──状況がどんどん良くなっているというのは、フォーリミがまさにそうで。4月と5月に、10周年記念のでっかいライブがあります。関東は、4月29日の横浜アリーナ。
GEN
でかいところでやりますね。
──武道館をやって、次は横浜アリーナだという、自然な流れですか。
GEN
自然な流れかどうかは、よくわかんないですけど。武道館をやって、僕らはやっぱりライブハウスで育ってきたバンドなので、ライブハウスでやることが一番正しいという気持ちがあったんですけど。去年Hi-STANDARDのツアーに参加して、ああいうバンドにはデカ箱を売り切るパワーと、それに伴ういいエネルギーがあると思ったんですよ。周りの先輩たちも、ハイスタのツアー中はみんなうれしそうで、キラキラしてたし、やっぱりすごいなと思わされたので。僕らもそうなりたいなということですかね。
──うんうん。なるほど。
GEN
昔はこういう大きいアリーナには、ネガティブなイメージがあったんですけど。去年SiMが10-FEETと僕らのスリーマンで企画をやってくれたり、ハイスタのツアーがあったりとかで、大きいところは大きいところで面白いなと。僕らみたいなバンドがこういう大きいところでやっていいんだということを見せてもらったし、今度は僕らが見せたいなという感じですかね。
──結局、ライブハウスになると思いますけどね。フォーリミがそこに立てば。
GEN
そうしたいと思ってます。…まあでも、ここまで来たなって感じですね。
──10周年の特別なライブ。それぞれの抱負を。
RYU-TA
10周年のお祭りという感じなので、僕らと、ファンのみんなと、チームと、全員で作り上げて、本当に楽しく終わりたいです。楽しく準備して、祭りをして、楽しく終わって、という流れができるといいなと思います。みんな幸せに、10周年の幕開けをしたいなと思います。
HIROKAZ
ハイスタは、こういうでかいところに対バンを呼んで、いい意味で雑に使えてるという、遊び心がすごいなと思ったので。僕らはワンマンですけど、武道館の時みたいに“やるぞ!”という感じじゃなくて、もうちょっとラフに、楽しんでやれればいいかなと思います。
KOUHEI
でかいところでは、でかいところでしかできないいろんな演出ができるので。僕ららしさが失われない程度に、ちゃんと演出も盛り込んで、それを含めてライブハウスにできればいいなと思ってます。今までのZepp 2DAYSとか、武道館とか、ヨンフェスもそうですけど、来てくれた人が思い出として、鮮明に覚えてることってあると思うんですよ。そういう思い出になるような、衝撃を与えられるライブにしたいなと思って、これからいろいろ考えます。
──楽しみにしてます。じゃあ、3月に出るシングルの話をしましょうか。これ、ダブルリード曲ということでいいのかな。
GEN
そうですね。
──まずはテレビ東京系ドラマ24『オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~』オープニングテーマの「My HERO」。スカッとして、キュンとして、元気が出る、めちゃめちゃいい曲。しかもこれ、史上最速テンポのドラマ主題歌じゃないか(笑)。
GEN
地上波のドラマ主題歌で、こんなにずっとドコドコしてるのはないかもしれない(笑)。
──これは書き下ろし?
GEN
一応あったんですよ、デモの状態で。それを、主題歌に決まってから最後に歌詞を書いたって感じですね。書き下ろしではないけど、うまくハマっていい感じになりました。
KOUHEI
歌詞はドラマに合わせた部分はあると思うんですけど、もともと“こういうシングルを作れたらいいよね”という感じで作ってたら、それがたまたまハマったということで。
──こういう高速ラウド・チューンがテレビでばんばん流れるの、すごくいいと思う。超インパクト。
KOUHEI
うれしいですね。
──ちなみに、みんなジャンプ読者ですか。
GEN
読んでましたね。
KOUHEI
毎週買ってました。ちゃんと全部読む人だったんで、立ち読みだと1時間ぐらいかかっちゃうじゃないですか。だから買ってましたね。
──心のベストワン作品は?
KOUHEI
「NARUTO-ナルト-」かなー。世代的に「NARUTO-ナルト-」「ONE PIECE」なんですけど、ナルト派とワンピース派って分かれるじゃないですか。
GEN
どっちか、という感じだったね。
HIROKAZ
俺はあんまり「NARUTO-ナルト-」は読んでない。
KOUHEI
まあ、ワンピース派のほうが普通だったというか。でも俺は「NARUTO-ナルト-」のほうが好きだった。最初から読んでたというのもあるかもしれないけど。
GEN
「NARUTO-ナルト‐」が始まった時はけっこう衝撃で、懸賞ハガキでも1位にしたもんな。斬新だなー、忍者か、と思って。「NINKU -忍空-」以来だな、この世界観すげえなと思った。
──そしてもう1曲「夕凪」は、むちゃくちゃエモい感じ。こっちもむちゃくちゃかっこいい。
GEN
こっちは、サビのメロディの符割が独特かなと思いますね。普通はこうしないだろう、という音符の数だと思います。ブレスの位置も変ですし。思いついた時にそうなってたんで、これでいこうってなりました。
──しかも、フォーリミで漢字タイトルの曲は初めてという。
GEN
そうなんですよ。いろんなことが、許せるようになってきまして。
RYU-TA
解禁しました。
GEN
昔は嫌だったんですよ。日本語の歌詞を書くようになっても、タイトルはずっと英語でいようと思ってたんですけどね。昔は歌詞カードのデザインも自分でやっていて、英語と日本語が混じるとデザイン的にハマらなかったんですけど、形がカッコいい漢字だったらいいかなと。あと、英語の短い単語だと限界があるので、今後のためにもここで日本語を解禁しておいたほうが、尽きないのかなという気がして。
──面白いなあと思ったのは、普通のシングルCDと、8センチCDと、アナログレコードと、カセットテープまで作っちゃうという。誰のアイディアですかこれ。
GEN
マネージャーが言い出して、僕がそこに乗っかった感じかもしれない。
──カセットって誰が聴くんだって(笑)。でもアイテムとして面白いですよ。8センチCDとかも。
GEN
今の子は、びっくりするんじゃないですか。ナニコレ、面白いって。
──みんなも知らないでしょう。
GEN
僕らは知ってますよ。僕らは全部通ってるんですよ。
HIROKAZ
ちっちゃい頃に、カセットもありましたし。
GEN
アナログからデジタルに移行するまで、絶妙にすべてを見てた世代だと思います。今の子はもう完全にCDで、CDすら聴かないという感じになってると思うんで。こっちはモノとして面白いものを作れば、いいかなって感じです。アナログレコードとか、カセットテープって、A面B面をひっくり返すひと手間がいいですよね。
──全面的に同感です(笑)。
GEN
世の中なんでも便利になって、簡単になってるから、そういう手間がかかることが逆に楽しかったり、おしゃれになったりすると思うので。僕らはあえて、めんどくさいことをしていこうかなと思います。
RYU-TA
1000円だしね。安いんで(笑)、手に取ってみてください。
──今年は10周年のアニバーサリーイヤーとして、これからいろんな企画をやっていくということで。1年間、楽しみにしてますよ。
GEN
そうですね。このあともいろいろありますね。いいニュースがたくさんあると思います。
PRESENT
直筆サイン入りポスターを3名様に!
※転載禁止
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