East Of Eden「尊い時間を積み上げることができて、最高にGrowingできたツアー」ファイナル・豊洲PITをレポート

ライブレポート | 2026.03.16 18:00

East Of Eden Spring Tour 2026 〜 Growing 〜
2026年3月7日(土)豊洲PIT

ソロ・バイオリニストとして多方面で活躍するAyasaを中心に、元prediaの湊あかね(Vo)など様々なキャリアを持つ実力派女性プレイヤーで構成されたロックバンドEast Of Edenのツアー『East Of Eden Spring Tour 2026 〜 Growing 〜』が3月7日、東京・豊洲PITでファイナルを迎えた。「尊い時間を積み上げることができて、最高にGrowingできたツアーだった」と振り返ったAyasa。キャッチーな楽曲、圧倒的な演奏スキル、美しさとキュートさを兼ね備えたルックス。三拍子が揃った魅力に磨きがかかったステージを展開した。

メンバーの登場が待ちきれないといった様子でクラップが鳴り響いた会場。メンバーが登場すると大歓声が沸くなか、湊あかね(Vo)による爽快なボーカルとともに1曲目「Our Fate」がスタート、〈ハイ!ハイ!〉と観客の掛け声が会場に充満した。同曲はBS-TBSドラマ『御社の乱れ正します!2』主題歌として話題を集めたナンバー。豪快で疾走感にあふれたMIZUKI(Dr)のビート、観客の耳を惹きつけるキャッチーなメロディー、Yuki(Gt)の空間を切り裂くソリッドなギター、MINA(Ba)が奏でるサウンド全体を引き締めるベース、そしてメランコリックに楽曲を彩るAyasa(Vn)のバイオリン。5人の奏でる音が渾然一体となって客席に放たれ、“これがEOEだ!”と言わんばかりの迫力。

メンバー紹介では、「ぶちかま!」とコール&レスポンスを行って「最高!」と笑顔を見せたMIZUKI。Yukiは「ツアーファイナルらしく思い切り楽しみましょう」とコメント。MINAはEOEに加入する前、EOEのライブを初めて観たのが2024年の豊洲PIT公演だったことを話し、「思い出の地で、ツアーで培ってきたものを全部ぶつけます!」。また「皆さんごきげんよう!」といつもの挨拶をしたAyasaも、豊洲PITが2度目であることに触れ「MINAちゃんと一緒に初めて立つ豊洲PIT。ステージから見える景色が、すでに前回よりアガってる。前回を上回る熱いライブにしましょう!」。そして「たぎっちゃって、飛ばしまくって、1曲目から転んでしまって(笑)」と告白した湊には、会場から「大丈夫?」との声が飛ぶ。それに対して「心に大谷翔平を飼ってるから大丈夫(笑)。ホームランを打てるように頑張ります!」と見事な返しで会場を沸かせた。

テクニカルな演奏を熱く聴かせるロックバンドスタイルとは異なる、湊の歌心やコーラスワーク、アコースティック楽器によるアンサンブルで観客を魅了したアコースティックコーナーは、このツアーの見どころの一つとなった。アコースティックギターと歌で始まった「This Moment」。原曲よりもゆったりめのテンポに、湊の歌声もウェット感が増し、切ない雰囲気が会場を包み込む。「残された果実」では、Ayasaが奏でるバイオリンのメランコリックなメロディーに会場の手拍子が重なり、湊はブルージーな歌声やハイトーンを響かせるなど、どこか温かみのある空気感が会場を包み込んだ。

最新楽曲「The weight of choice」を演奏した際には、同曲が主題歌として起用されたドラマ『AKIBA LOST』についての話題で盛り上がる。同ドラマにはMINAが俳優として出演し「初めてのドラマ出演と演技にドキドキだったけど、無事に最終回を迎えて感慨深い。演技の仕事はすごく楽しかったから、また機会があったらやりたい」と感想。またこのツアーでは、ドラマの作中でMINAが演じたコスプレイヤー・遊佐若菜の決め台詞「トゥインクルシャイン!マジカル小学生リリカ!」をメンバーに言わせるというムチャブリも話題に。毎回恥ずかしさを堪えてファンの要望に応えてきたメンバーだが、「同じ苦しみを乗り越えてこそのバンド」とファイナルではメンバー全員が連続でやることに。それぞれ渾身の「トゥインクルシャイン!」を繰り出し、ずっと拒否し続けて来た湊も低音のセクシー調ボイスで台詞を決め、会場には割れんばかりの拍手が沸き起こった。

