──(笑)ご自身で特に印象に残ってる曲をあげるとすると?
やっぱり『贈り歌』ですかね。今回、両親が見にきてくれたんですよ。両親がどこの席にいるのかはわからなかったんですけど、きっと正面にいるんだろうと思っていました。一番は両親に向けた歌詞なので、正面に向かって、<聞いてる?>って思いながら歌ってました(笑)
──どんな気持ちで歌いました?
改めて、学生の頃、そして、今もありがとうねっていう気持ちで歌ってました。私の"歌いたい"っていう夢に対して反対はしてなかったんですけど、どことなく、所詮は夢だからっていう感じで、結構、自由にやらせてくれてて。オーディションに受かったときは<おめでとう。本当にお前は運だけはいいな>って言われましたけど(笑)、車の中でCDを流したりしてくれてますし、今もずっと応援してくれてます。あと、今回、母親がお弁当を作って来てくれたんです。前日に父から<ママがおいなりさんと唐揚げを作ってくらしいけど大丈夫か>って電話があって、大丈夫だけど、そんなに大量にはいらないよ、気持ちだけでいいからねって言って、お弁当をもらいました。久しぶりに食べましたが、相変わらず、普通でした(笑)。でも懐かしい味だなってほっこりしました。一番美味しかったのはきゅうりの漬物でしたけど、まさか作ってくれるとは思ってなかったので、嬉しかったです。
──いい話ですね。MCでは「オーディションから今日で丸4年です」と語ってました。
今年に入って、武道館でやるセットリストが決まったくらいから、ライブで何を言おうかなってことをゆっくりと時間をかけて考えていました。『思い返せば、そうだ!公演の日って、オーディションに受かった日だ!!』って改めて気づいたりして。初めて武道館の会場に入ったのも、2014年2月に開催されたスフィアさんの5周年ライブだったんです。まだオーディション中だったんですけど、<うちの事務所のアーティストが出るから良かったらどう?>って見学させてもらいました。あの時は一般の素人の女の子だった私が、3年間の活動を経て、自分がスフィアさんがあの時いたステージと同じ場所に立ってるって考えたら、すごく感慨深いなって思いましたね。しかも、私、もともとスフィアさんの大ファンなんです。雲の上の存在のように思っていた方達が、今、事務所の先輩で、同じ世界に立たせてもらってると思うと、歌を諦めずにやってきて良かったなって思いました
──ライブを終えての総括をすると?
これまではMCで『不安だ。不安だ』って言うことが多かったんです。歌うこと以外に堂々と自信が持てなくて。MCが自分の中でうまくいったって思うことはあまりなかったし、自分が楽しむよりも、完璧にやらなきゃっていうような気持ちでずっと挑んでいたんです。でも、バンドメンバーやスタッフさんたちと相談していく中で、だんだんと不安や悩みが解消されていって。武道館も、最初はもちろん、見に来てくれた皆さんをちゃんと楽しませられるかなっていう不安はあったんですけど、今までで一番楽しくライブができたんです。いつもは『まだ4曲目だ』とか、『やっとバラードだ』とか、内心で思っていたことがあったんですけど。でも、今回の武道館は、15曲目の『プライド革命』を歌う前くらいに、『あ、もう残り2曲で終わっちゃうのか』って初めて思って。アーテイストさんがよく言う、『もう終わっちゃうよ。さみしいよ』って言う気持ちがやっとわかったんです。こういう風に思えたから、今後はもう大丈夫だって思えるようになりました。今までの不安はなくなって、武道館で感じた気持ちのまま、夏もいけるなという。新しい自信がつきましたね。
──武道館で夏の全国ホールツアーの開催を発表しましたがどんなツアーになりそうですか?
ホールツアーは初めてですし、規模も一段と大きくなったので、いろんな会場で歌えるのが楽しみです!デビューする前は、歌えればいいって思ってましたけど、実際にお仕事として、歌うだけじゃいけないっていうことも知りました。大変だなっていうこともありましたけど、それがあるからこそ、次に繋げられるし、ファンの方も応援してくださるしということを知ったので、ホールツアーでは今まで忘れていたものを思い出しながら挑みたいなって思ってます。
──その「大変だな」って思うこと、「今まで忘れていたもの」というのは?
