Legend Guitarist Vol.3~Reunion~
2018年5月31日(木) Zepp DiverCity(TOKYO)
●出演:AKIHIDE(BREAKERZ)/KOJI(ALvino、La'cryma Christi)/Leda(Far East Dizain)/RENO/you(Janne Da Arc)[ABC順]
●Support Musician:Ba.NATCHIN(21g)/Key.都啓一(Rayflower)/Dr.ばる(ex.DuelJewel)
今回でシリーズ4度目となるギターインストのイベント「Legend Guitarist Vol.3~Reunion~」が開催された。出演者はvol.1と同じく、AKIHIDE(BREAKERZ)/KOJI(ALvino、La'cryma Christi)/Leda(Far East Dizain)/RENO/you(Janne Da Arc)[ABC順]の5名で、会場もvol.1同様にZepp Diver City(TOKYO)、サポートメンバーもNATCHIN(Ba/21g)、都啓一(Key/Rayflower)、ばる(Dr/DuelJewel)という編成。サブタイトルの“Reunion=再会”という言葉を象徴する、初心に立ち返るようなイベントとなった。
ギタリストが曲ごとに入れ替わり登場したvol.1。ステージ上にギタリスト全員が並んでパフォーマンスしたvol.2。今回は5人を主軸としながらも、基本的に1曲に対して3名ずつ演奏するという組み合わせで進行していくことになった。
開演のSEとともに観客の歓声を受け、メンバーのシルエットが浮かぶオープニング。紗幕が落ちると、明るくなったステージにギタリスト5人とサポートメンバーの姿があり、このイベントのテーマ曲『Legendary』が始まった。伸びやかなイントロ部分に続き、5人がソロを交互に弾きあう、熱気にあふれた幕開けだ。
KOJI
you
KOJI
Leda
KOJI、you、Ledaの3人の演奏による『Perfect World』はマイナーのメロディが印象的な美しいナンバーで、映像が浮かぶような楽曲だ。パートごとに、youとLeda、KOJIとLeda、KOJIとyou、といった組み合わせのツインギターで魅了する。以後、他の曲でもこうして3人で交互にソロを弾くという流れで進んでいく。
KOJIのもう1曲である『Joy』は対照的に豪快なナンバー。明るく解放感に満ちたギターサウンドが特徴で、ここでもツインギターで見せ場を作っていく。
Leda
八芒星を意味する『Octagram』というタイトルは、Ledaの弾く8弦ギターに由来しているのだろか。弦を指ではじくスラップを混ぜたりと、巧みなプレイスタイルで聴かせていく。
Leda
KOJI
Leda
そう紹介された『WHITEHOLE』は哀感のあるメロディを前面に打ち出したバラード。Ledaの超絶なギターソロを中心に、KOJIとRENOが絡み、ドラマチックな空間を生み出していく。
ここで再び全員が揃い、web公開の『FLOWERS』の動画の話になるが、実はそれとは別に曲が出来てしまったとLedaが語る。全くタイプの違う曲なので取り上げるのをやめようと思っていたが、いい曲だという声が多く、今回のステージで披露することに。
Leda
KOJI
RENO
KOJI
Leda
AKIHIDE
Leda
AKIHIDE
KOJI
Leda
メロウなコード進行で作られた『HARD OFF』は、MCどおりジャズやフュージョンの要素を感じさせるナンバー。先ほどまでのロックな感触とは異なる、大人のムード漂う演奏が新鮮だ。オクターブ奏法でフレーズを弾くAKIHIDEをセンターに、それぞれのジャジーなプレイが飛び出し、中間にはギターソロだけでなく、サポートメンバーによる短いソロも組み込まれていた。
AKIHIDE
you
KOJI
AKIHIDE
you
KOJI
AKIHIDE
3人がアコースティック・ギターを携えて椅子に掛け、『Lapis Lazuli』が始まった。AKIHIDEのアルペジオに導かれ、全員の美しいサウンドが重なり合う。繊細なフレーズはしだいに激しくなり、ソロを弾きながらAKIHIDEはボディをパーカッシブに叩くなど、エモーショナルな面を覗かせる。
