武道館deロックバカ「ニューロティカから皆様へ最後のお願い(汗)」300回記念
2021年12月12日(日) 新宿LOFT
「武道館で会おうぜ!」と叫ぶあっちゃん(Vo)の声で始まるSEが流れ、新宿ロフトのステージに堂々と登場した4人。「ニューロティカ、新宿ロフト通算出演回数300回! 悲しきラガーで乾杯しようぜ。元気ですか? 元気があればなんでも出来る!」と震える指を挙げたあっちゃんの「1、2、3、ダーー!」の掛け声から「悲しきラガー」でステージの幕が上がる! 12月12日(日)新宿ロフトにて、『武道館deロックバカ 「ニューロティカから皆様へ最後のお願い(汗)」』を開催したニューロティカ。新宿ロフト出演回数300回記念かつ、来年1月3日(月)に控えた初の日本武道館ワンマン直前のライブとなったこの日も、ニューロティカは絶好調! 疾走感バツグンのOPナンバーを全速力で駆け抜け、満員御礼のフロアの熱を急上昇させる。
「みんなコロナで大変な思いをしてると思うけど、コロナをぶっ飛ばすために俺たちは武道館を決めたんだよ!」と叫び始まった「気持ちいっぱいビンビンビン!!」では、「新型コロナ感染症対策でタオル回しが出来ない武道館の練習に」と観客が回すルーフ(ペンライト)の光がフロアを鮮やかに彩ると、「すごい綺麗だった! これ、武道館でたくさんの人がやってくれたら感動だね」と満足そうな笑顔を見せたあっちゃんだったが。「この人ね、武道館まだなのにもう緊張してんの!」と、リハからガチガチに緊張してたことをナボ(Dr)に明かされ、「ドキドキが止まらなくて、救心飲んじゃったよ」と恥ずかしそうに告白。「救ってくれよ、俺の心を! (武道館の)チケット買ってくれよ!」と冗談交じりに本音を語った。
「自分の誇りは新宿ロフトのライブ回数。それとパンクロックを通じて、日本全国に友達がいることです!」と熱く語り始まった「Fight! ~Best Fight~」では<何度も歌ってやるぜ がむしゃら生きぬくこと>とマイクを通さぬ地声で熱く歌い伝え、「いつだって壁をぶち破ってきたぜ」と披露した「限界ギリギリMY LIFE REVOLUTION」では力強いメンバーのコーラスに支えられながらパワフルな歌声を聞かせ、溢れる男気とパンク魂を見せたあっちゃん。曲の最後はタクトを振って演奏を指揮するも、「全然合ってなかったね」とカタル(Ba)に指摘されて苦笑い。このシリアスとユーモアのギャップも、ロティカのライブの大きな魅力。
「思い起こせばコロナ禍になって、八王子で配信ライブをやって、徐々にライブが出来るようになって。最初は新宿ロフトに100人も入れられなかったけど、いまこうしてソーシャルディスタンスを守りながら、たくさんの人に集まってもらえるようになって本当に嬉しいです。ありがとうございます」と今年を振り返り、感謝を述べたあっちゃん。「心の中で一緒に歌って下さい」と披露した曲は、ライブ当日の12月12日に配信リリースされた新曲「やっちゃえ!」。今ツアー中に制作し、<玉砕覚悟で突っ込め>とエネルギッシュに突き進む、ロティカ節全開のポジティブな高速パンクチューンに仕上がったこの曲。<やってみなければ 分かりはしないぜ>と前向きな歌詞をメンバー全員で歌い、観客が心の合唱を重ねるとグッと力が湧いてきて、武道館に向けての士気も高まるばかり。
