──ファンを思いやる気持ちの深さを感じます。続いて、10月28日・29日に新宿ReNYで行なわれる千聖さんの主催イベント『Crazy Monsters Halloween Party 2023』にKαinを誘われた経緯を、話していただけますか。
千聖『Crazy Monsters Halloween Party』は、海外では昔からハロウィンというイベントがあったけど、日本に定着したのは2000年以降だし、遅かったんだよね。新しい文化として国内に入ってきてみんなが仮装とかをやり始めたときに、ヴィジュアル系のそういうイベントがあってもいいんじゃないかなと思ったんですよ。普段とは違う姿のバンドを見させられるというのはファンにとっても面白いんじゃないかなと。それで、ハロウィン・イベントを始めて、それがずっと続いてきている。今回YUKIYAさんに声をかけたのは『Crazy Monsters Halloween Party』もコロナでずっと中止になっていて、それを再開させるとなったときに第1弾を飾るにふさわしい人だなと思ったからですね。
YUKIYAすみません、今初めて“そうか、ハロウィンなのか”と思いました(笑)。時期が時期だからハロウィンと謳っているだけだと思っていたんです。
千聖そうか(笑)。でも、実は仮装は強制ではなくて、その人達次第ですね。いつもと違う姿ということで、たとえば全員スーツとかでもいい。“こうじゃないといけない”というのはなく、それぞれが自由に遊ぶというイベントになってる。
YUKIYAそうなんですね。出演者のラインナップを見たときに、今やっているバンドは知らなくても“この人、昔のバンドで見たことがある”とか“自分が好きなバンドと対バンしたことがある”というお客さんが多いだろうなと思ったんです。出演者の世代がわりと近いから。だから、そっちがコンセプトのイベントなのかなと思った、勝手な思い込みですけど。
千聖いや、そういう目的も当然ありますよ。我々が20代の頃とかはイベントはあって然りの状態だったけど、30代、40代になって“パッ”と周り見てみたら自分達の世代のバンドがあんなにいたのに、ほとんど解散していて、残っていても独立独歩で活動していて、出たいと思うようなイベントがなかったんですよね。それは、お客さんも一緒で行きたいイベントがない感じだったと思う。だから、行ってみたら“あっ、この人知ってる!”とか“今は、こういうバンドをやっているんだ”というアーティストを見れるイベントにしたかった。それが、第2の目的。
YUKIYA僕はそっちに“ピン!”ときてしまったんです。FANATIC◇CRISISとかKneuklid Romanceとかのメンバーに、久しぶりに会いたいなと思って。僕はもう何年もイベントに出ていなくて、『Crazy Monsters Halloween Party』は出させてほしいなと強く思ったんです。コスプレするということには気づいていなかったけど(笑)。どうしようかな……KAMIJOさんは、なんと言っていました?
千聖ガンダムのシャアだったかな。イメージを崩さずにアニメ系にいくということで、フランス人のシャア・アズナブルだと言ってた。本当にやるかどうかは分からないですけどね(笑)。
YUKIYA彼がシャアをやるなら、僕はダンボールでガンダムを作ろうかな(笑)。
千聖そういうのでも、ウェルカムですよ(笑)。
YUKIYAでも、歌えないんじゃないかっていう(笑)。結局あの人が誰だったか分からないまま終わってしまうかもしれないし(笑)。あとは、SEが鳴って、幕が開いたら上手く歩けなくて、センターまで辿り着けないとか(笑)。どうしようかなぁ……。まぁ、まだ時間があるので、ちょっと考えます。