ボカロ&アニソン限定のオーディション「ウタカツ!」で見事、第1回目のグランプリを獲得した女性シンガーのCHiCOと、ニコニコ動画上で活動する大人気クリエイター集団、HoneyWoks(通称:ハニワ)とのコラボユニット、CHiCO with HoneyWorks。’14年8月にアニメ「アオハライド」のOP主題歌「世界は恋に落ちている」でデビューし、昨年11月には待望の1stアルバムをリリースした彼女たちが、5ヶ月ぶりとなる通算4枚目のシングルを完成させた。
──新曲「恋色に咲け」はハニワが原案と音楽を担当する劇場アニメ「ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~」のOP主題歌になってます。
ハニワの人気曲である『告白予行練習』『初恋の絵本』『ヤキモチの答え』を中心としたプロジェクト『告白実行委員会~恋愛シリーズ』は、すべてカップルごとの曲だったんです。でも、この曲はキャラクター勢揃いというか、映画ならではの総集編のような内容になっていて。1曲で物語が完成していくわけではないので、ハニワ好きの人は最初は疑問を持つかもしれないんですけど、よく聴くと、ブロックごとに違うキャラクターのエピソードになっているので、あ、ここはあのカップルの話かなっていう想像ができる曲になってますね。
──ブロックごとに登場人物が変わっていくという構成は、ボーカリストとしては大変ではないですか?
確かに難しいんですけど、妥協なくできたので達成感の方が大きいですね。レコーディングでは、1行ずつ違うキャラクターが切り替わるということを意識しながら、各ブロックごとにそれぞれのカップルのシーンを思い浮かべながら歌っていて。しかも、今回はテレビアニメの主題歌のようにテレビからではなく、映画の一番最初に流れる曲でもあるので、映画館の大きなスピーカーでも些細な表情のニュアンスまで感じとってもらえるように気をつけました。私、暗くて悲しい表現は得意なんですけど(笑)、満面の笑みがちょっと苦手で。何回も心が折れそうになって、ちょっとメンタルがやられましたけど(笑)、結局いい気持ちで録り終えることが出来たし、頑張ってよかったなって思ってます。
──歌詞に共感した部分はありますか?
恋愛シリーズのキャラクターたちはみんな、恋をすること、青春することに対してまっすぐで一生懸命なんですよね。私は高校生の頃、すぐに家に帰ってゲームをするようなタイプだったので(笑)、共感よりも羨ましいなという気持ちの方が強かったです。キャラクターたちになりきって憧れの青春を体験させてもらっている感じかなと思います。
──カップリングにはハニワの『東京サマーセッッション』でコラボした歌い手のsanaとの「これ青春アンダースタンド feat. sana」が収録されてます。
2回目のコラボなんですけど、どう歌おうかという話し合いの前に、ライブでお客さんと一緒にやったら絶対に楽しい曲だよねっていう話で盛り上がって。合いの手や振り付けができる曲になっているので、ライブでみんなと一緒にやれたらいいなと思ってます。
──3ヶ月連続のワンマンライブを終えたばかりですが、6/4には初のホールワンマンライブが決定してます。
ハニワはニコ動で活躍されていた方々なので、ライブを想定した曲が少い気がします。私たちのライブに来てくれるお客さんも、シャイな方が多いかな?でも、私としては、合いの手もどんどん入れてもらいたいし、ホールワンマンでは恥ずかしさを取っ払って、楽しんで一緒にライブを作れたらいいなと思ってます。
インタビュー/永堀アツオ