JUON新作はポジティブなパワーにあふれたロック&ダンスな一枚!その制作裏話&10音liveに迫る!

インタビュー | 2018.10.30 12:00

最新鋭のEDM系トラックとダイナミックなロックサウンドの融合。デジタルシングル「THIS IS THE START!!!」「my girl」「T.N.C」「フレー」を含むセカンドアルバム「HOPE IN BLACK」でJUONは、ソロアーティストとしてのスタイルを明確に示した。NEWSへの楽曲提供、登坂広臣のツアーに参加するなど、活動の幅を広げ続けているJUONにニューアルバムのコンセプト、全国ツアー「CHANGE THE GAME 10音」について聞いた。
──2枚目のソロアルバム「HOPE IN BLACK」が完成しました。前作「CHANGE THE GAME」以来、2年半ぶりのアルバムになりますが、JUONさんの手応えはどうですか?
まさにこの2年間が詰まったアルバムだなと思いますね。いつもそうなんですけど、自分で作った音楽が、自分自身の未来を作り出している感覚があるんですよ。音楽が先に進んで、僕がその後を追いかけているというか。
──“こうあってほしい”という未来のビジョンを楽曲が示している?
そうなんですよ。ふだんから“過去を振り返るよりも、先を見て進んでいきたい”ところがあるし、それがそのまま音楽に反映されているのかなと。そこから出て来たのが『HOPE IN BLACK』というタイトルなんですよね。“黒”のなかにはいろんな色が混ざっているし、そこには様々な感情が存在していて。いまは暗闇のなかにいたとしても、必ず希望はある。“大丈夫、人生捨てたもんじゃないよ” という意味を込めたタイトルになってます。
──ここ数年、社会的にも暗いニュースが多いですからね。
確かにそうなんだけど、生きていくためにはやっぱり希望が必要だと思うんです。人生1回きりだし、つまらないとか、きついという感情に支配されたまま生きるのは良くない。いい音楽、いい友達といっしょに、できるだけ豊かな人生を送ってほしいなって……すごく当たり前のことなんだけど、そういうことをよく考えますね。大切なものはいちばん近くにあるんだな、とか。
──音楽のスタイルも変化していますか?
はい。活動を重ねるごとに気付くことも増えるし、“1年前は理解できなかったけど、いまはわかる”ということもたくさんあって。そうやって更新し続ける自分でいるべきだと思うんですよね。過去だけにヒントを求めるのではなく、生きているこの瞬間、この時間に感じてることが大事だし、それが未来につながるので。具体的にいうと、今回はロック色が強くなってるんですよ。1枚目の『CHANGE THE GAME』はダンスミュージックに寄ったナンバーが中心だったんだけど、今回はヘビィなギターサウンドが加わって。確実にロックの比重が高まっているし、ダンスミュージックとロックの融合していることがわかりやすく伝わるんじゃないかなと。
──JUONさんのギターも久々に堪能できて。
前作に比べると5倍くらい弾いてますからね(笑)。しかも歪んでるギターサウンドなんんですよ。これまでの人生もかなりノイジーだったし(笑)、“ディストーション・ギターの家に住んでる”みたいな感覚もあるんですよ。いまはクリーントーンのギターが流行ってるけど、僕にとってはキレイすぎるんですよね。そこは自分の主張すべきところなのかな、と。
──ロックギタリストとしての側面は、JUONさんのアイデンティティですからね。歌に関してはどうですか?
『ZETTAI』という曲のレコーディングのときに、プロデューサーのSHIKATAさんに“JUON、歌が上手くなったね”と言われて、それが普通に嬉しかったんです。自分でもかなり歌が変わったなという実感がありますね。ギタリストとしてよりも、ボーカリストとして、大きく変わったかなって。いろいろな要因があると思うけど、登坂広臣さんのツアーに参加させてもらってことも大きいと思います。登坂さんは自分のスタイルを持ったボーカリストだし、たくさんの人たちの気持ちをグッと捉えていて。一緒にツアーを回るなかで、インスパイアされたこともいっぱいあるんですよ。アルバムの制作と登坂さんのツアーが重なっていたのはラッキーだったと思います。
──サポートメンバーとしての活動が、シンガーとしての自分に影響を与えていると。
そうですね。それは吉田美和さんもそうだし、稲葉浩志さんもそうだし。素敵なボーカリストのみなさんのすぐ近くで演奏させてもらうことが、自分自身の成長につながっているんですよね。ひとりだけではなかなか成長できないと思うんですよ、やっぱり。もちろん自分の努力も必要だけど、いろいろな人たちとの出会い、そこで得られる刺激が大事じゃないかなって。
──NEWSに「BLACK FIRE」を楽曲提供したことも、ひとつの出会いと言えそうですね。
そう思います。今回、『BLACK FIRE』をセルフカバーしていて。NEWSのバージョンはロックテイストもありつつ、キラキラした雰囲気に仕上がっているんだけど、自分がやるんだったら、もっとエグい感じにしたくて。そんなときにTeddyLoidさんが手がけた楽曲を聴く機会があって、“ぜひこの方に参加してほしい!”と思って。上がってきたトラックも最高だったし、またいい出会いができたなって。作業自体はメールのやりとりだったから、まだ実際にはお会いしてないんですけど(笑)
──吉田美和さんが“補作詩”として参加したバラードナンバー「フレー」も心に残りました。配信シングルとしてリリースされている曲ですが、アルバムの流れで聴くと、さらに深く入ってくる感覚があって。
ありがとうございます。制作中は“このアルバムのなかで『フレー』はどう聴こえるんだろう?”と思ってたんですが、言葉、内容がしっかりしてる曲だから、しっかり存在感を示してくれて。個人的には「フレー」と「Shining Us」の2曲の流れがすごくいいなと思っているんです。“悲しみを乗り越えて、進んでいこう”という気持ちを歌った『フレー』があって、その余韻を感じつつ、“迷うことなく、振り返ることなく突き進め”という強いメッセージを込めた『Shining Us』に続くっていう。
──JUONさん自身の生の感情が込められているからこそ、歌詞にもボーカルにもすごく説得力があるんだと思います。
そう感じてもらえるのは嬉しいですね。もちろんキツいことや悲しいこともあるし、ちょっと気を緩めると、ナヨっとした歌詞を書いちゃうこともあるんですよ。でも、そこで“ちょっと待て。おまえは本当にそういう歌を歌いたいのか?”と自問自答するんです。そうすると“やっぱり前向きな歌詞を書こう”という結論になるんですよね。弱い自分をそのまま表現する曲があってもいいんだけど、いまの自分が歌いたいことはそうじゃないという感じかな。『Shining Us』もそうだけど、自分の曲で励まされることもけっこうあるんですよね。

