編集部:みなさんが初めて立ったステージについて教えてください!
阪西暢(Dr)初めてのステージは、メンバー全員同じライブハウスだってことが、話してたらわかったんですよ。名古屋に、高校生とか大学生とか、駆け出しのバンドが出やすい、受け皿的なライブハウスがあって。MUJICAっていう。そこで、学園祭でライブをやる延長線のような感じで、みんなコピー・バンドで──。
小鹿雄一朗(Gt)僕と鬼頭は同じバンドで。LUNKHEADの「ENTRANCE」と、ELLEGARDENの「金星」と、アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)の「アンダースタンド」。3曲だけだった。マジでヤバいライブでしたね。「弾けてない!」と思った。
鬼頭大晴(Vo&Gt)その頃のライブを録音したCD-Rがあって。
阪西店の人が焼いてくれるやつね。
鬼頭うん。それ、1年ぐらい前に発掘して、聴いてみたんですけど。MCの声がとにかく小さくて、何言ってるのかきこえないんです。で、曲に入るとガーガー歌い始めるんですけど、全然歌えてないし、演奏も下手だし、ひどかったです。「うまくなったな」と若干思いました(笑)。
──「緊張した」とか、そういう記憶はある?
小鹿なんかもう、演奏するのに必死で、ずっと下を向いて弾いてたから。ライブっていうよりは、スタジオで練習しているのをただそのままステージの上でやった、ぐらいの感覚だったかもしれないですね。
阪西僕は、高1の後半ぐらいに、アジカンの「ループ&ループ」をやったり、「リライト」をやったり、ELLEGARDENの「ジターバグ」をやったり。そういう4~5曲を……けっこう口うまいんですよ、ライブハウスの人たち。「最近観た中でいちばんよかったよ!」からの「またよろしくね! ノルマはこれだけど」って(笑)。初ライブで誉められるとうれしいんで、それで2ヵ月に一回とか月に一回出てたんですけど、高2ぐらいで「ちょっとおかしい」と(笑)。友達も飽きて観に来なくなってきて、ノルマを払うのに自腹を切り出したあたりから「ちょっとおかしい」ってなってきて、ペースが落ちてったんですけど。
でも、僕は……やっぱ、ライブをやってみて、楽しかったですね。緊張感と、やり終わった時の解放感があって。ライブは、毎月やっても同じような雰囲気にもならないし、同じような出来にもならないし。スキルは全然ヘタクソでしたけど、楽しくできましたかね。なんか、楽しさをそこで覚えた気はします。
でも、僕は……やっぱ、ライブをやってみて、楽しかったですね。緊張感と、やり終わった時の解放感があって。ライブは、毎月やっても同じような雰囲気にもならないし、同じような出来にもならないし。スキルは全然ヘタクソでしたけど、楽しくできましたかね。なんか、楽しさをそこで覚えた気はします。
内田匡俊(Ba)僕は、高1の時で、みんなと同じMUJICAなんですけど。コピーしてたのは、マキシマム ザ ホルモンの「上原~FUTOSHI~」と、Metallicaの「Master of Puppets」。メンバーにメタラーがいたので。あと、アニソンとかデジモンが好きな子もいたので、「Butter-Fly」(和田光司/テレビアニメ「デジモンアドベンチャー」オープニングテーマ)を──。
鬼頭ああ、俺らもやった。
内田ねえ? 僕らの世代だと、やってる人、けっこう多くて。
──しかし、ホルモンにしろMetallicaにしろ、演奏、簡単じゃないですよね。
内田まあ、演奏できてたのか、わからないですけど。でも中3の時に、バンプの直井さんの影響でレッチリ(Red Hot Chili Peppers)を聴くようになって、コピーしてたからスラップ小僧になってて。それでバンドで「あ、スラップできるんじゃん。これできる?」ってホルモンの曲をやることになったりして。で、その初ライブは……メンバーがすごい友達多かったから、「おまえ誰? 知らないよ」みたいな奴もめっちゃいて。練習で入ってたスタジオの、イオン内にあるちょっといかつめの服屋で、みんなで買った服で出ましたね。メタラーの服で「Butter-Fly」を弾いてました(笑)。
編集部:演奏に必死になってしまってライブを楽しめなかったり、ライブのために揃えた衣装など、バンド経験者は共感の嵐ではないでしょうか…!まさに青春!という初ステージの思い出ですね。
Half time Oldの皆さん、ありがとうございました!
Half time Oldの皆さん、ありがとうございました!