今までやったことがない、水を使った演出も考えてます。早い時間に来て遊んでもらえるように、周りにお店も出せたら。
──では、最後にあらためて。河口湖ステラシアターという会場を活かしてやってみたいことをもう少し聞かせてもらえますか?
天井が開けられたりステージの後ろを野外にできたり仕掛けが面白いのも利点なので、上手く使いたい。場内の移動も自由にしやすいし、いろいろやれそうです。美術もリハもライヴ前の仕込みがしっかりできるのも嬉しい。今までやったことがない、水を使った演出も考えてたりします。水面とか光や影の揺らぎを表現したり反射させたり、そういうことに興味があるんですよね。
──自然に近いものということですか?
そうですね。自然現象を目指してやりたい。安全はもちろん考慮しつつも、強烈な超常現象を目の当たりにするっていう体験。それならエンタメにできるので。直近だと、去年の日食が衝撃だったんですけど、ものすごいエネルギーを感じたりするじゃないですか。温度や音が変わって暗くなってこの世が終わっていく感じで、そのあとまた再生していくっていう。そういうのをライヴでできたらなって思います。
──もちろん『ガラパゴス』からの曲も。
たくさんやる予定です。ツボを突いた表現がしやすそう、特に「愛しいものたちへ」「キイロのうた」とか。「南方熊楠」はずっとループさせられそうな気持ちよさがあるし、『ジパング』に入ってる「西玉夫」も水を使う演出には合いそう。多摩川にいたアザラシのタマちゃんに横浜市が住民票をプレゼントしたときの名前なんですけど、けっこうきれいな曲なんですよ(笑)。
──『ガラパゴス』のレコ発という意味合いはさほどなく。
あくまでショーですね。新曲もやるし、合いそうな昔の曲もやる。ちなみに「キイロのうた」(コムアイが初出演する映画『猫は抱くもの』劇中歌)は初めて私が本格的にメロディを作ったこともあって映画のために書いたので、すごく思い入れがあるんですよ。脚本を何回も読んで、自分で役としてもストーリーを感じながら、登場人物みんなに必要な曲にしたくて。みんなが固執してるものを手放せるようにしたかった。だから、堅いものをほどくみたいな音楽になってるかなと思います。この曲もそうだし、今やってることが。東京から離れた場所でやれるのも楽しみ。来てくれる時点でお客さんはそういう準備ができてるんじゃないかなと。せっかく遠くから集まってくれるんで早い時間に来て遊んでもらえるように、周りにお店も出せたら。グッズもいろいろ作りたいと考えてるので、楽しみにしててください!
PRESENT
直筆サイン入り【名画ニッコウ座】限定トートバッグを2名様に!
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