JUON -「フレー」(LIVE ver.) 東京EX THEATER ROPPONGI

──11月9日からは全国ツアー「CHANGE THE GAME 10音」が再びスタート。今回は“vol.6音”から“vol.10音”ですね。
ソロとしてライブを重ねるなかで、得られたこともたくさんあって。どういう曲で盛り上がりたいのか、どういう曲を一緒に歌いたいのか、いろんなことが明確になってきてるんですよね。この先のライブのビジョンも見えてきてるので、今回のツアーではそれを実現して、来てくれるファンの方と同じ時間をしっかり共有したいと思います。
──アルバム「HOPE IN BLACK」の楽曲もたっぷり聴けそうですね。
ファースト、セカンドの曲をバランスよくやりたいですね。以前は1枚しかアルバムがなかったから、ライブを構成するのがけっこう大変だったんですよ。楽曲自体はぜんぶで30分くらいなのに、しゃべりすぎて2時間半くらいになったり(笑)。今回はしっかり音で構築したいですね。
──バンドメンバーとの関係性もさらに密になってるのでは?
それはすごくありますね。アルバムの1曲目に入っている『HOPE IN BLACK』というインスト曲は、ツアーメンバーだけでレコーディングしてるんです。『絶対にいいツアーにするぞ!』という気持ちも込めているので、ライブで演奏できるのがすごく楽しみです。
──ツアーファイナルは「CHANGE THE GAME 10音 ~vol. 10音~」は12月25日品川プリンス ステラボールで開催。
クリスマス当日なので、ちょっと特別なこともやりたいなと思ってます。“10音”ツアーの集大成だし、ぜひみなさんに遊びに来てほしいですね!

PRESENT

直筆サイン入りポスターを2名様に!

受付は終了しました

公演情報

DISK GARAGE公演

JUON「CHANGE THE GAME 10音」

~vol. 6音~
2018年11月9日(金) 名古屋・Electric Lady Land

~vol. 7音~
2018年11月10日(土) 大阪・MUSE

~vol. 8音~
2018年11月22日(木) 福岡・DRUM Be-1

~vol. 9音~
2018年11月23日(金・祝) 沖縄・桜坂セントラル

~vol. 10音~
2018年12月25日(火) 東京・品川プリンス ステラボール

チケット一般発売日:2018年9月2日(日)

RELEASE

「HOPE IN BLACK」

「HOPE IN BLACK」

(Universal Sigma)
2018年10月31日(水) Release!
CD情報
  • 森朋之

    TEXT

    森朋之

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