生命力と躍動感にあふれた一夜。安藤裕子アコースティックツアー初日をライブレポ

ライブレポート | 2016.09.26 17:00

安藤裕子 2016 ACOUSTIC LIVE
2016年9月19日(月・祝)神奈川県立音楽堂
TEXT:永堀アツオ
PHOTO:上山陽介

安藤裕子が、9月19日に神奈川県立音楽堂にて、全国8公演に及ぶアコースティックツアー『安藤裕子 2016 ACOUSTIC LIVE』の初日を迎えた。
このツアーは、「待ってくれている人がいるなら、47都道府県全部に逢いにゆきたい」という思いから2008年にスタート。
これまでに33か所を回り、今回は約2年ぶりの開催となる。山本隆二(P)、山本タカシ(Gt)というおなじみの二人を伴って登場した彼女は、灯籠が回るようなライトで光と闇のコントラストの中、2曲を続けて披露し「2年ぶりのアコースティックツアーの初日ということで、自分もお客さんも最大限緊張させようと思って選曲しました」とコメントし、客席からの笑いを誘った。

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さらに、「今のでみんな疲れたし、私も多少、涙が出たから、ほぐれる方向に持ってゆこう」と語ったあと、娘から借りてきたという魔法のスティックとオリジナルグッズである光るフラワーブレスレットを取り出し会場を盛り上げた。

オフィシャルホームページでも告知している<急募 ラッパー求む!>のコーナーでは、安藤の呼びかけに数人の女性客の手が上がった中、ラッパー風のキャップを被って来場したお客さんを指名。
DJみそしるとMCごはんとの共作「霜降り紅白歌合戦」をステージ上で一緒にパフォーマンスし、会場から大きな拍手を受けた。

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また、MCで「割とコツコツと真面目に作品を作り続けてきたんですけど、唯一、自分が自信を持ってやっていた形がだんだんと崩れるようになってきて。余計に曲が書けなくなってきたんですよね。アルバムやライブのことを考えると、どこか命がけで歌えるものじゃないとレコーディングしちゃいけないんじゃないかって思うようになって。ということで、レコーディング作業的には、自分を見つめ直すためにも少し休ませてもらおうということになって。なんかこう……うまく喋れないな……」と、言葉に詰まりながら本音を吐露するシーンもあった。

そして新曲を3曲披露。レコーディング作業はお休みしているが、新曲が次々と出来ていることを伝えてくれる、貴重にして前向きなライブとなっていた。

ライブの後半には、「みなさん、様々な人生を送っていると思います。それぞれが懸命に明日を迎えてください」と観客に語りかけた彼女の歌声からは、この歌を絶対にみんなに届けたいという執念にも似た熱い想いを感じ、そのパフォーマンスは実に生命力と躍動感にあふれたものであった。

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アンコールでは「また東京に戻ってくるから、育った姿を見に来てください」と語った彼女。本ツアーは、この後、岩見沢、旭川と巡り、仙台、いわき、長野、11月6日の東京国際フォーラム ホールCを経て、11月12日に神戸朝日ホールでファイナルを迎える。

尚、終演後の会場には、これまた新曲である、彼女がカバーした銀杏ボーイズの「なんとなく僕たちは大人になるんだ」が流された。この楽曲は12月7日に発売されるトリビュートアルバム『きれいなひとりぼっちたち』に収録される。

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安藤裕から2016 ACOUSTIC LIVEに向けてのコメント動画到着。ラッパー募集の動画メッセージは1分27秒から!

安藤裕子 2016 ACOUSTIC LIVE

9月19日(月・祝) 神奈川県立音楽堂
9月22日(木・祝) 岩見沢市民文化センター 中ホール
9月24日(土) 旭川島田音楽堂
10月15日(土) 仙台戦災復興記念館 記念ホール
10月16日(日) いわき PIT
11月3日(木・祝) 長野まつもと市民芸術館 小ホール
11月6日(日) 東京国際フォーラム ホールC
11月12日(土) 神戸朝日ホール

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ACOUSTIC LIVE特設サイト
http://www.diskgarage.com/feature/andoyuko2016/

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