「The weight of choice」の演奏時は、緑のつたが絡まるマイクスタンドが用意され、ステージにはスモークが立ちこめるなど幻想的な雰囲気が広がる。深遠さと力強さが同居したロックバラードの演奏に、湊の圧倒的なハイトーンが重なり、客席からは大きな拍手が贈られた。またドラムのMIZUKIを中心に、圧倒的な演奏を繰り広げるインストゥルメンタルナンバー「Yellow Card」では、MINAが体を揺らしながらスラッピングを聴かせ、MIZUKIのド派手なドラミングが会場を圧倒。AyasaのバイオリンとYukiのギターが交錯しながらメロディを響かせ、そしてドラムやサンプリングボイスに合わせてライトが七色に変わる演出でも沸かせた。

終盤戦はダークなイントロの「螺旋回廊」を皮切りに、EOEの世界観あふれるナンバーの応酬で観客を沸かせる。和テイストを感じさせるメロディーが特徴の「Darkside Lotus」では、湊が扇子を使ったパフォーマンスで魅せ、間奏ではYukiが高速弾きのギターソロを展開。楽曲に合わせて腕を上げて揺らす観客のノリと、回を重ねるごとに増す一体感に、「EOEの曲は変拍子があったり難しいのに。みんな玄人だね!」とAyasa。聴く者を力強く鼓舞する「IKIZAMA」では客席にクラップが響き、湊が「歌え!」とマイクを向けると〈オーオーオオー!〉と観客の歌うコーラスが会場に広がる。そして本編ラストの「Chasing The Moon」では、MINAがベースを頭の後ろで演奏するトリックプレイで魅せ、Yukiが身をのけぞらせながらギターソロを演奏。観客は〈bigger,bigger〉〈better,better〉など合いの手を叫び、ステージと客席の垣根を越えた一体感に会場が大きく揺れた。

「EOEコール」に応えたアンコールでは、スピード感あふれる「Breaker」や、名古屋公演での約束に応えるかたちで「Judgement Syndrome」を披露。さらにファイナルということでWアンコールもあり、湊に「Ayasa先生に総括してもらいましょう」と促されAyasaがコメントした。「1stライブツアーで訪れた会場(豊洲PIT)に、今度はツアーファイナルで帰って来ることができて、前回より確実にいいライブを作ることができたと思う。ツアータイトルの通り、楽曲、パフォーマンス、バンドとして、成長した姿をお見せできたのではないかと。メンバーやお客さんと目が合う回数も増え、そんな尊い時間を積み上げることができて、最高にGrowingできた。今日という日を、見届けてくれてありがとう!」

ツアーの締めくくりには、「私たちの元気でカッコイイ“あの曲”を聴きたいよね!」と声をかけ、昨年リリースした1stアルバム『The First Eden - Seeds Of Hope』の1曲目に収録の「Shooting Star」を披露。神秘的なバイオリンで始まる同曲。8ビートのアッパーのリズムに会場はクラップを重ね、腕を上げて〈Whoa oh Whoa oh〉とコーラスを大合唱。楽しそうにぴょんぴょん飛び跳ねながら演奏したMINA。髪を振り乱しながら激しくドラムを叩くMIZUKI。そして「みんな頭振る準備できてる?行くぞ!」と声をかけ、Yukiのギターソロに合わせて全員でヘドバン。最後は全員でジャーンと音を合わせた。

6月10日にNEW EP『タイトル未定』のリリースが発表されているEOE。この日はそのリリースに付随したツアー『East Of Eden Zepp Tour 2026 〜 Rising 〜』を大阪、名古屋、東京で開催することも発表された。今回のツアーで大きく成長した5人が、さらに上を目指して上昇することを意味するツアータイトル。次にどんな楽曲を鳴らし、どんな演奏を聴かせるのか。成長著しいEOEのこれからに期待しかない!

SET LIST

01. Our Fate
02. Eden
03. 花美
04. 無重力飛行
05. This Moment(Acoustic ver.)
06. 残された果実(Acoustic ver.)
07. The weight of choice
08. Unapologetic Freedom
09. Yellow Card
10. 螺旋回廊
11. Darkside Lotus
12. IKIZAMA
13. Red Line
14. Evolve
15. Chasing The Moon
Encore
En01. Breaker
En02. Judgement Syndrome
Wen. Shooting Star

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