──ちなみに12年前のKICK THE CAN CREWの野音ライブの記憶はどれくらいありますか?
KREVA 全然覚えてないんだよなあ(笑)
LITTLE あ、バックステージにK-1のマイク・ベルナルドがいて。
──え、なんで?(笑)
MCU 俺が呼んだんだと思いますね(笑)。当時、交流があったので。デカいから客席でも目立っていて。ライブ中も『あ、あそこにマイク・ベルナルドがいる』と思ってましたね。
KREVA それ知らなかったなあ!(笑)
MCU あと、12年前の野音の思い出としては、1曲目に『BREAK 3』という曲をやったんですね。最初に俺だけがステージに出る構成で。その緊張感を思い出すとちょっとゾクッとする。
KREVA それを今回もやりたいというネタ振り?(笑)
MCU 違う、違う(笑)
──いまKICK THE CAN CREWとしてライブをやるときはどういう感覚になりますか?
KREVA 楽しいですよ。MCでも2人に何か振ったら、ちゃんと返してくれるので。LITTLEもけっこうMCでしゃべるようになったし。基本的に楽しいんだけど、やっぱり最初に復活したときがかなり盛り上がった分、時間が経ったいまももう少し盛り上がってほしいなという気持ちにはなりますね。
──やっぱりファンは新曲を待ち望んでるんじゃないですか?
KREVA そりゃそうでしょうね。
──それについていまの段階で言えることはないですか?
KREVA そうですね。どうなんだろう……?いや、誤解を恐れずに言うと、どのジャンルの業界においてもそうだと思うんですけど、待ち望んでくれるお客さんの要望に応えて、いざ用意したら『あ、うっす』みたいな薄い反応になりがちだと思うんですよね(笑)。だからまあ、そのときがきたらスペシャルなものを用意したいとは思いますけどね。
──新曲によってライブにも新しいムードが生まれると思うんですよね。
KREVA まあ、そうですね。でも、いまも昔の曲を掘りながらほぼ新曲をやってるような感覚なんですけどね。
LITTLE (復活した時も)歌ったことのない曲もけっこうあったもんね。
KREVA そう。セットリストに1曲増えるごとの緊張感がヤバい。お客さんもまだ当時の曲を聴きたいという感覚が強いんじゃないかな。
MCU いまのKICK THE CAN CREWはシンプルに楽しくて、程よい緊張感があるのがいいですよね。
──最後にまだこのイベントに行こうか迷っている読者にひとことずついただけたら。
KREVA 俺自身も楽しみだし、選曲やアレンジも含めて、ちょっとレアな感じを見せられると思うので。もちろん、KICK THE CAN CREWのライブも楽しんでもらいたいし。ぜひ遊びに来てほしいですね。
LITTLE 生バンドをバックにライブをするのはソロでもULでもKICK THE CAN CREWでも珍しいので。かなり新鮮だし、KICK THE CAN CREWとしては12年ぶりの野音ですけど、ここからまた始まっていく感じを見せられたらと思います。
MCU これだけのメンツが集まるのも珍しいので。すべての瞬間がサプライズなイベントになると思います。なので、『行けるなら絶対行っとけ』って感じですね。
KREVA そのフレーズをいまおまえが言ったからって、おまえのものになるわけじゃないからね!(笑)
一同 (笑)