いれいす“初の声出し解禁”両国国技館ワンマン初日は超満員の熱狂!「今日ここにいる全員で武道館の地を踏みましょう」

ライブレポート | 2023.05.10 18:00

2023 Irregular Dice One Man Live 「The Glory of Dice」 4/29 Day 1 〜Bright〜
2023年4月29日(土・祝)両国国技館

新世代歌い手グループ「いれいす」ことIrregular Diceが、2023年4月29日・30日に東京・両国国技館で「2023 Irregular Dice One Man Live 『The Glory of Dice』」を開いた。初日は事前に行ったファン投票で上位だった『おきて。』『キミコイ』など28曲をダンスとともに披露。2020年10月に結成後、初となる声出しライブでファンとコール&レスポンスを行うなど、約3時間40分を全力で駆け抜けた。

両国国技館の周りにはグループ名の「いれいす」を始まりに、「りうら」、「ほとけ」、「しょう」、「ないこ」、「いふ」、「ゆうすけ」と書かれたのぼり旗が風に揺れていた。グループ最大規模となる同地での2デイズ。お祭り気分を高めようと、会場横にある新聞社「報知新聞社」の本社前では、メンバーのインタビューや、2年半の軌跡などをまとめたタブロイド新聞「スポーツ報知」特別号が販売されるなど、開演前から盛り上がっていた。

宮殿のようなセットが組まれたステージ。開演前には巨大なスクリーンにメンバーのイラストを映し出し、「声出し解説を含む諸注意」を6人自らが説明した。諸注意の最後は「ライブを全力で楽しむこと」で、「推しの名前を叫んで」の声に合わせて、客席から思い思いの声が飛んでいた。

6人が姿を見せる前から盛り上がりは最高潮。りうら、-hotoke-、初兎、ないこ、If、悠佑の順で登場すると、悲鳴のような声が会場に響いた。「声を聞けるのずっと待ってた。今日はみんな聞かせてくれますか」の呼びかけに、ペンライトと大歓声で会場は応えていた。

「Irregular Quest」で始まったライブは、曲間に自己紹介が入る「推しが見つかる3分ちょい! 2022 ver.」へと展開。「ジャンプ、ジャンプ!!」とあおった「ブチアゲ!!!!!!!」では、「♪テンションブチアゲて行こうぜ!」の声に合わせ、会場が大きく揺れた。

ノンストップで続く4曲目には「推っせー、推せ推せ推せ推せいれいす!」とコール&レスポンスをする「推せ推せ!いれいす応援団!」。スクリーンには学ランを着たメンバーのイラストが映し出され、動きを真似するファンの姿もあった。

中盤には、6人それぞれがソロ曲を披露する時間も。「瞬く」ではりうらがアグレッシブに、ドラムカウントで始まった「かんぜんむてき☆ねばーひーろー!」では-hotoke-がキュートなダンスで、ファンと一体に。歌唱後には「かわいい!!!」と称賛する声があちこちから上がっていた。

りうら

-hotoke-

初兎

ないこ

If

悠佑

悠佑がソロを締めくくった後は、初兎と2人で『New World』を歌い、掛け合う場面も。背中合わせで歌った-hotoke-とIfの青組は「⻘煽☆2525☆大乱闘!(マジ仮)」で、ケンカはするけど仲が良いところをアピール。「Mr.Scarlet」で声を合わせた、りうらとないこの赤組は、歌はもちろん、指で唇をなぞるなどセクシーな動きで観客の目を奪っていた。

スクリーンに美しい満月が浮かび上がったシーンでは、6人が浴衣姿に。『月白風清』では美しいハモリも披露。曲の終盤には天井から桜が舞い、幻想的な空間を生み出していた。

