1st EP「ベッドサイドミュージックep」のリリースに続き、今年4月には日比谷野外大音楽堂でフレンズのフレンズをゲストに招いたイベント「フレンズのフレンズ大集合~日比谷野音でコラボ祭~」を大成功に導くなど、着実にスケールアップを果たしているフレンズが1st Full Album「コン・パーチ!」を発表。「NO BITTER LIFE」(サッポロビール「ホワイトベルグ」TV CMソング)、「TITLE ROLE」(2018年冬公開 映画「ヌヌ子の聖☆戦」挿入歌)などを含む本作は、フレンズのカラフルな音楽性、メンバー5人の楽しい雰囲気が詰まった作品に仕上がっている。
9月30日からは全国ツアー「~コン・パーチ! Release Tour~ シチュエーション・コメディ season3」がスタート。東京ドームのワンマンライブという目標に少しずつ、確実に近づいている5人に“フレンズのライブ”とアルバム「コン・パーチ!」について話を聞いた。
9月30日からは全国ツアー「~コン・パーチ! Release Tour~ シチュエーション・コメディ season3」がスタート。東京ドームのワンマンライブという目標に少しずつ、確実に近づいている5人に“フレンズのライブ”とアルバム「コン・パーチ!」について話を聞いた。
──前回取材させてもらったのは、2017年3月の「べビー誕生!」のリリースのとき。1年4ヶ月が経って、日比谷野外大音楽堂をソールドアウトさせるなど、バンドの状況も大きく変わりました。ライブに対する意識も変わってきたのでは?
おかもとえみ(Vo)そうですね。ワンマンライブに関しては、お客さんとの距離がどんどん近くなってきて。1年くらい前は「フレンズってどんな感じかな?」という雰囲気の人も多かったけど、いまは自分たちのライブを楽しみにしてくれてる人が増えた印象ですね。
ひろせひろせ(MC/Key)ずっと楽しいことを提示してきたと思っているんですが、いまはそれをちゃんと受け止めてくれてる人がたくさんいて。SNSなどで意見を言ってくれる人も増えているんですけど、そのこと自体、1年前とはぜんぜん違いますからね。「ひろせさん、MCすべってましたね」とか。
全員ハハハハハ!
ひろせ(笑)どう感じるかはお客さん次第だから、どんな感想でも嬉しいんですけどね。自分たちはいい曲を作って、一生懸命に演奏するだけなので。
──“お客さんにこんな気持ちになってもらいたい”という理想のイメージはあるんですか?
ひろせずっと思っているのは、他のエンタメと同じように、終わったあとでいろんなことを感じたり、思い出せるようなライブをしたいということ。他のアーティストのライブに行くと「この曲、そんなに気にしてなかったけど、すごくいいな」と思ったりするじゃないですか。そうすると、ライブが終わった後も帰り道で曲を聴いたり、セットリストをチェックして「こういうつなぎ方をしてたな」とか「MCでこんなこと話してたな」と思い出したりするんですよね。自分たちもそういうものを提示したいんです。ただ楽しい、ただおもしろいだけでもいいんだけど、そのなかでいろんな感情が生まれたらいいなと。
三浦太郎(Gt)ずっと「楽しいことをやりたい、楽しませたい」と考えてライブをやってきたんですけど、お客さんの人数が増えたり、会場が大きくなるにつれて、「もっとこうしたほうがいいな」と気になるところも出て来て。そういう時期を経て、いま思っているのは「やっぱりフレンズは変わらない方がいい。楽しいことをやるべき」ということなんです。まずが自分たちが楽しく演奏して、それを観て、聴いてくれてる人たちも楽しくなって。そういう触れ合いみたいなものが大事なんじゃないかなと。
長島涼平(Ba)結成からしばらくは自分たちだけが楽しいというか(笑)、ステージのなかで完結していたところがあった気がするんですよ。でも、ライブの規模が大きくなるにつれて、自然とお客さんと一緒に楽しめるようになってきて。最近は「それに伴う責任感みたいなものもあるな」と思ってますね。初めて観る人、以前から応援してくれてる人が同じくらいの熱で楽しめるライブをやらなくちゃいけないっていう。
SEKIGUCHI LOUIE(Dr)1st Full Album「コン・パーチ!」もそうなんだけど、フレンズにはいろんなタイプの曲があるんですよね。ハッピーな曲もあれば切ない曲もあるから、ドラマーとしてもそれを感情豊かに表現できるようになりたいと思ってます。いまの時点でどれだけ出来ているかわからないけど、ライブのなかで、お客さんにいろんな感情になってほしいので。
──アルバム「コン・パーチ!」にも喜怒哀楽を表現した楽曲が揃ってますからね。いや“怒”の曲はないか。
おかもと全部“怒”の曲かもしれないですよ(笑)。曲の幅が広がるにつれて「しっかりお客さんに届けたい」という気持ちも強くなってますね。「届け!」という思いが濃くなればなるほど、みんなの顔を見ながら歌うことも増えて。楽しい曲はより楽しく、切ない曲はより切なく届けることで、何かを受け取ってほしんですよね。「ちゃんと届いた」と感じられるときは、歌って良かったなって思うので。
──なるほど。アルバムのリードトラック「常夏ヴァカンス」はどんな感情を届けたいと思って書いた曲なんですか?
おかもと「常夏ヴァカンス」は「イケメンがイケメンのことを歌ったらどうなるかな?」と思って作り始めたんですよ(笑)。もともとは私が歌うつもりではなくて、男性アイドルに歌ってほしいなっていうイメージだったので。だからアルバムに収録されているバージョンも、リードボーカルが3人(おかもと、ひろせ、三浦)いるんです。
──三浦さん、ひろせさんのイケメンぶりが感じられる曲ですからね。
おかもとそうそう。中村獅童似(ひろせ)と昭和の名俳優(三浦)なので。
ひろせ・三浦……。
長島否定しないんだ(笑)。