兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第22回[12月の巻~後編~]

コラム | 2019.01.08 15:00

イラスト:河井克夫

音楽などのフリーライター兵庫慎司が、自分が観たライブなどについてすべてひとこと書いていく連載、2018年の最後=12月後半編です。12月28日~31日は『COUNTDOWN JAPAN 18/19』だったので、31日は年が明ける前のところまでです。
年が明けてからは次回書きます。

12月19日(水) サニーデイ・サービス @恵比寿LIQUIDROOM

リリースもライブも……特にリリースが、異常と言っていいほど精力的だったサニーデイ・サービス、そんな2018年を締めくくるワンマンで、『サニーデイ・サービスの世界』と銘打って行われた。曽我部恵一とベース田中貴のメンバーふたり+ギター新井仁・キーボード高野勲・ドラム岡山健二のレギュラー・サポートメンバーの3人=合計5人が通常のフォーメーションだが、これにドラム鈴木正敏・アコースティックギターとコーラス中村ジョー・キーボード細野しんいちが加わり、さらに一部の曲ではシンセ等で小田島等も登場して9人編成になる(最大時)、という特別なライブ。サポート・メンバーも含めて衣裳を揃えている(みんなツナギを着ている)のがサニーデイとしてはとても新鮮、というかめずらしい。中村ジョーが歌った「スカッとさわやか」と、アンコール1曲目の「Christmas of Love」(2018年11月発表)以外は、すべて解散のサニーデイ(2000年まで)の曲だったのも、最近のライブとしては新鮮だった。というか、とてもよかった。
僕は行けなかったのだが、このライブの追加公演として、12月28日に渋谷クラブクアトロで、曽我部と田中のふたりだけで『サニーデイ・サービスの世界 追加公演 “1994”』も行われた。2018年5月に亡くなったドラマー丸山晴茂が加入する前の1994年、ほんの短い間、曽我部と田中のふたりで活動していた時期があったのでそれを再現する、という趣旨。丸山晴茂への哀悼の意を表してロビー外に献花台が設けられ、大量の花で埋まったという。
なお、そのライブの翌日の12月29日、曽我部恵一は、「サニーデイ・サービスは来年1月のオリジナル・ラブとの対バンをもってライブ活動を少しおやすみします。一年間制作に集中し、最高のアルバムを作りたいです」とツイートした。

12月23日(日) SPARKS GO GO @新宿BLAZE

これも2018年の総決算ワンマンにして、ツアー・ファイナル。DI:GA ONLINEにレポ書きましたのでぜひ。こちらです。

12月24日(月・祝) 東京スカパラダイスオーケストラ @大阪城ホール

2017年・2018年にコラボしたボーカリスト4人=斎藤宏介・TOSHI-LOW・峯田和伸・宮本浩次も出演する、もう大変にスペシャルなツアー・ファイナル。こちらは、SPICEにレポの仕事をいただいて行って来ました。こちらです。

12月25日(火) LOST IN TIME @下北沢CLUB Que

5月26日渋谷さくらホール以来の東京でのワンマン。このバンドでQueだから当然だろうが、ぎゅうぎゅうの超満員。間にアコースティック・コーナーもはさんだ長尺ライブで、初期の曲あり最近の曲あり、ライブでよくやる曲ありレアな曲あり、カヴァーもあり(スピッツとユニコーン)の、大充実のライブだった。「俺の私の1曲」と題してリクエストを募ったり、来場者に1曲目と本編ラストの曲を予想してもらって正解者にはプレゼントあり、という企画も行われた。次の大きなアクションは、2019年2月の東名阪ツアーです。

  • 兵庫慎司

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