僕は、小学校の3年生だったかな……給食の時間に、クラスの上に吊るされてるテレビ。そこでライブをしたのがいちばん最初です。学校に放送室があって、そこから全部の教室に中継されるようになっていて。それを使って、放送室で、仲間を集めてSMAPの「KANSHAして」を当て振りでやったっていう。振付、家でめちゃめちゃ練習して、放送で無理やり学校中に披露して、「どう!?」「……ああ、はい」みたいなリアクションで(笑)。でも俺は楽しい、みたいなのが初めてのステージですね。俺以外の4人は「なんで俺らここにおらなあかんの?」みたいな感じで、僕ひとりだけノリノリで。
バンドでライブをやった最初は、18歳ですね。上京して初めてやりました。ギター&ボーカルで、4人組のバンドで、オリジナル曲だけをやる。六本木にあるCLUB EDGEってライブハウスで、お客さんふたりぐらいしかいなくて。まあ、どうしようもなかったです。ただの発表会でしたね。そこでなんにもつかんでない。で、「ライブ、嫌いだな」って思った憶えがあります。ひとりで曲を作っていた方が断然楽しいし、いろんなことが表現できる。メンバーもそんなに楽器も弾けないし、僕がやりたいようには演奏してくれないし、自分の頭の中ではもう一個楽器が鳴ってるんだけど、そのパートのメンバーはいないし、コーラスもハモリもできないし……頭の中の音の劣化版をただ披露するだけの発表会、つまんねえ、と思って。それからずっとライブやんなかったですね。ライブが楽しいものになるまで、そこからだいぶかかりました。
ビッケブランカさん、ありがとうございました!