティック」で、もうあと一歩ふざけたら怒られるかもといいうギリギリを攻めている感じと作中に天使も出てくるのでピッタリだなと。また邪神ちゃんではファンの皆さんのことを「邪教徒」と呼んでいますが、そのカルト的な部分を曲の中で出したかったし、イベントなどでキャストさんが「邪教徒の皆さん」と言っていることに憧れもあって（笑）。
また最初はhalcaとして歌っているバージョンのほか、皮ジャン着た人が歌っているバージョンなど1人で何パターンも録っていましたが、もうひとひねり欲しくなって。愛奈さんにも加わってもらって、愛奈さんとして歌ってもらうバージョンやオペラっぽく歌ってもらったり、おとぼけキャラっぽく歌ってもらったらすごく幅が広がって。さすが声優さんだなと思いました2人しかいないのに、たくさんの人から祝福されているような感覚になれたし、ライブでいつか歌いたいし、皆さんにも一緒に声を出して歌ってもらえる日が来たらいいなと思っています。

「あれこれドラスティック feat. 鈴木愛奈」では「ほらほら蹴っ飛ばそうぜ 迷いなく」と歌っていて、「誰彼スクランブル」ではパンチだったのが、この曲ではキックになっていて。たぶん作品名が「ドロップキック」だからかな？（笑）。　あとどちらの曲にも「Question1　意味はあるか？」が入っていたり、「誰彼―」には「この世界」、「あれこれ―」では「あっちの世界」や「こっちの世界」と、リンクしている歌詞があるのも田淵さんが2曲共作詞されているからできる仕掛けだと思います。

こんな試みができるのは最初で最後かも（笑）。でもせっかくならダブルAサイドシングルの形でリリースする意味も出したかったし、おもしろいことがしたくて。また両作品とも悪魔の要素があったので、「何かできそう！」と思っちゃって。それなら楽曲を作っていただくのも同じ方にお願いしたり、歌詞もバレるか、バレないかくらいギリギリの共通点を入れてみたり（笑）。このシングルが2つの作品を見ていただくきっかけの1つになって、両作品共盛り上がってもらえたらいいなと思っています。