中野医師会年末大感謝祭'25「医者ロックネバーダイ!!!!」
2025年12月19日(金) Zepp Shinjuku(TOKYO)
「素晴らしい、素晴らしい景色だぁ! さすがにこんなに来てくれると思わなかった!!」
この日のOPナンバーとなった「グッド・モーニング・サブカルチャー」の曲頭、フロアを埋め尽くす観客を脚立の上から眺めて、嬉しそうに告げたYU-DAI(Vo)。2017年7月、中野サンプラザ公演にて無期限活動休止。今年の夏、実に8年ぶりとなる復活を果たしたSEX-ANDROIDがZepp Shinjuku(TOKYO)にてワンマンライブを開催した。
TφRU(Gt)とJUNRO(Ba)のアグレッシブな演奏、それを支えるサポートドラマー・ハルキ(Dr)のどっしりしたビート、そして大会場に響くYU-DAIの力強いボーカル。息の合った歌と演奏、白衣をなびかせて魅せる堂々としたステージングに危うさやブランクは一切ナシ。この勇姿にこの日を待ち望んだファンが拳を突き上げて応え、ライブが始まったばかりの会場に強烈な一体感が生まれる。
JUNROのベースイントロで妖しく始まった「狂乱天国」では、激しく展開する曲調にヘドバンの波が起きると、その光景を見たYU-DAIがステージからひょいと飛び降り、観客を煽りまくる。さらに高速ナンバー「ジェット・スターダスト・キャバレー」で勢いづけると、踊り狂う観客を脚立の上から眺めて、「ここまで入ってくれると思わなかったんで、宙を舞う準備でもしておけば良かった」と笑わせたYU-DAI。待ちに待った復活ワンマンを思い切り楽しむ演者と観客、その双方から溢れる喜びや興奮で会場が多幸感に満ち溢れる。
「東京都中野区からやってきました、We are SEX-ANDROID!」と力強く告げて始まったMCでは、「嬉しい限りだね。(客が入るか)ホント心配だったから」と本音を語るYU-DAIに続き、「普段ももっと来れば?」とクールに告げるも、表情に喜びが滲み出てるTφRU。そして言葉少なに喜びを表現するハルキ、マイペースを貫いて“最近あった面白い話”をねじ込むJUNROと、個性溢れるメンバーそれぞれの声をファンに聞かせる。
MCの後は「Mの恋人」でスウィングして、「ナギナタビート」で斬りつけて、「オール・バイ・マイセルフ」で痛快に駆け抜けてと、振り幅ある楽曲たちで観客を魅了。ダークな世界へ引き込んだ「暴動男(と書いてライオットマン)」では、YU-DAIが脚立の上でヌンチャクを振り、「よ、待ってました!」とばかりに拍手と歓声が上がる。そうだ、この4人が揃うからこそ生まれる、こんな独創的なセクアンの世界をみんな待ち焦がれてたのだ。
「この話が決まってから1年以上になるのかな? 長かったです」と復活ワンマンに至る経緯を語り始めたMCでは、月一のスタジオでレパートリーを5曲ずつを増やして、この日に備えてきたことを明かしたTφRU。「今日やってみてよく分かる。人がいると、スタジオでは出ないパワーがよく出る!」とアドレナリンが放出してることを告げたYU-DAIはギアを一段上げて、「スキマ産業狙イ撃チ」で会場を埋める観客一人ひとりに向けて狙い撃ち。
さらに「狂い咲きバーニングラブ」「スパナ」と続いて観客が狂い咲き乱れ咲き、会場中がクラップを合わせて始まった「ドロシー」にタオル回しを合わせてと、観客がセクアンの世界にどっぷり浸った中盤戦。ワンマン恒例の“リズムバトル”のコーナーでは、楽器隊がインスト曲に合わせたソロパートで魅了。それぞれのスキルの高さと真面目さやストイックさがよく見えるプレイに、セクアン楽曲を支える土台の強靭さを感じていると、YU-DAIがステージに戻り「おめかしのカリスマ」でライブは後半戦へ。
