StarLight PolaRis One Man Live in パシフィコ横浜Sirius / Orion
<2部>Orion
2026年1月31日(土)パシフィコ横浜 国立大ホール
同公演は代表曲、隠れた名曲、最新曲、ファン参加型企画「セトリ総選挙」で選ばれた楽曲など時代を超えて愛されてきたグループのオリジナル楽曲が余すことなく披露され、1部と2部はそれぞれ異なるテーマと演出で構成された。夜空で最も明るく輝く恒星・シリウスの名を掲げた1部では、強くまっすぐなエネルギーで晴れやかかつパワフルなステージを展開し、華やかさと一体感に満ちたパフォーマンスや、笑顔と熱気に包まれた心が躍る時間を届けた。一方、静かな存在感と深みのある輝きを放つ星座・オリオンの名を掲げた2部では、余韻を残すような演出で観る者の心に静かに染みわたるステージを繰り広げ、内に秘めた想いや強さにフォーカスし、繊細でありながらも芯のあるパフォーマンスでファンを魅了した。この記事では2部「Orion」の模様をレポートする。
活動の軌跡を辿ったオープニングムービーをバックに、Coe.、Relu、くに、こったろ、如月ゆうの5人が上段ステージに登場すると、ライブリード曲「大逆転」で2部「Orion」の幕を開けた。爽やかな情熱が伝わる歌唱で観客の心を射止めると、「Next Star」ではそのエネルギーをさらに高め、客席からも盛大なシンガロングが起きる。冒頭2曲から会場には、クライマックスのような高揚感が広がった。
自己紹介の後には自己紹介ラップを含む「僕らのヒーロー大作戦!」を披露する。トーク時の5人の仲睦まじく和気あいあいとした空気と、ファンに向けた誠実な思いをブレンドさせた同曲は5人の魅力を様々な角度から映し出し、ユーモラスで微笑ましいポップソング「徹・底・てやんでい♪」「おぎゃりたい!えぶりでい」ではキャッチーなダンスで会場を彩り観客を沸かした。
5人が様々な謎解きをクリアしていく幕間映像「実写版すたぽら 凍てつく棺の祝福-サプライズ-」の前編を挟み、ソロステージのセクションへ。如月ゆうはミステリアスな「li(f)e」で、普段の可愛らしいキャラクターとは異なる大人のアプローチを見せる。「徒花の証明」を歌唱したCoe.は冒頭のアカペラで持ち前のハイトーンボイスを強く印象づけ、荒々しいボーカルで果敢に突き進んだ。Reluは自身の繊細な感性を落とし込んだ「ピリカ」を真摯に歌い上げ、くには夕焼けのようなぬくもり溢れるラブソング「Dear From…」で観客を包み込む。最後に登場したこったろは夜が似合うミドルナンバー「僕らだけの居場所」を自分の心と向き合うように歌い、観客を楽曲世界へと引き込んだ。それぞれのキャラクターを活かした楽曲を、楽曲の雰囲気に合った衣装で届けたソロステージ。すたぽらが異なるキャラクターを持ったメンバーで構成されたグループであること、全員が自分なりの方法で音楽と真剣に向き合っていることを証明するセクションだった。
幕間映像「実写版すたぽら 凍てつく棺の祝福-サプライズ-」の後編が放映された後は、挑発的なステージを繰り広げた。“Orionメドレー”では「BUG CODE」を皮切りに「Stellar Jack」や「ミッドナイトカーニバル」などダーク寄りの楽曲を様々な編成で届ける。包容力と爽快感に満ちた「花束のような毎日を」でメドレーを締めくくると、チェアを用いた演劇調のパフォーマンスが目を見張る「U」、ヘビーなバンドサウンドとラップがスリリングに混ざり合う「Mad Verse」、こったろが作詞作曲、Reluが編曲を務める「Lovelight」とパワフルに駆け抜けた。
Coe.は「この5年間、努力が報われないなと思うことがたくさんありました。それでもここまで続けてこれた理由は、この活動が僕たちにとって生きがいであり幸せで、活動したいと思わせてくれたみんながいてくれたからです」と感謝を告げ、「僕たちは絶対にホール(のライブ会場)に帰ってくるし、みんなとまだまだ観ていない景色を掴みに行きたい」と正直に胸の内を語る。その後にReluが「みんなからもらううれしい言葉は、自分たちがみんなに言いたいこと」「みんながすたぽらを好きでいてくれることは、すごく僕たちの力になっています。そんな気持ちを曲にしました」と告げ、「君から僕へ、僕から君へ。」を披露する。歌い出しでハーモニーを奏で、歌詞を観客に手渡すように感情を丁寧に歌へ乗せた。歌はもちろん、曲の隅々から5人の気持ちがダイレクトに伝わってくるのは、メンバー自ら曲作りを行っている強みとも言えるだろう。
結成2周年楽曲「RESTARTED」とエンドロールで本編を締めくくると、アンコールを求める声に応えるようにアカペラリハーサルのドキュメントムービーが流れる。そして「ライブ初アカペラ披露」の文字が映し出され、白を基調とした衣装を纏ったメンバーたちは、白い光に照らされながら結成1周年記念楽曲「StarLight」を5人の歌声のみの五重奏で届けた。5人のチームワークと一人ひとりの熱い心意気が伝わる歌声に、観客も息を呑む。歌い終えてひと呼吸置くと、客席からは大きくあたたかな拍手が沸いた。
