──先ほども折り合いをつけないという話をしてくれましたが、喧嘩になったりしないんですか?
TSUKASA簡単に言うと「運動会」みたいなもので(笑)、メンバー同士がパフォーマンスでアピールして、気づいたら「D'ESPAIRSRAYってカッコいい」みたいな。
──発散しまくるイメージですか?
TSUKASA楽しい「運動会」じゃなく、戦いの「運動会」ですね(笑)。あと、自分たちの歌詞には“負”のワードがいっぱいあったと思うんですが、結果的に前向きなメッセージに繋がっていく曲が多いんじゃないかなって。「頑張ろう」ではなく、違う角度から捉えた言葉で表現しているのでーー。
──今、TSUKASAさんが言ってくれたことが“絶望と光”を意味するバンド名の由来に繋がるんですよね。
TSUKASAそうですね。
本当にいい曲って印象に残るし、そういう曲をディスパは作れていたかなって(HIZUMI)
──冒頭で「CROSS ROAD Fest」の話が出ましたが、今回の再集結にバンドシーンや世の中の状況が影響している部分はあります?
HIZUMI最近の日本の音楽シーンは…世界的にもそうなのかはわからないですけど、移り変わりがものすごく早いなと感じているんですね。1ヶ月前に流行っていた曲が次の月にはあまり聴かれていなかったり。でも、本当にいい曲って印象に残るし、月日が過ぎても聴かれるじゃないですか。そういう曲をディスパは作れていたかなって改めて思ったりしました。なので、今後も後世に残る曲を作っていきたいなと思います。例えばhideさんの曲って何年経っても色褪せないじゃないですか。あれがカッコいいと思ってバンドをやっていたりするので、そういう姿勢でやっていきたいですね。
Karyu答えが合っているかはわからないですけど、今、また日本のヴィジュアル系のシーンが海外でも注目されてたりしてるのを感じますね。リンキン・パークが復活(2024年)したり、また当時のバンドの流れがきてるなと感じる中でディスパが再集結することに運命的なものも感じるし、まだやれることはあるだろうなって希望を感じています。
──それは素晴らしいことですね。
Karyu巡り巡って「なんでこのタイミングなんだろう?」と思うんです。別のバンドで海外に挑戦したかったこともあったんですが、なかなか契約まで行かなかったり。ディスパの場合は話がガンガンくるので流れがきているんだろうなとは感じますね。
忘れないでもらいたかったし、ファンに少しでも楽しんでもらえたらという想いがありました(ZERO)
──ちなみに配信で話されていましたが、9月9日の結成記念日には4人で必ず会って飲んだり、カラオケに行っていたとか?
ZEROそうですね。コロナ禍前は特に。
──仲がいいですよね。火花を散らすのとは別の側面が。
HIZUMI制作とプライベートはまた違いますからね。
──誰からともなく「集まろうか」みたいな?
ZERO「集まろうか」っていうか、何かがあるんだよね。スタッフにも恵まれていて「集まれよ」って言ってくれるから(笑)。
TSUKASA仕方なく?(笑)。
ZEROあとD'ESPAIRSRAYはちゃんと活動を終わらせられなかったので、SNSを通じて発信して忘れないでもらいたかったし、ファンに少しでも楽しんでもらえたらという想いがありました。
──その途切れない関係があったからこそ、再集結が実現したのかもしれないですね。
HIZUMI俺もNUL.を始めていなかったら、こういう形にはなっていなかったと思います。コロナ禍は世界的に良くないことも多かったですけど、配信のシステムが浸透したり、やれることも増えたじゃないですか。良かったというと語弊があるけど、以前のようにリリースに追われることもなく、今、自分に何ができるのかじっくり考える時間もあったので。
──ええ、ええ。ちなみに毎年、集まって、何を話しているんですか?
全員(笑)。
TSUKASA近況報告と(笑)。
ZERO業務連絡?(笑)。
HIZUMI何、話してたんだろうね。
TSUKASA集まるたびに毎年、楽しいのは間違いないんですけど。
ZEROとにかくカラオケには行ってましたね。
──(笑)カラオケはマストなんですね。
Karyu(HIZUMIの)喉の調子を見るっていうのもありつつ。
HIZUMI俺、歌ったっけ?
