Base Ball Bearの最初のライブは、17才のときですね。下北沢GARAGE(ライブハウス)に出たんですけど、友達を集めまくって、40~50人くらい来てくれて。ライブハウスの人にも「すごいね」と言ってもらったけど、当然、その後はだんだん少なくなるじゃないですか(笑)。そこから先はキツかったですね……。
ライブ自体もかなりめちゃくちゃだったと思います。リハのやり方もわからなくて、PAの人に「中音(なかおと/演奏するためのモニター音)を作って」と言われても「なかおと?」みたいな感じで(笑)。とりあえず全開の音量でやってたら「うるせえんだよ!」って怒られて。その後、GARAGEでバイトをするようになって、そのPAの人がすごく優しい人だとわかるんですけど、最初はライブハウスって「怖いな」と思ってました(笑)。
GARAGEはバンドの音をきちんと聴いて、的確なアドバイスをしてくれるライブハウスなんですよ。バンドに寄り沿って、育ててくれるというのかな。最初のライブがGARAGEだったのは、すごく良かったですね。
ライブをやるようになって、曲の作り方も変わってきました。カッコいいと思ってもらえる場面、盛り上がる場面が必要だということがわかって、見せ所を作るようになったり。ライブのなかで気付いたことは本当に多いですね。
“下北沢のライブハウスで、どういう音楽が演奏されているか”がわかったことも大きくて。00年代の最初の頃は、下北系ギターロックの終盤だったんです。アジカンやACIDMANがメジャーデビューする直前で、レミオロメン、Hermann H.&The Pacemakers、BURGER NUDSなどがいて。そのなかでどうやって自分たちのカラーを出すかを考えて、4つ打ちを始めたんです。それはトライセラトップスの影響なんですけど。ナンバーガールやSUPARCARも好きだったから、“4つ打ちとオルタナ、ギターポップを融合させる”というところから、自分たちのサウンドが出来ていった感じですね。
Base Ball Bear 小出祐介(Vo.Gt)が初めて立ったステージ・下北沢GARAGEでの思い出!
スペシャル | 2019.02.21 12:00
編集部:小出さん、初めて立ったステージでの思い出を教えてください!
編集部:小出さん、貴重なエピソードをありがとうございました!