昨年リリースしたEP『NIGIRI』が即完売し、プレミア価格で取引されるなど、ユニークなラップのスタイルで、各所で話題沸騰中のヒップホップ・グループ=SUSHIBOYS。そんな彼らの新作EP『WASABI』のリリースツアー<SUSHIBOYS "WASABI" Release Tour 2018>のファイナルが渋谷eggmanで、2018年6月30日(土)に開催された。チケットはソールドアウトしており、会場外にはチケットを求めてプラカードを持つ人も多く見受けられ、人気の高さを感じた。
対バンとして登場したのは、さかしたひかる(Vo&Gt)、長谷川啓太(Dr)からなる2ピースバンド、ドミコだ。ステージに上がった彼らは最新作『hey hey,my my?』から「バニラクリームベリーサワー」「こんなのおかしくない?」を演奏する。最初に耳を捉えられたのは、さかしたのダンエレクトロから放たれるクリスピーなギターサウンドだ。オルタナっぽい質感のギターの音色が素直にカッコいい。そして、長谷川の前へ前へと推進するドラムもロックなフィールがあり、聴いていると身体を動かされるパワーがあった。2ピースでありながらも同期などを使わずに広がりのあるサウンドを出すべく、ヴォーカルはハーモニー系のエフェクトを多用したり、ループでギターを重ねたりしながら、厚みのあるバンドサウンドを生み出していた。「ミッドナイトネオン」などでは、直情的なラップスタイルのヴォーカルを披露。ほとんどMCがないのも彼ららしいが、最後に「こうやって音源をリリースして、どっかでライブやってっていうのがずっと続くといいな」と、SUSHIBOYSのリリースを祝う言葉を残した。