AKIHIDE
幻想的なサウンドで届けられる柔らかいメロディがメインでありながら、3人がソロを繋いでいく間奏では各々の個性が光る場面も。流星の流れる音が感じられる、美しくも瑞々しいコーナーだった。
続いてはyouの楽曲コーナー。こちらは彼らしく、その華麗なギターテクニックをストレートに聴き手にぶつける楽曲を揃えてある。
you
そんなMCで始まった『various cards』は、テーマ部分をyouが奏でた後、AKIHIDE、RENOとソロを回していくナンバー。それぞれのテクニックを存分に発揮したソロで高め合っていく。
そして、次の曲は10年ぶりになるという懐かしい『relation』。ジャジーなフレーズで始まり、アップテンポながらロック一辺倒ではないアプローチを聴かせていく。聴き手のイマジネーションを喚起させるその多彩さと奥深さは、ギターインストならではの魅力にあふれていた。
次はRENOのナンバーを集めたコーナー。このイベントでは盛り上げ役になることが多い彼だけあって、ギターインストでありながらスタンディングで楽しめるナンバーを用意し、AKIHIDEとLedaが参加する。
RENO
RENOが煽り、勢いよく『JOURNEY』が始まった。観客も大きな手拍子でこたえ、明るく突き抜けていくようなサウンドとともに熱気が上昇。パワフルなソロの応酬も心地よく響く。
RENO
今回のイベント中、最もアップテンポな楽曲『Chemical ROCK』をアグレッシブな演奏で届ける。RENO自身もステージ前まで進み、観客とのコール&レスポンスでひたすら盛り上げ、エネルギッシュなステージを展開した。
そして、いよいよ最後の曲に5人全員が集まる。Ledaがライブでタオルを回せる楽曲をということで書いた『FLOWERS』だが、何と、このイベントのオリジナルタオルが無いことに当日のリハーサルで全員が気付いたという。そんなエピソードを笑い飛ばせるような、カラフルさや華やかさに満ちたサウンドの『FLOWERS』で本編を見事に締めくくった。
アンコールでは、10月29日にTSUTAYA O-WESTで行われる“Legend Guitarist 異伝vol.2~Le Voyage~”の開催を告知。youとRENOをフィーチャリングしたライブで(ゲストとしてLedaが出演へ)、今回のイベントとはまた違う魅力を発揮するスピンオフ・ライブとなりそうだ。
KOJI
RENO
AKIHIDE
Leda
you
一言ずつこの日の感想を述べた後、アンコールでは『ルパン三世のテーマ』をカバー。ギターソロはもちろん、サポートメンバーのソロも多めに加え、賑やかなアレンジで生まれ変わった『ルパン三世のテーマ』が楽しめた。そして、ラストは『Canon Rock』で思いっきりソロを弾くまくる5人の姿を焼き付けて終了した。
編成や選曲、ソロで魅せる独自のカラー、サポートメンバーとの一体感など、メンバーも観客も大きなステップアップを実感できた4度目の Legend Guitarist。今まで以上にギタリスト1人1人の個性が際立ったライブであり、今後も回を重ねるごとにさらに刺激と楽しみが増していきそうだ。
SET LIST
01. Legendary (Legend Guitarist Vol.1 オフィシャルテーマソング)
02. Perfect World (KOJI)
03. Joy (KOJI)
04. Octagram (Leda)
05. WHITEHOLE (Leda)
06. HARD OFF
07. Lapis Lazuli (AKIHIDE)
08. プラネタリウム (AKIHIDE)
09. various cards (you)
10. relation (you)
11. JOURNEY (RENO)
12. Chemical ROCK (RENO)
13. FLOWER (Legend Guitarist Vol.3 オフィシャルテーマソング)
EN
ルパン三世のテーマ
Canon Rock
※おまけ
PRESENT
Legend Guitaristオフィシャルグッズ「オリジナルZIPパーカー」に、ギタリスト5人の直筆サインを入れて2名様にプレゼント!
※転載禁止
受付は終了しました