超個性派ラッパー3人で結成されたSUSHIBOYS。結成わずか1年半で雑誌の表紙を飾ったり、岡崎体育、DAOKO、りりぽんこと須藤凜々花からも支持されている彼ら。そんなSUSHIBOYSが4月25日に初の全国流通盤となる1stミニアルバム『WASABI』をリリースする。今回は本作を引っさげて開催される東名阪ツアーの話を中心に、彼らの抱えている野望について語ってもらった。
──6月23日・名古屋から始まる「"WASABI" Release Tour 2018」はSUSHIBOYSにとって初のツアーですね。
サンテナ
……そうですね、戦争だと思ってます。
──戦争?
サンテナ
ドカーンっと、全国に自分たちの存在を知らしめるためのツアーだと思ってます。戦うわけじゃないですけど、地方のお客さんを確実にロックしなければいけないっていう、いわば俺らにとっては戦国時代の突入っす。
エビデンス
失うものなんて何もないので、自分たちの好きなように楽しんでやります!
──リリースイベントは去年の『NIGIRI』以来。あの時は渋谷のタワーレコードにお客さんが入りきらないほどの大盛況でしたね。
ファームハウス
作品に自信を持ってたし、聴けば気に入ってもらえる自信はあったんですけど、あそこまで人が来ると思わなかった。改めてインターネットの凄さとみんなのアンテナの高さに驚きました。
──その後も着実に動員を増やしていって。
ファームハウス
MAGiC BOYZさんなど他のアーティストとの対バンにも結構出させてもらって。そこでSUSHIBOYSを初めて観た方々が評価してくれたのは大きいですね。
エビデンス
そうそう!ファンがついてくれるようなライヴを出来てるのは嬉しいです。
──僕は3月3日の渋谷WWW Xで初めてライヴを拝見したんですけど、エンターテイメント性が高くて。「もう一度、ライヴを観に行きたい」と思うお客さんの気持ちはすごくわかりました。
ファームハウス
正直言うと、自分たち的にはステージングもそうですし、ライヴとしてのオリジナリティが欠けてるなって感じる部分がすごくあって。今はそれを模索してるところです。
──いやいや、オリジナリティは高いと思いますよ。
ファームハウス
あっそうですか!じゃあ、素の自分たちが結構オリジナリティ出てるってことなんですかね。
──むしろ濃いぐらいですよ。
ファームハウス
良いダシ出てよかったぁ(笑)。
サンテナ
やっぱ、武器がないと戦争は勝てねぇからな。
ファームハウス
他のアーティストと差別化できるように。これからはロックバンドと一緒にライヴをして、HIPHOPの枠じゃないところにも挑戦していきたいっすね。
──それこそ、今回のツアーは全てロックバンドを対バン相手に選んだのが面白いですよね。
サンテナ
バンドとHIPHOPのお客さんって、全然層が違うと思ったんです。だからこそHIPHOPの畑だけでライヴをしていてもダメで。ある意味、バンドと戦っていくのは日本の音楽シーンで勝ち残るための必須条件なんですよね。
──先ほどサンテナさんは「戦争」と仰ってましたけど、バンドと対バンする上でHIPHOPの勝機ってなんだと思いますか?
サンテナ
バンドの人ってステージで動けないじゃないですか。特にドラムの人はイスに座り続けなきゃいけない。だけど俺らはマイク1本でステージを動き回れるので、表現の自由度が高いんじゃないかなって。そこを活かせたら勝てるんじゃないかと。
エビデンス
とにかくバンドやJ-POPの壁を壊したい。これからの音楽シーンを俺たちが先頭に立って盛り上げていきたいです。