2018年7月10日に活動開始を発表してから5年を迎えた4人組ヴィジュアル系ロックバンド、Chanty(シャンティ)。この5年間は決して順調だったとは言い難く、予期せぬ事態に見舞われたことも。そんな逆境もメンバーの結束力で乗り越えてきた彼ら。今年も結成日の9月16日TSUTAYA O-WESTにてChanty 5th Anniversary Oneman「Chantyの世界へようこそ」を開催!9月末には2ndミニアルバムのリリース予定も。芥(Vo)と成人(Dr)の2人にインタビュー!
──5年前の7月10日、活動開始を発表した時はどんな気持ちでしたか?
Dr. 成人
もちろん希望に満ち溢れていて。発表するにあたって、みんなと“もうすぐだね!”ってLINEしてたのを鮮明に覚えてますね。
Vo. 芥
“具合悪くなってきた”ってみんな言ってたよね。
──緊張し過ぎて(笑)。その時のバンドの夢って何でした?
Dr. 成人
バンドとして掲げたデカい夢なんてあったっけ?(笑)
Vo. 芥
なかったよね。今でこそ、周年ライブはO-WESTで毎年やりたいっていうのがありますけど。当初はその都度、出てきた目標に向かっていくぐらいで。1つの大きな目標に絞る強さもあると思うんですけど、うちはそういう感じじゃないですね。ロングスパンの目標を立てるのが苦手なんですよ。
──でも“このメンバーとならやっていけるな!”という確信はあったんですか?
Vo. 芥
いや、“やっていけるかなあ?”っていう気持ちのほうが大きくて、“絶対大丈夫!”とは思わなかったですね。(笑)
Dr. 成人
確かにね(笑)
Vo. 芥
Chantyって欠落した人間たちの集まりなので(笑)。ただ、「終わりの始まり」(1stシングル)っていう曲ができた時に、“ああ、この曲を生み出すためにこのバンドはできたかも”と思ったんですよ。その時の衝撃だけが確信だったかな。
Dr. 成人
それ当時からずっと言ってたね。
Vo. 芥
スタジオでたまたま“一回これ合わせてみよう”って言ってやったら30分くらいでバーッとできたんですよね。
Dr. 成人
その衝撃はみんなあって、“これ絶対にリード曲だね!”ってなりましたね。
──実際に活動が始まってから最初のターニングポイントとなったのはいつですか?
Vo. 芥
やっぱり1周年ライブのO-WESTでのワンマンじゃない?
Dr. 成人
1年目はそこを目標にしてやってたしね。
Vo. 芥
成人が1曲目から間違ってね、緊張のあまり。
Dr. 成人
そうなんですよ(苦笑)。カウントして入ったはいいんだけど急にフレーズが飛んじゃって。演出でステージの幕が閉まってたからお客さんには見えなかったんですけど、みんな後ろ向いて“大丈夫、頑張れ、頑張れ!”とジェスチャーしてくれて(笑)
Vo. 芥
客席からはシルエットが映っている状態だったので、たぶんその時だけみんなの首がちょっと変な方向に動いたと思います(全員爆笑)
Dr. 成人
すごい緊張しいなんですよ(苦笑)
Vo. 芥
投下幕がバッと落ちた時の解放感はいまだに忘れられないですね。ライブ中にここで毎年やりたいなと思って、何の相談もなしに僕が“毎年やります”って言っちゃったんですよ。そこで“WEST”っていう1つの巨大な壁が現れたんですけど。終わったら成人くん泣いてましたね。
Dr. 成人
自分のバンドでWESTに立つのが昔からの夢だったので、それがChantyで叶ったのと、ライブが終わった後のエンドロールを見てたら1年間のことを走馬灯のように思い出したんですよね。
Vo. 芥
あれはいい涙だったね。
──次のターニングポイントと言いますと?
Vo. 芥
次はどこだろう?初のワンマンツアーかな。バンドの規模感のわりにいっぱい廻ったんですよ、十何箇所くらい。その初ワンマンツアーの新宿ReNYでのファイナルは自分史に残るライブだったんですよね、“俺カッコ良かったな”って(全員爆笑)。あんまりどのライブが特別だったとも言いたくないし、自分のことを褒めないんですけど。あの日は俺カッコ良くなかった?
Dr. 成人
ん~、そこまで覚えてないけど(笑)
Vo. 芥
その時は成人くん、泣かなかったです。笑顔でした(笑)。野中くん(Ba)もさ、“こんな楽しい時間は初めて”と言ってたよね。あ、うちの野中くん、ライブ後はいつも冷静なことが多くて、あまり表情に出さないタイプなんですよ。その野中くんがめちゃくちゃテンション高くて、ああ、全員がかっこいいライブしたんだなって。
Dr. 成人
ワンマンを連続してやったことで得られるものが多くて。廻った分の成果を感じましたね。
Vo. 芥
ファイナルだから集大成を観せるっていうのはあんまり好きじゃなくて。ファイナルも成長の途中というか、そこからまた新たにスタートする気持ちでみんな臨んでたから、“ああ、未来を見てるバンドなんだな”って思いましたね。