インタビュー/森 朋之
グループ魂のMCにして“永遠の46歳”港カヲルがついにソロデビュー!2017年1月25日(水)に破壊(阿部サダヲ)、暴動(宮藤官九郎)、バイト君(村杉蝉之介)、私立恵比寿中学などが参加したソロアルバム「俺でいいのかい」をリリース、さらに東京と大阪で『港カヲル 人間生活46周年コンサート 〜演奏・グループ魂〜』の開催も決定。リアル46歳を目前にしたカヲルさんに、ソロデビューに対する決意とやる気を語ってもらいました!
こんなこと、もう一生ないと思うんですよね。これが人生のクライマックスじゃないかな。
──ソロデビューおめでとうございます!暴動さん(宮藤官九郎)からソロデビューの話を聞いたときはどう思いましたか?
僕、痔の手術で入院してたんですよね。そこに暴動くんがやってきて「ソロデビュー決まりました」って言われたんだけど、ホントに油断してたから、おもしろいリアクションができなくて。申し訳なかったですね(笑)。ソロデビューなんてぜんぜん想像してなかったんだけど、そのうちレコーディングが始まって「あ、ウソじゃなかったんだな」って。
──ソロアルバム「俺でいいのかい」には、グループ魂のメンバーのほか、向井秀徳さん、前山田健一さん、私立恵比寿中学などが参加。めちゃくちゃ豪華ですね。
そうなんですよね。ただね、僕はグループ魂のアルバムにもほとんど参加してないんですよ。コントには参加してるんだけど、レコーディングはちょっとコーラスをやるくらいだし、出来上がってみると、せっかく入れたコーラスがカットされてたりね(笑)。でも、今回は全部歌わなくちゃいけないから、それは新鮮でしたね。
──カバー曲や、宮藤官九郎さん、坂本慎太郎さんなど豪華作家陣によるオリジナル曲が収録されています。
僕は歌うだけで、内容については一切関わってないんですけどね(笑)。あ、でも、カバー曲を決めるオーディションをやりました。グループ魂の楽器隊と一緒だったんですけど、メンバーがリクエストする曲をカラオケボックスで歌わされて。
──オリジナル曲も港カヲルさんにしか歌えない曲ばかりだと思います。まず私立恵比寿中学が参加した「女子力発電おじさん」は、可愛い女の子を触ってパワーをもらおうとするおじさんの歌ですね。
すごいですよね(笑)。歌っていうのは普通、美しい風景が浮かんできたりするものじゃないですか。「女子力発電おじさん」はエビ中の子たちと僕がなんとも言えない感じで絡んでて…。レコーディングのときに「いろいろお話して、打ち解けてください」っていう時間を設けてもらったんだけど、結局、僕が一方的に話してましたね(笑)。ただね、僕はあの子たちのお父さんと同世代なんですよ。ホントに娘みたいな感じというか、ヘンな気持ちは起きなかったなぁ。ホッとしました。まあ、向こうは「ヘンなおじさん」って思ってただろうけど。
──坂本さんが作曲した「カヲルの子守唄」はカヲルさんご自身が作詞を担当。
「1曲はカヲルさんが作詞したほうがいいですよ」って暴動くんに言われて、なんとんなく子守唄がいいなと思いまして。僕、寝るのが好きで、何度寝でも出来るんですよ。でも、ずっと寝てると奥さんに怒られるんです。だからこの曲は「寝るのが好きなんだから、そんなに怒らないで」というメッセ—ジですね。
──しかもこの曲、カヲルさんのお子さんが参加されているんですよね。
そうなんです。娘が小3で息子が小5なんですけど、娘は何も考えずにセリフを言うんですね。でも、息子は意味を考えちゃうから、ちょっと恥ずかしそうにしてたんですよ。それを見ていて「娘みたいに意味もわからず言うほうがおもしろいんだな」って思って。勉強になりました(笑)
──「俺でいいのかい」というタイトルも素晴らしいですね。「俺がソロデビューなんかして、いいのかな?」みたいな気持ちもありますか?
いやいや、そんな後ろ向きな気持ちはないですよ。これだけ豪華な方々が協力してくれているし、ライブも決まってるんだから、やるしかないです。ただ「終わったら死んじゃうんじゃないかな」とは思いますけどね(笑)。こんなこと、もう一生ないと思うんですよね。これが人生のクライマックスじゃないかな。
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