1995年の結成から2017年の活動休止まで、12年の活動期間に制作してきた楽曲たちを出し惜しみなく披露したこの日。2009年のリリース時にはインディーズチャート1位を獲得し、彼らの人気を押し上げた真っ直ぐなラブソング「姫ゴト」を歌い上げると、「元気よく参りましょう!」と「ラムネとダーリン」で、♪アイヤイヤササ!と陽気にかけ声を合わせてフロアをブチアゲる。「カミソリ3」で見せる攻撃性や、「ベリー・ベリー・ストロベリーで見せるセンチで甘酸っぱい一面、さらに「カナキリ声のメロディ」で見せる切なさや哀愁と、バンドの多面的な魅力が詰まった楽曲たちを聴くほどに、これらの楽曲たちを8年も封じ込めてたのがもったいないなと、正直な気持ちが漏れてくる。
ミラーボールの光の下、たっぷり気持ちを込めて歌ったセンチなクリスマスソング「キャロル」が会場の雰囲気を変えると、「行きますよ!」と軽快なビートで始まった「九十九里浜ロマネスク」で楽しく踊らせて。本編ラストとなったMCで、「実はあと2曲です」と告げると「やだーーっ!」の声が上がり、「次のライブの予定はないです!」と告げると、「えーーっ!?」の声が上がる。「メジャーデビューが決まったら、またやりましょうか。諦めてませんから、俺!」と半ば冗談っぽく話すYU-DAIだったが。この日のライブでセクアンへの気持ちが再燃して、その日が来るのを心から願うファンは多いはず。
本編ラストはライブを心待ちにするファンの気持ちを代弁した「高速バス」から、けたたましい拡声器のサイレン音で始まった「トゲオ」で激しく狂おしく刺激的にフィニッシュ。本編だけで2時間を超えるボリューム満点なライブだったが、「最高でした、ありがとうございました!」と告げ、側転からの投げキッスでステージを去るYU-DAIに猛烈な名残惜しさを感じた。
本編終演後、鳴り止まないアンコールの声に再びステージに登場した4人。メンバー同士でなごやかに語り合う雰囲気のMCから、会場中が手振りを合わせた「バースデー」、ロカビリー調のクールな演奏で硬派に決めた「タメライ傷ト夜ノ蝶」の2曲を披露すると、間髪入れずにダブルアンコールへ。メンバーそれぞれがこの日の感想を語ると、「4本やってみて面白かったから、去年とは気持ちが変わってきてます」と語ったYU-DAIが、「またこんな大舞台に立てると思わなかったので」と涙を見せるハルキに「ウルっときちゃうよな。またみんなと会える日が来るといいよね、街ではなくて」と再び会える日を匂わせて。本当のラストナンバーとなる「ホワイト・ロックンロール・スウィンドル」でヘドバンの波を起こし、最高潮の盛り上がりを生む。
「ホワイト・ロックンロール・スウィンドル」の曲中、脚立の上で刀を振り回しながら歌っていたYU-DAIが「次会える日まで、少なくとも我々が生きてますように。あと、みなさんが来てくれますように。あと、お年玉下さい」と冗談交じりに再会の日を願っていたが。SEX-ANDROIDの活動再開を熱望し、必要とする大勢の観客が、ライブ中にもメンバーの気持ちを少しずつ動かしていたことは間違いないはずで。無責任なことは言えないが、個人的にはこの4人がステージに並ぶ姿をまたきっと見れる気がした。終演後、出し惜しみ無しの盛りだくさんすぎるライブに感じた満足感と、いつか訪れるであろう再会の日への期待で心が満たされていたのは、きっと僕だけじゃないはず。また会う日まで、医者ロックネバーダイ!!!!
SET LIST
01. グッド・モーニング・サブカルチャー
02. 狂乱天国
03. ジェット・スターダスト・キャバレー
04. Mの恋文
05. ナギナタベイベー
06. オール・バイ・マイセルフ
07. 暴動男(と書いてライオットマン)
08. スキマ産業狙イ撃チ
09. 狂い咲きバーニングラブ
10. スパナ
11. ドロシー
12. おめかしのカリスマ
13. 姫ゴト
14. ラムネとダーリン
15. カミソリ3
16. ベリー・ベリー・ストロベリー
17. カナキリ声のメロディ
18. キャロル
19. 九十九里浜ロマネスク
20. 高速バス
21. トゲオ
ENCORE
01. バースデー
02. タメライ傷ト夜ノ蝶
W Encore
01.ホワイト・ロックンロール・スウィンドル


















