1月7日(金)、青空と雪化粧とのコントラストが彩る首都・東京。ASKAの全国ツアー「ASKA premium concert tour-higher ground-アンコール公演」(府中の森芸術劇場)がスタートした。
コロナ禍の影響で公演中止が続き、約2年振りとなったASKAの本格的ライブ。音楽ファン待望のステージには、 “ASKA×ASKAバンド×弦楽ストリングス(Get The Classics)”の新しい三位一体の舞台が誕生した。そして、ASKA・42年間の音楽活動の中から“ありったけの主役”と表する作品を選曲。ASKA、CHAGE&ASKAのメガヒット作品等から最新シングル『笑って歩こうよ』他まで全23作品を、創造性と希望に満ちた年月を重ねた今のASKAの音楽として披露した。
「コロナ禍における制限下のコンサート、観客の皆さんも久しぶりなので、最初はライブ空間の中でどう反応すれば良いか迷っていらっしゃいました。でも、精一杯の気持ちを舞台上でひしひしと感じていました。最初から最後まで観客と僕たちは一体でした」。日本の音楽シーンの軌跡と重なる『はじまりはいつも雨』『PRIDE』では、心の芯に響く歌唱で満員の観客を完全に魅了。ライブ終盤は、スピード感に溢れ、ASKA独特の重厚さとハイトーンヴォイスがシンクロする『なぜに君は帰らない』『⽉が近づけば少しはましだろう』。そして、イントロでどよめきが起きた『パラダイス銀河』に続き、『WALK』は一瞬の静寂から始まる。アジアの頂点にたつヴォーカリストとしての真髄を示したASKA。
グランドフィナーレでは、全国から集結したファンのボルテージは最高潮に達し、「今だけ、今しかできないライブ構成」とASKAが導いた会場全体は、まさに“エクスタシーの世界”に染まった。「国内の状況には不安が続きます。でも、僕らは可能性を信じて、全国ツアー最終日の4月13日まで走り続けます」。さらなるhigher groundのステージを目指すASKA。その歌声は、来るべき未来とASKA自身の音楽に対する姿を見据えているように響く。
今後、ツアーは全国主要都市及び福島・いわき公演に向けて続く。チケットは全国主要プレイガイドで発売中。