事前にライブで歌ってほしい曲を募ったコーナーでは、白・黒・グレーを基調に、フリルなどがアレンジされた新衣装で登場。「みなさんお待ちかねのリスナー投票。かわいい曲を2曲続けてお聴きください」と-hotoke-が呼びかけた『おきて。』では、初兎が「♪おはよう」と歌う歌詞を「♪おはしょう」と歌い、会場中をわかせていた。

続く『キミコイ』では冒頭、愛らしい-hotoke-の歌声を大歓声が包み込んだ。「♪Love Love Love」の歌に楽しそうに揺れるフロア。「♪離さないもん絶対」とすねた-hotoke-には、再び「かわいい!」と声が上がっていた。

リクエスト曲を歌い終えた後のMCでは「かわいい曲が人気だよね。どっちの曲もタイトルコールしただけで『キャーーッ』って。最高にぶりっこないれいすを楽しんでいただけましたか?」とりうらがおしゃべり。和やかな空気の中で、観客と一緒に写真撮影をする時間も設けられた。

撮影を終えた後には悠佑が「オレの夢のひとつに、お前らと一緒に歌うっていうのがあって、ここ両国で一緒に歌おう!」とフロアに声掛け。勢いよく奏でられた『逆境STORY』では、「♪負けたくない 負けられない」と歌う悠佑のパワフルな声に合わせ、大合唱が起こっていた。

燃え上がるフロア。熱をさらに加速させる「It’s Showtime」では、初兎がキレキレのラップを投下。スピード感あふれる6人の掛け合いに、会場が熱狂していた。曲の間には、ステージに設置された階段にLED で玉座が浮かび上がり、センターの初兎が腰を掛けて熱唱。歌詞を変えて「♪俺にしたがえ」と歌うなど、王者にふさわしい振る舞いを魅せた。

白いマントをまとったプリンスのようないで立ちで再登場したアンコールでは、メンバーカラーのテープが飛び出す演出もあった「ACROSS DIMENSIONS」のあとにひとりひとりがあいさつをした。

りうらは「今までで一番幸せな瞬間でした。始まってみたらアッという間、一瞬でした。いれいすにとって初めての声出しライブ。想像していた10倍くらいの声でした。ライブはみんなの声があって初めて完成する。今日はそれが叶って幸せでした。みんなと特別な瞬間を作れて感謝しかありません」

-hotoke-は「僕ら活動を初めて、君の声をこうして初めて聞くことができました。こんなに素晴らしくて、幸せなことと今日初めて知ることができました。たくさんの『好き』を伝えてくれてありがとう」と感謝した。

ライブ前の「声出し解説を含む諸注意」から大歓声が起きていた冒頭から「泣きそうでヤバかった」と振り返った初兎は「僕らを知らない人の1番になるんじゃなくて、僕らのことが好きで、僕らが揺るがない1番だと思ってくれるあなたのオンリーワンになりたい。あなたの1番がこれからもいれいすでありますように」と白とパープルに揺れるサイリウムを見つめていた。

ないこは「僕たちをここまで連れて来てくれてありがとうございます。1人1人がいて、今日のライブができています。僕らの夢は日本武道館でライブをすること。その夢が少しずつ近づいていると思います。今日ここにいる全員で武道館の地を踏みましょう」

「もう死んでもいい」とつぶやいたIfはファンからの「ダメ」の声に「言葉のあやじゃないですか」と苦笑い。「もう死んでもいいと思えるぐらいの幸せを、ここにいる人からもらっている。毎日幸せをもらっているので、少しずつみんなに恩返しをしていきたい」と語っていた。

悠佑は「初兎が泣きそうになっていたとき、オレと-hotoke-もヤバかった」と告白。「でも泣きそうっていうのが、(ライブが始まって)だんだん楽しくなって涙出なかったよ。お前らに力をもらえた。最高やお前ら、大好きや!」と叫んでいた。

30日のステージでは、アンコールで新曲『Never&Roll』をサプライズで披露。2日間の両国国技館公演を大成功させた6人が、“約束の地”武道館に立つ日が待ち遠しい。

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