DISK GARAGE Presents アンダー・ザ・シブヤブリッジ
2023年6月8日(木)LIQUIDROOM
6月8日に、恵比寿LIQUIDROOMにて、「DISK GARAGE Presents アンダー・ザ・シブヤブリッジ」が行われた。本公演は、DISK GARAGE主催のイベントとなっており、この日はChilli Beans.とリーガルリリーのツーマンにて開催された。会場に入ると、平日の夜とは思えぬ人入りの多さに面食らった。その光景に、この日の期待値を視覚的に目の当たりにした気持ちになった。
この日の1番手はChilli Beans.。Moto(Vo)、Maika(Ba/Vo)、Lily(Gt/Vo)がステージに現れた途端、会場は大歓声に包まれた。
Motoがギターボーカルスタイルで披露された「School」でライブはスタート。少し掠れたハイトーンが、絶妙な気怠さを薫らせつつ、清涼感たっぷりに進んでいく。そのちょっとダルそうな雰囲気は、フォーキーなメロディに日常生活でふと沸き起こる倦怠感や脱力感を描いた歌詞がゆったりと乗る「L.I.B」でも感じられた。無理に前向きになろうとせず、だからと言って現実を悲観しない。ただ、私は、自分がやりたいと思ったことや、感じたことに誠実で在るだけ。そういう彼女たちの基本姿勢は、浮遊感たっぷりのメロディの中に、恋愛渦中の人の不安定な部分や繊細さを描いた「アンドロン」の、「キツくなっちゃった/あーあ ばいばい」という歌詞からも伺える。軽薄なのではなく、身軽。自分の意志を臆さずに尊重し、言葉にする。そういうところがチリビの良さだと思う。そうした本能に身を任せる自由さは、どっしりとしたリズムの上でドリーミーな歌詞が豊かに響く「Vacance」や、Lilyのキレの良いカッティングやMaikaの強烈なスラップが重厚感を寄与するクールなナンバー「See C Love」、ウィスパーヴォイスが艶やかさと浮遊感をもたらす「neck」など、様々なテイストの楽曲からも共通して感じられた。
「皆さん、一緒に身体を動かして踊ってください!」とのMotoの呼び掛けをきっかけに、「rose feat. Vaundy」が鳴り始めると、グルーヴィーかつアダルティックな空気感の中、メロウなフレーズが懐かしさを漂わせる。オーディエンスも、そのウェービーな音の流れに合わせて身体を揺らし、気持ち良さそうに手を挙げていた。ライブ中では、時にあどけなく、時に大人っぽい表情を見せる彼女たちのMCはとてもキュート!素直で人懐っこい3人の人柄もまた、彼女たちの大きな魅力なのだと思えた。そこからラストスパートへ駆け出すように、人気曲「lemonade」や、コール&レスポンスが楽しい心躍るディスコチューン「Tremolo」、聴く人をハッピーにさせる幸福感たっぷりのアップテンポなシュガーソング「シェキララ」と続け、ラストには会場全体で盛り上がるハッピーソング「you n me」を届け、キラキラとした空気の中、リーガルリリーにバトンを渡した。
SET LIST
Chilli Beans.
01. School
02. L.I.B
03. アンドロン
04. Vacance
05. See C Love
06. neck
07. rose feat.Vaundy
08. lemonade
09. Tremolo
10. シェキララ
11. you n me