「さあCANNONBALL、始めよか!」「行こか!」というNAOKIとTAKUMAの雄叫びからの「super stomper」で始まった10-FEETは、「ハローフィクサー」「第ゼロ感」「RIVER」(毎回その土地に合わせて変える川の名前、本日は荒川と入間川)と、人気曲を次々とプレイしていく。
「さいたま好きか?dustbox聴け!」と叫んだTAKUMA、みんなでスマホライトを点けてウェーブをやろう、と呼びかける。一回目は最前列からスタンド最後列に向かって行い、二回目はその逆。筆舌に尽くしがたい光景である。特に後者はTAKUMAが「ナウシカで見た!ナウシカやったら、俺らもう死んだな」と言うほど。
後半も「アンテナラスト」「その向こうへ」「ヒトリセカイ」と、アンセムを固め撃ち。最後に「絶対幸せになれよ。時間かかってもええから。粘れよ」と、TAKUMAはみんなに伝えた。
01.super stomper
02.ハローフィクサー
03.第ゼロ感
04.RIVER
05.goes on
06.アンテナラスト
07.その向こうへ
08.ヒトリセカイ
3月リリースのニューアルバム『Vermillion’s』からの「運命」を1曲目に持って来て、スタート10秒で「oh-oh-oh」のシンガロングでたまアリを満たしたsumikaは、「ふっかつのじゅもん」「Lovers」「VINCENT」と、オーディエンスをヒートさせっぱなし。
キーボードの小川貴之が歌うドラマチックなバラード「シリウス」が、中盤のいいアクセントになっていた。これも『Vermillion’s』からの曲。あ、「VINCENT」もそうです。「Summer Vacation」を経てのラストの「Starting Over」も、そうである。
リリースしたばかりだから、ではなく、sumikaのキャリアにとってとても重要なアルバムになっている、ということだと思う、『Vermillion’s』が。「Starting Over」も、参加者めちゃくちゃ盛り上がっていたし。
01.運命
02.ふっかつのじゅもん
03.Lovers
04.VINCENT
05.シリウス
06.Summer Vacation
07.Starting Over
「このフェス唯一の地上波禁止バンドとしてがんばります、よろしくお願いします」
「生レバ」「キケンナアソビ」の頭2曲を終えたところで、尾崎世界観がそう挨拶したクリープハイプは、7月30日にリリースしたばかりの新曲「ざらめき」を4曲目に持ってきた。ガツンとアガるのとは逆の、メロウでたそがれた曲だが、参加者みんな真剣な表情でじっと耳を傾けているところに、このバンドの真価が見える気がする。
「HE IS MINE」ではおなじみの「セックスしよう」コール、そして「リバーシブルー」「寝癖」で、さらにオーディエンスを引き込んでいく。
テレビでいくらでも音楽は観れるし、スマホで聴けるのに、クソ暑い中、高いチケットを買ってここに集まっている人は、ちょっと変なのかもしれない。おこがましいかもしれないけど、その変を守っていきたいと思います──ラストの「おやすみ泣き声、さよなら歌姫」を歌う前に、尾崎はそんなことを言った。
01.生レバ
02.キケンナアソビ
03.一生に一度愛してるよ
04.ざらめき
05.HE IS MINE
06.リバーシブルー
07.寝癖
08.おやすみ泣き声、さよなら歌姫
SixTONESが「こっから」でスタートした瞬間、アリーナもスタンドも、もういきなりピークの状態になる。彼ら目当てのファンが多い、というのも、もちろんあるだろうが、どう見てもそれだけではない。初めて生で観る人も、よく知らない人も、いや、アンチさえも一撃で虜にしてしまうような、もう魅力の塊みたいなパフォーマンスなのだ。ラップ、歌、適当にダンスしている時、ビシッと揃えてダンスしている時、どの瞬間も、どのメンバーを観ても、絵にならない瞬間が片時もない。
後半は、野田洋次郎が書いた「Stargaze」で(「踊らせる」より「聴かせる」という意味で)いったんクールダウン。そして「Bang Bang Bangin’」「Outrageous」「ABARERO」でまたピークを作り、「WHIP THAT」でジャンプの海を起こして終了。
マキシマムザ亮君が曲提供した、話題の「恋のバタリアン」は、やらなかった。そしてマキシマム ザ ホルモンは、この3日前にアップした公式YouTubeで、匂わせていた、というか、力いっぱい予告していた。
01.こっから
02.Waves Crash
03.GONG
04.BOYZ
05.バリア
06.Stargaze
07.Bang Bang Bangin'
08.Outrageous
09.ABARERO