「中学3年の時にARBを見てぶっ飛んで、高校生の時に修豚とジャッキーと新宿ロフトに通って、1985年に初めて新宿ロフトのステージに上がることが出来て。今日、出演回数300回を迎えました」とこの日のライブを迎えた喜びを改めて語ると、「考えられないよね? ギターも弾けない、音符も読めない男が新宿ロフトに300回やって、次のライブは日本武道館だよ!? あ~、ダメだ。武道館って言葉を口に出すだけでお腹痛くなっちゃった」とおどけるあっちゃん。「文化祭の延長じゃないけど、中3でARBを見てから、ずっと青春を続けてます」と披露した曲は、89年リリースの1stアルバム『ハーレム野郎』収録の「…to be HARLEM」。あの頃の気持ちのまま、37年のキャリアとスキルをもって鳴らされるこの曲の説得力とカッコ良さは、ロフト出演300回の賜物。「300回目の特別な夜のこの空に」と始まった「東京花火」は、ミラーボールやペンライトの光が星空のようにきらめく中、ミディアムな曲に乗せたロマンチックで哀愁ある歌声で観客を魅了。ライブバンドとしてのプライドと自信、そして貫禄を感じる圧巻のステージは「ニューロティカは、現在が一番カッコいい!」と言いたくなるし。しばらくライブを観てないファンや観たことない人にも、ぜひ武道館ワンマンで現在のニューロティカのカッコ良さを確認して欲しいと心から思う。
「みんなにも色んなバンドマンにも心配して応援してもらってます。みんなの想いを持って九段下に向かいたいと思います! 1月3日、九段下に来いよな!!」と武道館への意気込みを語り始まった終盤戦は、「ア・イ・キ・タ」「絶体絶命のピンチに尻尾を高く上げろ」「DRINKIN'BOYS」とライブアンセムが続き、フロアの熱気は最高潮! 本編ラストは「武道館の先も生きて生きて、生き抜くんだ!」と武道館ワンマン、そしてその向こう側への覚悟を歌った「永遠ピエロ」の渾身の歌と演奏でフィニッシュ。アンコールではサプライズで歴代の新宿ロフト店長が登場し、メンバーに300回記念トロフィーが送られる記念セレモニーが行われ、「凄ぇ、嬉しい!」(カタル)「こんなトロフィーを貰うのは中学生以来ですよ!!」(リョウ)と大喜びの4人。武道館ワンマン当日は、移転前の店舗から引き継がれてきた、ロフトグループの象徴である丸時計が初めてロフトから持ち出され、武道館のステージに飾られることも発表。セレモニーを終え、「次は武道館で会おうぜ!」と始まった「チョイスで会おうぜ」では会場中がジャンプを合わせて景気付けると、あっちゃんが「ニューロティカ、37年の歴史は間違いじゃない!」と力強く宣言。最後は「またお前たちと会うために、この歌を歌う!」と、「嘘になっちまうぜ」を気持ちいっぱいに届け、ロフト300回記念ワンマンを締めくくった。
2021年のライブを全て終え、いよいよ日本武道館ワンマンへと挑むニューロティカ。今年1年のたくさんのライブや対バンを経て、現在のロティカは絶好調! あっちゃんが緊張しすぎなければいいなとか、チケットがもう少し売れて欲しいなとか、武道館ワンマンに向けて不安は多少あるけれど、ライブの不安は一切ナシ!! 日本武道館をライブハウスに変える、ロティカ一世一代の大舞台を全国のロティカアミーゴやライブハウスファンにぜひとも見届けて欲しい。1月3日、武道館で一緒に踊って笑って胸を熱くして、涙しよう!
SET LIST
01 .悲しきラガー
02. 五十の夜
03. 気持ちいっぱいビンビンビン!!
04. Fight~Best of Fight~
05. 翼なきもの達
06. 限界ギリギリMY LIFE REVOLUTION
07. やっちゃえ(新曲)
08. パンクロック未来地図
09. 太陽をさがして
10. …to be HARLEM
11. 太陽族
12. 俺たちロティカアミーゴ
13. 東京花火
14. ア・イ・キ・タ
15. 絶体絶命のピンチに尻尾を高く上げろ!
16. DRINKIN' BOYS
17. 永遠ピエロ
ENCORE
01. チョイスで会おうぜ
02. 嘘になっちまうぜ