【DAY1:10月11日】ライブでは清春、Base Ball Bear、UNISON SQUARE GARDEN、SCANDALらが初日を彩る。17LIVE企画、DJブースも新設。兵庫慎司はソロキャンプ
TOKYO ISLAND 2025
2025年10月11日(土)12(日)13(月祝)東京・海の森公園
「なんじゃそれは」と、ご存知ない方は思うだろうが、つまりこの『TOKYO ISLAND』、2022年・2023年・2024年の三回は、まだ造成中で開園していない状態の、この場所=海の森公園を借りて、フェスを行って来たのだ。
なので、年々造成が進んで行くので公園全体の形が変わり、「去年の資材・機材の搬入ルートが使えなくなった」とか、「去年はここにステージを置いたけど、今年は置けない」というような問題をクリアしつつ、2023年→2024年と、続いて来たわけである。だいぶめずらしいというか、特異なフェスだと思う、つくづく。
しかし、2024年の段階で、公園の主要な部分の造成は終わっていたようで、今回=2025年は、ステージの位置やエリアの分け方などの大部分は、昨年=2024年と同じだった。開催四度目にして初めて「去年を踏襲できた」回になった、ということだ。もう一度言う。特異なフェスだと思う、つくづく。
©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
一応、場内の説明。ゲートをくぐって坂道を、もしくは昨年からできた階段をのぼり(当然、参加者のほぼ100%が階段を使う)、上がりきった左が、TOKYO STAGEとISLAND STAGEが並び(交互に演奏される)、スタンディングエリア/シート&チェアエリア/タープ&テントエリアに分けられている、いわゆるライブが行われるスペース。その右側にはデイキャンプエリアとフードエリアも設けられている。
で、階段を上がりきって右が、キッズランドや各種のワークショップ、キャンプサイト、今年から設けられたDJブース(ISLAND DJ BOOTH Sound By Willy)等のエリアになっている。なおDJブースでは、NACK5の公開収録なども行われる。
©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
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天候は、初日は雨が降り続いたが、大雨や大風はなし。濡れるのさえがまんすれば、さして過酷ではない感じだった。2日目は、穏やかな晴れで、暑くも寒くもないベストな按配。3日目は曇りで、雨は降らなかったが、日中は強めの風が吹き続けた。
と、書いてから思い出したが、そういえば初日、終日雨なのに、地面のコンディション、ぬかるんではいなかった。初年度は、けっこう往生した記憶がある。というあたりも、公園の造成が進んで改良されたポイントだし、同じく初年度には足を取られそうなくらい草が生い茂っているところもあったが、今年はきれいに刈られていた。これはフェスの運営側による、改良ポイントだと思う。
©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
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では、以下、初日の模様を、いくつかレポートします。
【DAY1:10月11日(土) 】
今年は毎朝、開演前の時間に、17LIVEと『TOKYO ISLAND 2025』が組んで行ったオーディション企画の優勝者が、1組ずつ出演する。この初日は、TOKYO STAGEにshiho_bscl | 八巻志帆が上がった。
知らずに名前だけ見ると、新人のシンガー・ソング・ライターかな、と思いそうになるが、ミュンヘン在住のバス・クラリネット奏者である。というあたりのおもしろさも、『TOKYO ISLAND』の特徴のひとつかもしれない。TOKYO STAGE前方が、「なんだなんだ、朝から何が始まったんだ」という空気と、「でも音がやたら素敵!」という空気が入り混じった状態になった。
shiho_bscl | 八巻志帆 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
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で、開演時刻である11:00の5分前から、このフェスのプロデューサー、ではなく「キャプテン」という名称である鹿野 淳と、公園のマスコットキャラクター「うみのもりすけ」が挨拶。会場の説明や、台風の状況の報告をする(幸い近くまでは来なかったが、台風が通る最中だったのだ)。
©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
で、トップのアクトはFOMARE。痛快極まりない音で最初からオーディエンスをトップギアに叩き込む。が、ボーカル&ベースのアマダシンスケ、MCの間もめちゃくちゃ盛り上がっている参加者に向かって、「いいなあ、俺もそこに行きたいんだけど、足にヒビが入ってて動けないんだよ」。インスタ等でも報告していたように、釣りに行った帰りに転んで骨にヒビ&靭帯を損傷してしまったとのこと。「(その人に)お兄さんがここに上がって暴れる、っていうのはどうですか? みなさん、僕の分も動いて楽しんでください!」。
FOMARE ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
the band apart ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
ストレイテナー ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
そんな(どんなだ)FOMAREの時間が終わり、次はISLAND STAGEのthe band apart。そのさらに次、TOKYO STAGEのストレイテナーの途中=13:00から、ワークショップ・エリアの「TAKIBI café」で、「ねじねじパン」が始まった。
昨年から始まったこれは、竹にパン生地を巻き付け、焚き火で焼いて食べる、というもので、鹿野 淳がレシピを監修、その場でみなさんにやり方を指南する。人が集まったところで、「竹にアルミを巻いて、オリーブオイルを塗って、パン生地を巻いていきます。難しい人は、僕みたいにちくわ状に巻きつければいいですよ」と説明しながらやってみせる鹿野。という間にも、どんどん人が集まって並んでいく。
その直後にTOKYO STAGEに立ったHump Backの林萌々子は、「着くなり鹿野さんに『女神です!』って言われた。『きみたちが来るまでは天気予報、雨だったけど、きみたちが来たら曇りに変わりました』って。でも、見てのとおりです」。そうですね、けっこう降ってますね。でも「ロックンロールで全部ひっくり返しに来ました!」という宣言でライブをスタートして参加者を熱狂させる。「ライブハウスでもなく、ホールでもなく、外でやってるんですから、雨のひとつも降らんとおもしろくないでしょ!」とさらにみんなをあおる林萌々子だった。