10.WHIP THAT
というわけで。マキシマム ザ ホルモン全7曲のステージのうちの6曲目で、出ましたSixTONES、やりました「恋のバタリアン」。
オーディエンスみんなの情緒がどうにかなっちゃうじゃないかってくらいの、すさまじい華やかさ、すさまじい楽しさ、すさまじい多幸感である。
曲が終わって6人が去り、フェスの時用の「練習なしのメンカタこってり」からラストの「恋のメガラバ」に突入したら、6人が戻って来て踊り狂い、その華やかさ楽しさ多幸感はさらに最高温度を記録した。
あと、このSixTONES〜マキシマム ザ ホルモンの流れで、印象に残ったこと。
「各アーティストの公式グッズのペンライト等は、【そのアーティストのライブ時に限り】使用可能です」というルールがこのフェスにはあり、転換中に注意事項のひとつとしてそれがビジョンに映し出されていた。
で。SixTONESの時、アリーナ/スタンドいっぱいに振られていた色とりどりのペンライトは、「恋のバタリアン」ではその5分の1くらいになり、「恋のメガラバ」ではゼロになったのだ、マジで。
ファンのそのモラルの高さに、ちょっと感動してしまった。ここは振ってもいいのでは、6人がステージにいるんだから、とも思ったが。
マキシマム ザ ホルモン with SixTONES Photo by 浜野カズシ
01.シミ
02.maximum the hormone II~これからの麺カタコッテリの話をしよう~
03.ロッキンポ殺し
04.ROLLING1000tOON
05.チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ
06.恋のバタリアン(with SixTONES)
07.恋のメガラバ(with SixTONES)
日本のどこでもいつの季節でも、フェスへの出演となると「その日にいるゲストボーカル経験者が出る」のがみんなの楽しみになって幾年月、の東京スカパラダイスオーケストラが、CANNONBALL1日目のトリ。
本日のゲストは、フォーリミGEN、クリープハイプ尾崎世界観、10-FEET・TAKUMA、Saucy Dog石原慎也である。
GENはスカパラトリビュートでカバーした「銀河と迷路」を熱唱。今日のメンツの中で、おそらくもっとも多くスカパラのステージに上がっているTAKUMAは、MCで谷中敦とボケ合いつつ、ツッコミ合いつつ、「第ゼロ感」と「風に戦ぐブルーズ」の2曲。
そして、加藤隆志の「生演奏は今日が初めて」という紹介からの尾崎世界観は、2024年のクリープハイプのトリビュート・アルバムで、スカパラが演奏して自身が歌った「ナイトオンザプラネット」だった。マジか!来てよかった!あ、大好きなんですこの曲、好きな曲だらけのクリープハイプの中でも、特に。
そして、4人目のゲスト=石原慎也は、「スカパラと一緒にやるために買った」チューバを抱えながら「紋白蝶」を歌った、までは予想がついたが、ラストの「Paradise Has No Border」にも参加。
GAMOのリードでステージの端から端までみんなで行って吹きまくる&弾きまくる「どこが盛り上がってるんだー!」のパフォーマンスでも、一緒に、でっかいチューバを抱えて走り回った。
東京スカパラダイスオーケストラwith. GEN (04 Limited Sazabys) Photo by 釘野孝宏
東京スカパラダイスオーケストラ feat. 尾崎世界観 (クリープハイプ) Photo by 釘野孝宏
東京スカパラダイスオーケストラ feat. TAKUMA (10-FEET) Photo by 釘野孝宏
東京スカパラダイスオーケストラ feat. 石原慎也 (Saucy Dog) Photo by 釘野孝宏
01.DOWN BEAT STOMP
02.銀河と迷路 with. GEN (04 Limited Sazabys)
03.天空橋
04.ナイトオンザプラネット feat. 尾崎世界観 (クリープハイプ)
05.第ゼロ感 feat. TAKUMA (10-FEET)
06.風に戦ぐブルーズ feat. TAKUMA (10-FEET)
07.紋白蝶 feat. 石原慎也(Saucy Dog)
08.Paradise Has No Border feat. 石原慎也 (Saucy Dog
最後に、鹿野淳の仕切り・谷中淳の「せーの、CANNONBALL!」の掛け声で、客席をバックにみんなで記念撮影(フェスでは頻繁にスカパラの最後に出てくるのでおなじみのホルモンナヲちゃんもいる)。朝から20時までずっと最高沸点のフェス、CANNONBALLの1日目が終わった。





