初のホールライブの開催とチケットのソールドアウトを祝したサプライズケーキにメンバーが感動をあらわにした後は、それぞれがいま抱える思いを言葉にした。くには身体の不自由な家族が初めてすたぽらのライブ会場に訪れたことを明かし、「親に観てもらえた最初のライブが、こんな素敵な君と作った景色で迎えられて幸せいっぱいです」と感慨に浸る。「この5人が大好きで、いつまでも(この5人ですたぽらを)続けていたいと思うけど、みんな前を向いて頑張っています」と涙を滲ませながら今年4月にグループを卒業するReluに感謝を伝え、「全国のドームでライブをするという目標を叶えるために一歩一歩成長していく」と意欲を見せた。こったろは昔の職場の上司が会場に来ていること、その元上司にこの5人の最後のステージと自分がすたぽらに人生を賭けている姿を観てもらいたくて招待したことを打ち明ける。そして「この先もすたぽらのメンバーとしてみんなを引っ張っていきたいし、Reluちが作ってくれたオリ曲をずっとずっとこのステージで、もっと大きなステージで披露したいから、会いに来てほしいです」と胸を張った。
如月ゆうは「今日のパシフィコ横浜がとっても素晴らしい景色で、本当にここまで頑張ってきて良かった」と目を輝かせる。その後にメンバー一人ひとりに丁寧にメッセージを送り、「僕がここに立てるのは、ライブができるのは(ファンの)みんなが来てくれるからです。また絶対会おうね!」と笑顔で呼び掛けて感謝を告げた。Coe.はこの活動へと送り出してくれた家族がいたから今の状況があること、その家族がこの会場に来ていることを告げた後、Reluのグループ卒業について言及する。「メンバーは友達であり、家族のような存在です。そんなメンバーの気持ちを踏みにじりたくなくて、Reluさんを送り出す決断をしました」と涙を流し、言葉を詰まらせながらメンバーと観客に「一緒に歩いてくれてありがとう」「Reluさんの曲とも一緒に、まだまだ見たことのないステージに行きたい」と強い眼差しを浮かべた。
Reluはファンからのあたたかい言葉に背中を押され、それが新しい未来に踏み出していく勇気に変わり、自分のやりたいことに気づいたと話す。さらに「Reluを成長させてくれたのは確実に応援してくれるみんな、すたぽらを好きになってくれたみんながいたからです。この(グループ卒業という)選択に後悔がないように、これからもみんなが好きでいてくれた、“楽しい”を追いかける自分であり続けたいです」と続け、「すたぽらのメンバーで良かった」「みんなには感謝しかない」と感極まって涙を流す。そして卒業まですたぽらの活動をまっとうすると意気込みを語り、「これからもすたぽらを大切にしてくれたらうれしいです」と呼びかけた。
Relu、Coe.、くにが涙を流すなか、誰からともなく5人は円陣を組み、「Ray」を歌い出した。この5年間で育んだ5人の音楽グループとしての結束だけでなく、この5年間で深まった5人の友情を感じさせるステージは、とても純粋だった。
メンバーがステージを去ると、ほどなくしてこの日の1部と2部のダイジェスト映像が流れる。そして再びメンバーが登場し、最後に1stオリジナル楽曲「First Star」を披露する。これからの輝かしい未来を約束するような、非常にポジティブなラストだった。「笑顔で帰ろう!」と呼びかけた5人は観客に丁寧に頭を下げ、くに、こったろ、Coe.、如月ゆうの順で一言ずつ挨拶をして裏へ下がる。最後にひとり残ったReluが「みんなのこと大好きだよ!」と笑顔で叫ぶと、メンバー4人が再びステージに飛び出して、勢いよく笑顔でReluをハグした。そして「みんなもちゃんと笑って帰ってよ! じゃあね!」と観客に呼び掛け、5人は2公演を締めくくった。
初のホールライブ、5人でのラストステージと、結成5周年を間近に控え、すたぽらは大きな節目を迎えた。進む道は異なれど、ファンと育んだこの5年間はきっとこれからの5人の道のりを明るく照らしてくれるはずだ。そう確信できるほどに、この日の5人の団結力は頼もしかった。
SET LIST
01. 大逆転
02. Next Star
03. 僕らのヒーロー大作戦!
04. 徹・底・てやんでい♪
05. おぎゃりたい!えぶりでい
06. li(f)e(如月ゆう)
07. 徒花の証明(Coe.)
08. ピリカ(Relu)
09. Dear From...(くに)
10. 僕らだけの居場所(こったろ)
11. Orionメドレー
12. U
13. Mad Verse
14. Lovelight
15. 君から僕へ、僕から君へ。
16. RESTARTED
17. StarLight(アカペラver.)
18. Ray
19. First Star




















