進化を遂げるプラネタリウムライヴ『LIVE in the DARK』。その魅力をイベントプロデューサー佐野大介に訊いた

インタビュー | 2018.03.19 15:00

──『LIVE in the DARK』を追いかけるように、新しいかたちのプラネタリウムコンサートはこれからもっと増えていくんじゃないかと思うのですが、4月20日のVol.5となるTHREE1989のライヴの見どころを教えていただけますか?
ダンスミュージックのグルーヴを持っているシティポップバンドなんですけど、彼らの「High Times」という曲が個人的に久々にはまってしまって。今までは安藤裕子さんをはじめ、アーティストの名前を借りてこのイベントを広めようとしていた立場だったのが、もしかしたらこのイベントがTHREE1989という若いバンドにとって、このイベントが次につながる何かのきっかけになるんじゃないか?っていうちょっとした恩返し…と言ったら厚かましい話なのですが、そういう想いもあってブッキングしました。彼らの楽曲は"都会の夜のドライブ"というイメージがあるので、今回は大人の夜のドライブデートって感じにしようとメンバーとは話をしていて、よくPVでも使われる手法ですけど、高速道路のタイムラプス映像みたいなものってあるじゃないですか。それをプラネタリウムで体験してもらう演出は、ライヴの中でいいポイントに置こうと思っています。そういうところは今までみたいにゆっくり変化する映像だけではなく、インパクトのある映像も多いので、好みはあるかもしれませんが期待していただければと思います。今までは月、花びら、海、森とかいわゆる風景が多かったのですが、それよりも都会感を意識した夜にしたいと考えています。

Vol.5 2018年4月20日出演 THREE1989

High Times - Lyric Video / THREE1989

──ブッキングも含め、そういうところも新たな試みなのですね。『LIVE in the DARK』で、今後やってみたいことは他にありますか?
実は、5月25日から毎週金曜日の夜に『LIVE in the DARK-w/Qartet-』として定期公演が決まりました。有名アーティストを招いている実施している本家の『LIVE in the DARK』はアーティストのスケジュールありきなので定期公演ができないのですが、毎週金曜の夜は弦楽奏者(カルテット)を起用して、"生ライヴ"の日として定期公演として開催します。音楽家のharuka nakamuraさんに約1時間分の曲をこのライヴのために書き下ろしていただきます。新しい生のプラネタリウムコンテンツとして、価格も『LIVE in the DARK』よりも少し安く設定して、"毎週金曜の夜は仕事が終わったらプラネタリウムに音楽を聴きに行く"という文化を作っていきたいと考えています。ちなみに、これは一切音響機材を入れないアンプラグドでやります。最初は機材を入れないといい音が出ないんじゃないかと心配していたのですが、今回お願いするカルテットにプラネタリウム"天空"に来ていただいて実際に演奏してもらったら、びっくりするぐらい音が反響して良くて。それもある意味、生だし、そういう整音されていない、ありのままの音の姿を感じてもらえると思っています。それも暗闇で。都会にいたら、星空を見るって非日常体験じゃないですか。暗闇で音楽を聴くってことも非日常体験ですよね。そのふたつの非日常体験を合わせて、日常の中にある非日常体験を体験するプラネタリウムコンテンツとして、しっかりアピールしていきたいと考えています。
Vol.2 2017年7月20日 Schroeder-Headz
Vol.4 2018年2月16日SPECIAL OTHERS ACOUSTIC

コニカミノルタプラネタリウム"天空"。手前の3席が三日月シート

公演情報

DISK GARAGE公演

『LIVE in the DARK』

2018年4月20日(金)
東京・コニカミノルタプラネタリウム”天空”in 東京スカイツリータウン

開演19:30 / 21:30[1日2回公演]
<出演>THREE1989
チケット一般発売:2018年2月15日(木)

定期公演『LIVE in the DARK-w/Qartet-』

一般的な音楽ライブとは異なり、マイクやスピーカーといった音響機器を一切使用せず、完全なアンプラグド環境で、ありのままの“音”を楽しむライブイベント。
演奏には弦楽四重奏(カルテット)を起用し、美しい弦楽の旋律と、コニカミノルタが誇る“リアルで美しい星空”を楽しむことにフォーカスした、唯一無二の音楽ライブを実現します。

本公演では昨年のリニューアルでプラネタリウム“天空”に新たに登場した限定3席のプレミアムシート『三日月シート』の鑑賞チケットも販売。特別なライブをさらに特別環境で楽しむこともできます。

<日程>2018年5月25日(金)~毎週金曜夜に実施
<時間>
1st Stage 20:00開演(19:45開場)
2nd Stage 21:15開演(21:00開場)

イベント詳細はこちら

  • 取材

    山口智男

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