ZEROうん、強制的にマイク回ってくるから(笑)。
Karyu「歌いたくない」って言っても様子を見るために強制的にマイクを手渡して(笑)。
HIZUMIそうだったんだ。騙されてた(笑)。
Karyuテストされてた(笑)。
──ちなみにワンマンライブではVVIP席とVIP席のチケットを購入したみなさんには新曲のMV (DVD)が配布されるんですよね。この曲に関してはライブでも披露するということですか?
Karyuでしょうね。
──他人事ですけど(笑)。
HIZUMIまだセットリストは決まってないんですけど、やらない選択肢はないと思います。
Karyuただ、現状、曲はないんですよね。「こっちの方向かな」っていうボンヤリした構想はあるんですけど、全然、手はつけてないんです。「CROSS ROAD Fest」が終わったら手をつけようかなって。
──激しい方向性に行く可能性の方が高いとか?
Karyuどうでしょうね。
ZEROめちゃめちゃポップだったりとか。
HIZUMI笑顔で歌うような(笑)。
KaryuK-POP?(笑)。
──まさかのダンスナンバーですか?
Karyu激しい振り付けありきの(笑)。
最新のD'ESPAIRSRAYを見せるというのはもちろん、思い出が蘇るようなセットリストを再現したい(Karyu)
──ははは。もちろん、過去の曲も演奏すると思いますが、どういう内容のワンマンになりそうでしょうか?
Karyu個々で違うと思うんですが、僕は最新のD'ESPAIRSRAYを見せるというのはもちろんあるんですが、1回、昔に立ち返りたいなと思ってます。思い出が蘇るようなセットリストを再現したいなという気持ちがあります。
──過去のライブの中でのベストなセットリストということですか?
Karyuはい。
──今の4人でやってみたら、どうなるかという意味も込めて?
Karyuそれもあるし、新しい曲中心というよりも、まずは昔の感覚を取り戻した方がファンにとっても僕たちにとってもいいんじゃないかと。もう1回、あの頃を感じてみたいなというのもあるし。
──YouTubeでは見ているけれど、リアルタイムで見られなかったというリスナーの方も見にいらっしゃるでしょうし。
ZERO生では見たことがないっていう方からメッセージをいただくことも多いですね。「当時、見られなかったので見たいです」とか。
Karyuそういう方もいるし、個々で活動している中で知った方たちもいるので、
1回、ベストな状態でのセットリストでやってみたいと思います。
1回、ベストな状態でのセットリストでやってみたいと思います。
5月のワンマンに関しては自分たちが戦う相手は過去の自分たちだと思う(HIZUMI)
未来に向けてもっとすごいバンドになっていけたら(TSUKASA)
──HIZUMIさんはいかがですか?
HIZUMIそうですね。あれから、けっこう時間が経って各自、変わった部分も変わっていない部分もあって、もちろんグレードアップしているとは思うので、今の自分たちで過去のD'ESPAIRSRAYを超える。5月のワンマンに関しては自分たちが戦う相手は過去の自分たちだと思うので、結果、終わったら以前のように楽屋で果てているんじゃないかと。
TSUKASA昔から見ているファンのみなさんには「やっぱり、これだよね!」と思わせたい部分もありますし、まだライブで見たことがない方たちには「カッコいいだろ?」って思わせたいです。見たことがない方たちにも見てもらいたいという気持ちはすごくあります。そして、未来に向けてもっとすごいバンドになっていけたらなって。
──HIZUMIさんが歌われるのを待っていた方たちも多いと思います。ファンに向けてメッセージを。
HIZUMI自分的にも不本意な形で終わったバンドで、ファンにとってもそうだったと思うので、お互いにその気持ちを取り返しにいければいいと思ってます。
──各自の活動もあるので、以前のペースとは違うかもしれないですが、今後も引き続き、新曲を作ったり、ライブをやっていかれるんですよね?
Karyuそうですね。確かに各自の活動はありますけど、全部が自分の中で役割があって、挑戦するものが違って、ただ全部を本気で向き合ってやっていますし、その上で自分の未来がだいぶ変わってくると前向きに捉えているんです。当然、若かった頃の勢いはあったと思いますが、過去の自分たちに全く負ける気がしないというか、個々で積み重ねて努力はしているので、必然的に超えていけると信じてます。
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