T-BOLAN 30th Anniversary LIVE Tour「the Best」~励~
2019年1月25日(金)市川市文化会館 大ホール
※※セットリストの掲載がございます※※
メンバーをイメージした色同士が交じり合い、ツアータイトルにもなっている“励(レイ)”の文字へと変化するオープニングムービーが流れた後、ヴォーカルの森友嵐士の“イクぜ!”という掛け声とともに、ギターの五味孝氏、ドラムの青木和義と、サポートメンバーの人時(Ba/黒夢)と坪倉唯子(Cho/B.B.クィーンズ)が「Only Lonely Crazy Heart」を演奏し、ライヴはスタート。続けて1992年のミリオンヒット「Bye For Now」で、会場をT-BOLANの色に染めていった。
“会いたかったぜ!23年振りのツアーです。すげぇ長い時間を超えて、俺たちを変わらずに愛し続けてくれるみんなに会えて本当に最高です。ここに集まってくれてありがとう。サンキュー!”と森友がファンに呼びかけると大きな拍手と歓声が起こり、“限りある人生です。ここで音楽を通して出会えた俺たち。こんな言葉を使いたい。俺たち運命だろ”と、素直な気持ちを伝えた。
「じれったい愛」「わがままに抱き合えたらなら」といったヒットシングルを畳み掛けるように披露していく。そしてT-BOLANの始まりの曲「Hold On My Beat」、「マリア」をアコースティックバージョンでじっくりと聴かせた後、ステージは暗転。ピンスポットに照らされた五味のソロパフォーマンスに魅了される中、突如客席の通路にブルースハープを奏でる森友が現れた。会場に動揺が走る中、森友はファンとの再会を確かめるように客席をゆっくりと歩き、「あこがれていた大人になりたくて」を誰も予想しなかったサプライズで沸かせた。
“ここで、奇跡の男を紹介します。オンベース・ウエノヒロフミ!”と森友が呼び込み、2015年にくも膜下出血で一時は生死の淵を彷徨ったベース・上野博文がステージに登場。“ただいま!”という上野の言葉に会場が温かい拍手で包まれる中「Happiness」を演奏。「刹那さを消せやしない」「傷だらけを抱きしめて」、本編ラストをライヴ定番ナンバー「My life is My way」でヴォルテージを最高潮のまま締め括った。
アンコールの1曲目は最新ナンバー「Re:I」。映像とライヴパフォーマンスを融合し、ツアータイトルの“励”とリンクしているこの曲には、今のT-BOLANの想いが込められている。励まし合うことで誰かに力を与えたり、逆に誰かから力をもらったり…それによって強い絆が生まれる。上野の病気を通して、改めて互いのつながりを感じた。バンドとファンとの関係性も、まさに“励”という言葉で表せるのではないだろうか。
ファンへの愛、音楽への愛、メンバーそれぞれに向けられた愛。さまざまな愛に満ちたライヴは、「離したくない」を会場全員の大合唱で幕を下ろした。本ツアーは、3月31日の長野・ホクト文化ホール 大ホール公演まで続く。ぜひ、進化したT-BOLANを会場で体感してほしい。
SET LIST
01. Only Lonely Crazy Heart
02. Bye For Now
03. じれったい愛
04. 悪魔の魅力
05. LOVE
06. わがままに抱き合えたなら
07. BOY
08. Hold On My Beat
09. マリア(Acoustic version.)
10. あこがれていた大人になりたくて
11. 愛のために 愛の中で
12. Happiness
13. 刹那さを消せやしない
14. SHAKE IT
15. 傷だらけを抱きしめて
16. My life is My way
ENCORE
1. Re:I
2. 離したくはない