編集部:人間椅子のみなさんにとって、秋といえば何を思い浮かべますか?
ナカジマノブ(Dr&Vo)秋と言えばいくつも浮かびますが、やっぱり「食欲の秋」と「行楽の秋」ですかね。僕は、秋になるとできるだけ紅葉を見に行こうと思ってるんですけど、ダムが好きだから、ダムのあるところに行くと、すごくいい紅葉も見られるんです。ダムがあって、いい紅葉が見られて、美味しいものを食べられるところを一つオススメすると、群馬県の水上の奥に奈良俣ダムというのがあるんです。そこは、ダム自体もロックフィルダムという形式の白い石でできた、すごくデカくて綺麗なダムなんですが、その一帯の紅葉もすごく綺麗なんです。近くに温泉地もあって、美味しいものがいっぱい食べられるんですけど、特にオススメは山椒魚の串焼きですね。精力剤なんですけど、1本食べただけで、本当に胸が熱くなります。
和嶋慎治(Gt&Vo)僕は「ツーリングの秋」ですね。若い時からバイクに乗ってて、バイクに乗るのは1年中いつでも楽しいんですが、冬はチョー寒いし、夏は逆にすごく暑いんです。やっぱり秋が一番いいんですが、今年はベスト盤の準備がいろいろあるんで、ちょっと難しいかなと思っています。ただ、一つオススメの場所を紹介すると、去年行った長野のビーナスラインはすごく良かったです。東京から近いところでは、あそこが一番いいんじゃないかな。カーブがあまりチマチマしてないので、ちょうどいいスピードで走れるんですよね。眺めもいいし。
鈴木研一(Ba&Vo)「秋をどうやって感じるか」という話になるんですが、自分は青森の出身なので、冬は雪が降れば冬だと思うし、その雪が解けた隙間からふきのとうの花が咲くと春になったなと思うんです。夏は、ニイニイゼミという、アブラゼミよりも少し早く鳴き始めるセミがいて、その声が聞こえると夏だなあと思うんです。で、秋なんですけど、カマキリが成虫になって、道に出てきてクルマに轢かれて死んでるのを見ると秋だと感じるんです。どういう習性なのかわからないけど、カマキリは道路に出てくるのが好きみたいですね。今、僕はちょっと山のほうに住んでるんですが、道路はカマキリの死骸だらけですね。だから、もう秋なんです。
編集部:取材は10月上旬に行われましたが、みなさんそれぞれの秋を満喫できたのでしょうか。
人間椅子の皆さん、ありがとうございました!
人間椅子の皆さん、ありがとうございました!