ここでお知らせが入る。フレンズ結成のきっかけとなった「ベッドサイドミュージック」の再録を含む、1st EP『ベッドサイドミュージックep』の発売アナウンスだ。おかもととひろせが神泉をイメージして作ったこと、曲を作った時に長島へと報告すると、「この曲を弾きたい!」。と思ったそう。そしてメンバーが集い、楽曲を創りあげた。出来上がった音源は配布、会場で手売りをしていたという話になったのだが、ひろせからの「オークションで販売したやついるだろう!」発言と、和む笑いもはずさない。結成時期の話を織り交ぜて、楽曲への想いを語り、「ベッドサイドミュージック」を披露した。その後のMCでは、今回のZeppダイバーシティを2年前に予約していたことや、絶対に埋めると決意していたことが観客へと告げられ、驚きの声が上がった。また、その当時から「目標は東京ドームでワンマン」であるとも話し、これも実現させること。そして「フレンズと一緒に東京ドームまで楽しんでくれるか」と問いかけ、観客は大歓声で一緒にドームへ行くとこたえた。
ふと気付くと、この熱気あふれるフロアの中で、三浦の様子がおかしい。「なんだか元気がでない」という。そして、「元気 D.C.T〜プロローグ〜」が流れるが、これは何かが起こる予兆だ。三浦の元気を出すため、“北海道からきた人~”、“長野からきた人~”などと、フロアへ問いかけ、その場所から来た観客が「タタンパ・タタンパ・プピプピプピー」と魔法の呪文で、三浦へ元気を与えているが、元気が出る気配はない。するとサプライズで、三浦の両親がビデオレターで登場。思いがけない両親からの魔法のメッセージで見事に復活を果たした三浦は、ギターを手に取りかき鳴らすと、フロア全体が「三浦太郎!」のコールアンドレスポンス。「原宿午後6時」が始まると、ライブも佳境に差し掛かっていることを感じた。「塩と砂糖」は特徴的なフリがあるが、TEMPURA KIDZのP→★とYU-KAが登場してダンスを披露し、フロアもそれぞれ自由に楽しんでいる。最後は「ビビビ」だが、集まったすべての人が、名残惜しさよりも「笑顔で最後まで楽しもう!」。そんな一体感に会場は包まれた。
約2500人のアンコールの合唱に迎えられてステージに戻るメンバー。ここでも新たなニュース発表。新曲「Hello New Me!」のデジタル配信がアナウンスされ、そのまま初披露となった。続いて4月14日に日比谷野音で開催される、<フレンズのフレンズ大集合!〜日比谷野音でコラボ祭〜>の新たなビジュアルがステージへと映し出され、ゲスト・アーティストの第一弾が発表される。おかもとから「みんなのおかげでできている! 本当にありがとう!」と、集まった“ズッ友”たち、そしてスタッフに感謝の意を告げた。
メンバーたちから、次に控える日比谷野外音楽堂公演。その先に見据える大舞台へのライブの意気込みが伝わってくる。続くアンコールでは、「夏のSAYにしてゴメンネ♡」。P→★とYU-KAが再登場し、フレンズのメッセージ入りカラーテープを噴射。粋な演出と、フレンズからの感謝のプレゼントに彩られたフロアで、ラストナンバー「Love,ya!」を演奏し、<グランパーティー>は終幕した。
演奏もMCもいつも通り。いつもより会場が大きくて、観客が多いだけだ。“みんなで楽しんじゃおう”と、集まった観客と一緒にライブをつくりあげるスタイルに変わりはない。ただ、楽しんでいる“みんな”の数は増えているので、メンバーも観客も、一層盛り上がっていたことは間違いない。イベント内で、「東京ドームワンマンライブ開催」というメッセージがあったが、これまでフレンズを現場で応援してきたファンはもちろん、<グランパーティー>で初めてライブに参加したファンも、フレンズとともに東京ドームまで、“ズッ友”として見届けたくなったはず。これから現場で出会うひとたちも、きっとそうなるだろう。そんなことを感じずにはいられないフレンズのライブとなった。
セットリスト
1. パーティーしよう!
2. Wake Up BABY
3. SUMMERLIKE
4. DIVER
5. 雨のフライデー
6. とけないよ
7. 咲かないで
8. DON'T STOP
9. 夜明けのメモリー
10. NIGHT TOWN
11. 夜にダンス
12. ベッドサイドミュージック (2018年3月21日発売予定)
13. 元気 D.C.T~プロローグ~
14. そんなかんじ
15. 原宿午後6時
16. 塩と砂糖
17. ビビビ
<アンコール1>
01. Hello New Me! (2018年3月21日発売予定)
<アンコール2>
02. 夏のSAYにしてゴメンネ♡
03. Love,ya!