──その後、バンドの転機となったのは……。
Vo. 芥
やっぱり活動休止じゃない?その前にもいろいろありましたけど、活動が止まったのはでかいですよね。
──当然、予期せぬことだったと思うんですけど、そこで解散は考えなかったようですね?
Vo. 芥
そのせいにしたくないっていうのがあって。でもそれはたぶん強がりに近いところがあったと思います。
Dr. 成人
いつ戻ってくると明確には言えなかったし。けど“解散はしない”と言ってないと自分たちも納得できないというか。
Vo. 芥
言霊だよね。言っとけば何とかなるんじゃないかっていう。その後、4周年のタイミングでWESTをやらせてもらえることが決まって、そこに向けて猛進的に進んでいったんですけど。今思い返すと、みんなただ“続けたい”と思ってただけで、どういう意味で続けたいかっていうのはメンバーそれぞれ違ってたと思うんですよ。たとえば、変わらないChantyを観せたいとか、せっかくだから進化したChantyを観せたいとか、自分自身の殻を破って生まれ変わりたいとか。実はそれぞれの野心が見え隠れしてて。千歳くん(Gt)なんかぶっ倒れそうになるくらいギターと向き合ってたしね。それぞれが何かと向き合ってた。活動休止したことによって、己の欲が出始めたのがそのタイミングだったかなと思います。
──4周年のアニバーサリーライブで復活を果たした時はどうでしたか?
Vo. 芥
どっちかというと復活劇の意味合いが大きくて、純粋なアニバーサリーじゃなかったんですよね。だから僕らのライブへの臨み方も、“ありがとう”の意味合いも違ったし。もちろんお客さんの臨み方も違ったと思うんですよ。異様な空気だったなとは思います。
Dr. 成人
メンバーもお客さんもみんなどこか探ってる感じというか。僕らはそんなアクションを見せてないつもりでも。思い描く理想に届ききらなかった部分もあって。今日というライブを噛み締めてまた新たな気持ちでやっていかなきゃいけないなと思いましたね。
Vo. 芥
僕は、最後に「おまじない」(会場限定シングル『比較対象』カップリング曲)という曲をやった時に、この曲をちゃんとみんなに伝えられたから今年はこれで良かったのかなって思えましたね。
──復活から1年が経ち、現在は9月末にリリース予定のミニアルバムを制作中だそうですね?
Dr. 成人
うちの作り方として最近はコンセプトを立てたりしないんですよ。今回も自分たちがやりたいことを詰め込んだ結果が出てくるのかなって思ってます。
Vo. 芥
作ってる途中には気づかないけどさ、できあがった時にわかるんだよね。
──“ああ、こういう作品になったのか”“今こういうことが表現したかったんだな”と客観的にわかると。
Vo. 芥
そうです。僕が最終的に曲順を考えるんですね。言葉並べじゃないですけど、上がった曲を並べた時に“ああ、これだ!”って。
──ちなみに今個人的にはどんな曲を作りたいなと思っていますか?
Vo. 芥
ボーカルに関してはたぶん、比較的情熱的な表現が多くなるんじゃないかなっていう気はしてます。
Dr. 成人
あ、そう。俺的にはしっとりした曲がやりたいなと思ってたんだけど。ボーカルがパッションって言うならパッションで!(笑)
Vo. 芥
あ、じゃあしっとりしようかな(笑)どんな感じになるか楽しみにしててもらいたいですね。
──9月16日にTSUTAYA O-WESTでChanty 5th Anniversary Oneman「Chantyの世界へようこそ」が行われますね。先ほどのお話からも、昨年の4周年ライブの時とはまた違った気持ちで臨めそうですね?
Dr. 成人
そうですね。本当に素直な気持ちで向き合いたいなと思ってます。毎年この日を大事にやってきてるので、5年間歩む中でChantyに携わってくれた人たちに集まってもらい、一緒に楽しい時間を過ごせたらいいですね。
Vo. 芥
5周年、たぶんめっちゃカッコいいと思うんで。
──自分が?(笑)
Vo. 芥
そうです!もちろんバンドも!!珍しいんですよ、こんなこと言うの。
Dr. 成人
確かに。なかなか言わないですね。
Vo. 芥
ザ・ネガティヴな僕が言うんだから、たぶんカッコいいですねっ!たまにはそう言っておかないと。みんなわかってるから、無理してんなって(笑)
PRESENT
メンバー直筆サイン入りチェキを2名様にプレゼント!
受付は終了しました