大変だなっていうのは、歌うだけじゃない、MCとか進行とか煽りとかの部分です。でも、今回は、何が言いたいのかを事前にしっかりと考えて、自分の言葉でゆっくり、歌と一緒に伝えられたかなって思うし、タイトル通り、みんなとアイコンタクトをとりながら、私の愛をみんなに届けることができたなと思っていて。これを継続していきたいと思ってます。忘れていたものっていうのは……1回、自分の中で不安だったものとかが出ちゃうと、目の前一直線しか見れなくなっちゃうんです。それで悩んだことがあったんですけど、マネージャーさんに『CHiCOだけが頑張ってるんじゃないんだからね』っていう話をしてもらって。改めて、応援してくれているみんながいて、スタッフさんやバンドメンバーがついてきてくれているっていうことを忘れないようにしようって思いました。気づけば周りにはいろんな人が背中を支えてくれてるっていうことを忘れがちだったので、そういうことを思い出しながら、挑めたらいいなと思います。
──ツアーで何か楽しみにしてることはありますか?
各地のご飯や観光も楽しみなんですけど、各会場の合いの手が気になります。『私、アイドル宣言』は、武道館は自分が想像した以上にすごかったんですけど、各会場になるとどうなるのかが気になります。また、武道館を経て、ホールでやるチコハニのライブはまた違うんだっていう、新たなことに気づいてもらえたらいいなって思います。今回のライブでバンドメンバーとの絆が一段と深まった気がしていて。アコースティックギターの練習中にキーボードのcakeさんやギターの中西さんはじめ、みんながアドバイスをくれたんです。歌以外のアドバイスをもらうことは今までなかったので、改めて近くなれたなって思いますし。今回の武道館ではバンドメンバーともアイコンタクトがたくさんできたので、ホールツアーで活かせたらいいなと思います。
──2年連続の日比谷野外大音楽堂が待ってますが、去年と全く同じ日なんですよね。
すごいですよね。去年はいろんなアーティストさんをゲストで呼んだりして。お祭り騒ぎができたので、今回も楽しい野外ライブになるかなと今からワクワクしています!夏休みの最後のイベントとして、みんなと一緒に楽しくできたらいいなと思いますし、また可愛い衣装をみんなに見てもらえたらいいなと思います。あと、去年のワンマンは、最終的には雨が止んだんですけど、足元が悪かったので、今年こそは晴れて欲しいです!太陽の下で、野外らしい夏の空気を感じながらやれたらいいなと思います。
──最後に、足を運ぶお客さんにメッセージをお願いします。
ホールツアーは、武道館ワンマンをへて、一回り成長したチコハニを見てもらいたいです。
野音は、せっかくの野外なので、夏をしっかりと感じて、ただただ楽しんでもらいたいです。去年はカップルできてくださってる方もいたんですよ。浴衣で一緒にきてくれている大人のカップルを目撃して。『ホーリーフラッグ』を歌いながら、ライブもデートスポットに入るんだって思ったので、ぜひ、チコハニの野外ライブをデートスポットとして遊びにきてくれたらいいなと思います。もちろん、一人でも、友達と一緒でも大歓迎です!<みんなとライブを作る>っていう目標はずっと継続しつつ、去年よりもさらに熱いライブにしたいと思います。
野音は、せっかくの野外なので、夏をしっかりと感じて、ただただ楽しんでもらいたいです。去年はカップルできてくださってる方もいたんですよ。浴衣で一緒にきてくれている大人のカップルを目撃して。『ホーリーフラッグ』を歌いながら、ライブもデートスポットに入るんだって思ったので、ぜひ、チコハニの野外ライブをデートスポットとして遊びにきてくれたらいいなと思います。もちろん、一人でも、友達と一緒でも大歓迎です!<みんなとライブを作る>っていう目標はずっと継続しつつ、去年よりもさらに熱いライブにしたいと思います。
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