ザ・リーサルウェポンズがついに本領発揮!2ndアルバム、Zepp Shinjuku 2デイズ&両国国技館ライブ…曲作りからライブスタイル、都立家政のカレー屋事情までたっぷり語る!

インタビュー | 2023.06.02 18:00

──9月20日にメジャー2ndアルバム『OKシンセサイザー』をリリースすることを発表している、ザ・リーサル・ウェポンズ(以下、ポンズ)。アルバム制作の進行具合はいかがですか?
アイキッドまぁ、間に合うかなぁ?という感じですね(笑)。
──先行公開された、「ミッションインポッシブル」で、締切と戦う姿を見て、いま、まさにこんな感じかな?と思ったのですが?
アイキッドあれは人生で1 回しか使えないパターンを使ってしまいましたね(笑)。今回、作る曲は決まっていて。タイトルだけはもう全部決まってるので、あとは回収作業といいますか。1stアルバムがちょっといろんなジャンルを集めすぎたんで、今回はタイトル通りでシンセサイザーを中心とした曲作りをしていて。具体的には、あと4曲ぐらいという感じですね。

アイキッド

──ジョーさんは制作中のアルバムいかがですか?
サイボーグジョーゼンゼン分からないよ(笑)。
アイキッドまぁ、彼には出来上がった完成品を聴いて、歌ってもらうだけですからね(笑)。
サイボーグジョーいまは練習していて、“スシダンス”を楽しみにしてます。
アイキッドその後はね、“仮想通貨”の曲を作るよ。
──あはは。スシダンスに仮想通貨と、いろいろ興味あるワードが出てきましたね。
アイキッドジョーはサイボーグだから、意味分からず歌うことに面白みがあるんです(笑)。
──でも、ジョーさんも新曲は楽しみですよね?
サイボーグジョーYEAH! 楽しいよ!

サイボーグジョー

──あはは。そしてポンズは、7月5日(水)、6日(木)にZepp Shinjuku (TOKYO)で2DAYSライブ【E.Pウソつかない】も控えています。メジャーデビューしたのが、コロナ禍真っ只中の2020年。規制のある中でのライブが続きましたが、ようやく本領発揮といった感じですね。
アイキッドポンズはジョーと観客の“ツイン怒号システム”でやっているので。片腕だけでボクシングやってるような3年間は、すごく大変でした。ようやく両腕で出来るなという感じで、まさに本領発揮です。声出しが出来ない期間は、サンプラーでお客さんの声を出してましたからね(笑)。
サイボーグジョー最近のツアーはめっちゃ良かった! マジで嬉しい。
──デビューしてからの変化というところはいかがですか?
アイキッド言ってしまえばただの素人だったジョーに、2年半かけて練習してもらって。メジャーに来て場数を踏んだことで、単純に上手くなったと思います。私もギターから逃げ続けてきた人生だったんですが、弾かざるを得ないってところで、だんだん上手くなってきていて。
サイボーグジョーYEAH! センセイ、ギター上手くなったよ!

──メジャーになって、生活は変わりました?
サイボーグジョーゼンゼン変わってないよ。貧乏だよ!(笑)。
アイキッドそれは今後もたぶん変わらないですね。僕は就職氷河期世代で、節約と自己責任にまみれた生活だったので。昨日もスーパーの“半額タイムセール”行ってますし、なにも変わらない(笑)。あんまりお金を使うことに興味もないですからね。キミも趣味がないもんね?
サイボーグジョーそうだね、映画観るくらいかな?
──先生は多趣味なイメージですけど、お金のかかるような趣味ってあるんですか?

アイキッド本当は釣りが趣味なんで、かけようと思えばいくらでもお金をかけられるんですけど。お金がかかるような釣りをしてないっていうのはありますね。この間も釣具屋に行って、200円の針にするか、300円の針にするか? ずっと悩んでて、店員さんに嫌な顔されました(笑)。

──あはは。曲作りのインプットはどうしてるんですか? 80~90年代をモチーフとした曲も多いんで、これまでのストックもたくさんあるとは思うのですが?
アイキッド興味の対象がすごい広いので、そんなにネタ切れはしなくて。最近はインド映画の「RRR」を見て、感動しすぎて。「このダンスいいなぁ!」と思って周りのスタッフに話したら、やる前提みたいな感じになって。いま「RRR」をモチーフに曲を作って、振り付けもやってて。それも今回のアルバムに収録されます(笑)。
サイボーグジョー「RRR」の影響? ダンス、めっちゃ難しいんじゃない?
──ジョーさんには、ダンス機能もプログラムされてるんですか?
アイキッド彼は運動神経の塊ですから、ダンスも出来ますよ。
サイボーグジョーYEAHHH!
──あはは。漏れ聞こえてくる話だけで、アルバムがどんどん楽しみになっていきます。ジョーさんはザ・リーサルウェポンズ加入前、歌やダンスの経験はあったんですか?
サイボーグジョーパンクバンドとかやってたけど、まぁまぁね。
アイキッド話を聞いたら、まさに“ザ・文化祭バンド”みたいな感じですけどね。
サイボーグジョーでも、実はシアターや映画が大好き! シェイクスピアとか、ミュージカルとか見に行ったり。「グリース」も見に行ったよ。
──シェイクスピア! それは意外です。
アイキッドだから、本当はそういう方向に行きたかった人をこっちに連れてきちゃって、申し訳ない気もするんですけど(笑)。年代的には 80年代後半と 90 年代前半で、意外と共通のルーツも多いんです。お互いにプロレスも好きだし。もっと言うと、彼は昔の日本通で、僕はアメリカかぶれなんで。話題が合うことも多くて。
──なるほど、面白い!
アイキッド例えば、「80年代アクションスター」って曲で、「ブルース・ウィリスは利き目は左目なんだけど、利き手は右利きだから、こうやってピストルを構えるんだよ」って説明したら、すぐに理解出来たり。
サイボーグジョー「都立家政のブックマート」を撮る時、センセイが「ランボーみたいな口で」って言った時もすぐ分かったよ(笑)。
アイキッド私、昔から金にならない映像を作り続けていて。そのうちのひとつで、Mr.ビーン的なハイテンションな役者を使った、外国のコメディみたいなものを作って。そこにジョーを当て込んだら、それがなぜかバンドになっちゃったという経緯があって。
──それが2015年とか、2016年の話ですよね?
アイキッドはい。それが楽しかったみたいで、ジョーは会うたびに「なにかやろうよ!」って言うんですけど、それを考えて、実際にやるのはこっちですから(笑)。そこから1年くらい経って、「じゃあ、やってみるかな?」という感じで。
──でも、いざジョーさんとやろうと思ったら、アイデアはたくさん出てきたんじゃないですか?
アイキッドありましたね。ジョーには雛形がたくさんあって。例えば、『ポリスアカデミー』のタックルベリーっていう、武器が好きで常にハイテンションなキャラとか。『ナポレオン・ダイナマイト』に出てくるニセ空手講師とか。そういったキャラを当てはめていて。最近、ちょっと関係性が変わってきてるんですけど、監督と主演みたいな関係性でやってきたのが私たちで。そういった元ネタはあるんですけど、いまの若い子たちは元ネタも分からないから。それが新しかったり、新鮮に映るのかもしれないですね。

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